2019年02月08日

池井戸潤「下町ロケット ガウディ計画」

下町ロケットガウディ計画9784094065367.jpg

 池井戸潤 著
 「下町ロケット ガウディ計画」
 (小学館文庫)


ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年―。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。量産を約束したはずの取引はあえなく打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。そんな時、社長・佃航平のもとに、かつての部下からある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。ロケットから人体へ―。佃製作所の新たな挑戦が始まった。−裏表紙より−


佃製作所のシリーズ2作目。このシリーズも大人気ですね。この作家さんにしては、めずらしく銀行も絡まず話が進められました。

大企業ではなく「町工場」でロケットの重要な部品が作られ、その部品のお陰でロケットが打ちあがるという壮大なお話だった1作目。


確かな技術力さえあれば、大手にも負けない!かっこ良い集団である佃製作所ですが、またピンチに陥っています。


量産するはずの部品の取引が打ち切られ、ライバル企業とのコンペをすることに・・。相手はNASA出身の社長がやっている企業。それだけでもかなり不利な状況。相手との差をどこで出していくかが問題なのですが、佃側としては、やはり正確性です。

でもそれだけでは「NASA出身」の看板に勝つには弱い・・。悩んでいた所へ、元部下から医療機器の開発依頼が。それが「ガウディ」です。

多くの心臓病患者を救えるというその機器が作れれば、社会貢献にもなる上に、新たな道も開けます。とはいえ、今までとは全く違うジャンルへの挑戦。なかなかうまくいきません。

社長の佃は、信頼できる若手の社員に任せ、彼らのがんばりを見守っています。そして、戦うべきときは戦うその姿勢にまた惚れ惚れしてしまいました。


もちろん、ライバルのことは蹴散らすわけですが、それまでの紆余曲折から目が離せない展開が続き、読み応え十分でした。

まだ彼らの話は続いているようです。出来れば困難は少ない方が良いですが、難しい問題であればあるほど読みごたえはアップするので、複雑な心境になります。

文庫化を待って読むことにします。


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by DONA at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:池井戸潤