2019年01月31日

買った本

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 矢崎存美 著
 「編集者ぶたぶた」
 (光文社文庫)


大好きなシリーズ。今回も最高でした!


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 宮部みゆき 他著
 「なさけ <人情>時代小説傑作選」
 (PHP文芸文庫)


新しい出会いがしたくて購入。


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 近藤史恵 著
 「昨日の海と彼女の記憶」
 (PHP文芸文庫)


複雑な気持ちになる作品でした。

2019年01月30日

乃南アサ「最後の花束」

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 乃南アサ 著
 「最後の花束 短編傑作選」
 (新潮文庫)


色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった・・。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う・・。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!−裏表紙より−


「くらわんか」「祝辞」「留守番電話」「青空」「はなの便り」「薬缶」「髪」「おし津提灯」「枕香」「ハイビスカスの森」「最後の花束」の11編が収録されています。

かなり読み応えのある作品集でした。

どんな内容の短編集なのか知らずに読み始めたので、1話目の「くらわんか」のなんてことない日常のような始まり方に、どんな終わり方をするのか、何が言いたいのかと不思議な気分になりました。そしてラスト・・!

すごいブラックな結末にびっくりしました。女性の恨みは怖い・・。同性ながらゾクッとしました。


2話目の「祝辞」もかなり怖い。同性同士の嫉妬は、男性が絡んでくると余計に怖いですね。


青空」は職業柄、本当に嫌な話だと感じました。ありえないことが多すぎたのでこれはちょっと共感できず。


ずっと暗くてゾクッとする内容が続いた後の「はなの便り」は、ホッとさせられました。途中まではこれも嫌な終わり方をするに違いないと思いながら読んでいたのですが、微笑ましくて良かったです。まあ納得したわけではないですけど。たまにはこういうのも無いとしんどいですから。


薬缶」は短いのに一番怖かったかも。奥さんの気持ちがギュッと詰まっていて重かったです。


そしてやはり一番印象に残ったのは表題にもなっている「最後の花束」 あー、そういうオチか!と驚かされたのと、鮮やかなだまさ方にすっきりしたのと、複雑な気持ちになりました。


11話のうち、2〜3話以外は女性の嫉妬が引き起こす怖い物事が描かれていて、同性が読むとどこかに思い当たる所があって共感できると思います。そして、共感することに嫌気がさす・・。

女性って!!


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2019年01月25日

高田郁「花だより みをつくし料理帖 特別巻」

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  高田郁 著
 「花だより みをつくし料理帖 特別巻」
 (ハルキ文庫)


澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ大夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!−裏表紙より−


久しぶりの「みをつくし」 澪に会える!と楽しみに読みました。なかなか出てこないんですけどね・・。


まず「花だより」 これは澪が去った後の“つる家”の話。みんな元気そうです。種市が澪に会うため旅に出ることにしたのですが・・。種市と共にもどかしい気持ちになりました。


「涼風あり」 これも気になっていた、澪がちょっと恋心を抱いていた相手・数馬のその後の話。変わった奥さんとの生活は微笑ましくて幸せそうでホッとしました。


「秋燕」は、野江ちゃんのその後。彼女のことも心配でした。やっと澪も登場し、2人の良い関係も見られて嬉しい一話でした。野江ちゃんも幸せになってくれそうです。


そして「月の船を漕ぐ」で、澪と源斉先生の話がやっと読めました。でもなかなか苦労も多そうです。読んでいて辛くなる話でした。澪も源斉も不器用ですからね・・。


やっと読めた、やっと再会できた人たちに嬉しくてずっと半泣き状態になってしまいました。

これで本当にお別れみたいです・・。寂しすぎます。でもいつかまた会えたら良いなと思いつつ、また1巻から読み直してみます。

素敵な作品との出会いに改めて感謝!


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」
「残月」
「美雪晴れ」
「天の梯」


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2019年01月15日

坂井希久子「ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや」

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 坂井希久子 著
 「ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや」
 (ハルキ文庫)


寛政三年弥生。預かった鶯を美声に育てて生計を立てる、小禄旗本の次男坊・林只次郎は、その鶯たちの師匠役となる鶯・ルリオの後継のことで頭を悩ませていた。そんなある日、只次郎は、満開の桜の下で得意客である大店の主人たちと、一方的に憧れている居酒屋「ぜんや」の別嬪女将・お妙が作った花見弁当を囲み、至福のときを堪能する。しかし、あちこちからお妙に忍びよる男の影が心配で・・。桜色の鯛茶漬け、鴨と葱の椀物、精進料理と、彩り豊かな料理が数々登場する傑作人情小説第二巻。−裏表紙より−


1話毎に只次郎とお妙の視点で交互に描かれるのは、1作目と同じです。

1話目では、「ぜんや」の常連客たちで花見をすることになりました。そこにやって来たのは、只次郎の義姉の父。娘とはなかなか深い溝がありそうです。見た目がイマイチな義姉ですが、子どもたちはかわいく素直に育っているようなので、人柄は良いのかな?と。癖の強い父親と義姉の関係が今後どうなっていくのか? たぶん、これからも出てくることでしょう。


只次郎は、師匠役の鶯・ルリオの後継鳥を探しています。これが今作の大きなテーマとなっています。

ルリオが優秀過ぎてなかなか見つかりません。やっと見つかっても、その鳥が鳴かない・・。これが林家の家計を支えているので、大変な問題です。


お妙は相変わらず謎も多いですが、少しずつ過去が明らかになっています。お勝との関係も近すぎず遠すぎず素敵です。更にお勝の御主人も登場し、彼も良い人そうで今後も楽しみになりました。


今回も美味しそうな料理と客たちの人間模様が面白くて、最後まで楽しめました。次も楽しみにしています。


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タグ:坂井希久子

2019年01月10日

買った本 背表紙も

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 斜線堂有紀 著
 「私が大好きな小説家を殺すまで」
 (メディアワークス文庫)


ネットでの感想を読んで面白そうだったので購入。なんというか・・暗い?


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 シャンナ・スウェンドソン 著
 「カエルの魔法をとく方法」
 (創元推理文庫)


大好きなシリーズ。続いてくれて嬉しい!!


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 今野敏 著
 「去就 隠蔽捜査6」
 (新潮文庫)


こちらも大好きなシリーズ。今回も面白くて一気読み。


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 坂木司 著
 「アンと青春」
 (光文社文庫)


これも大好きなシリーズになりました。面白かったです。


久しぶりに背表紙を撮ってみました。
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2019年01月07日

2018年のまとめ

一年間で読んだのは、なんと57冊! 少なすぎてびっくりです。とにかく時間がない・・。もっとゆったり生活したいものです。

初めましての作家さんは、

渡辺淳子、坂井希久子、太田愛、妃川螢、斜線堂有紀

ショーニン・マグワイア

です。出会いも少なかったですね〜。


そして、一応ランキングも作りました。でも順位は適当というか、微妙な差です。

1.高田郁「花だより みをつくし料理帖 特別巻」

2.池井戸潤「下町ロケット ガウディ計画」

3.高田郁「あきない世傳 転流篇」

4.西條奈加「大川契り 善人長屋」

5.今野敏「継続捜査ゼミ」

6.伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数える」

7.坂木司「アンと青春」

8.シャンナ・スウェンドソン「魔法使いの陰謀」

9.太田愛「犯罪者 上・下」

10.宮下奈都「羊と鋼の森」

感想がほぼ書けていないので、書けたらそのうちリンク貼るかも・・??


去年、目標は「100冊」だったのに、半分くらいしか読めず。今年は「70冊」くらいにしておきます。

posted by DONA at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ

2019年01月04日

12月のまとめ

モップガール (小学館文庫)モップガール (小学館文庫)
主人公が時代劇通なのが素敵でした。私も時代劇ファンなので共感する部分も・・とはいえ、彼女ほどのマニアではないのですが。ただ掃除するだけではなく、事件まで解決してすっきり爽快! 続きも読もうかな?
読了日:12月01日 著者:加藤 実秋


不思議の国の少女たち (創元推理文庫)不思議の国の少女たち (創元推理文庫)
児童書っぽい題名と始まり方なのに、内容はかなりエグイ。子どもには読ませられない内容・・。堅苦しい言葉使いや描写が気になって、なかなか入り込めず。最終的にこれで良いのか?というすっきりしない終わり方。もっとファンタジー色が強い方が良かったです。
読了日:12月04日 著者:ショーニン・マグワイア


PK (講談社文庫)PK (講談社文庫)
お気に入りの作家さんですが、珍しく最後まであまりすっきりできず。解説を読んでやっと、なるほど・・と思える所が多かったです。もう一回読んだら感想が変わるかも?
読了日:12月11日 著者:伊坂 幸太郎


継続捜査ゼミ (講談社文庫)継続捜査ゼミ (講談社文庫)
この作家さんの話は読みやすいです。ゼミでそこまで色々やれるんだったら、私も参加したかった! いくら継続捜査対象の事件とはいえ素人に明かし過ぎでは?とも思いますが、別目線で事件を見直すというのはありかもしれませんね。
読了日:12月18日 著者:今野 敏


アンと青春 (光文社文庫)アンと青春 (光文社文庫)
和菓子のことだけではなく、販売員として、社会人としてのマナーや心使い、知らない言葉のことなどたくさん勉強になりました。社会人を始めてかなり長いですが、知らないこともたくさんありましたし、自分の仕事ぶりを反省したくなるような記述もありました。アンちゃんの成長も微笑ましく、それ以外の店員さんたちのキャラクターも素敵で、続きも楽しみなシリーズです。
読了日:12月21日 著者:坂木 司


私が大好きな小説家を殺すまで (メディアワークス文庫)私が大好きな小説家を殺すまで (メディアワークス文庫)
とにかくひたすら暗かった・・。梓ちゃんの母親は本当に最低! でもその後の先生との関係性がいまいち理解できず。最後もすっきり出来ない終わり方でしたし。でも最後まで目が離せない展開でした。
読了日:12月24日 著者:斜線堂 有紀



全部で6冊。なかなか読めませんね・・。というか、感想がたまる・・。

印象に残ったのは「継続捜査ゼミ」「アンと青春」です。

posted by DONA at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ