2017年07月28日

シャンナ・スウェンドソン「ニューヨークの妖精物語」

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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「ニューヨークの妖精物語」
 (創元推理文庫)


俳優を夢見てNYにきたエミリー。念願かなって舞台で脚光を浴びたその晩、忽然と姿を消してしまった。だが、姉のソフィーにはわかっていた。妖精たちが、かつてソフィーに踊り(バレエ)を教えた対価に妹をさらったのだ。とはいえ、警察には信じてもらえまい。親切な刑事の追求をかわしつつ、ソフィーは妹を捜し始める。『ニューヨークの魔法使い』の著者が贈る、現代のフェアリーテイル。−裏表紙より−


大好きな「魔法製作所」シリーズの作者による新シリーズとなれば、読まずにはいられません。

魔法製作所の主人公は魔力が無いことが強みとなり活躍するわけですが、こちらの主人公は何だか迫力のある不思議な能力を持った女性・ソフィー。

ソフィーに言われたことはなぜか守ることになり、彼女の言うとおりに事は運んでいきます。周りの人も、彼女自身もその現象はただ口がうまいからなんだろうと思っていたのですが、後々それも特殊能力だとわかってきます。

こういう能力があったら仕事が楽そうだとしみじみ羨ましくなってしまいました。


このシリーズには魔法使いではなく、妖精たちが出てきます。妖精って聞くと、小さくてかわいくて羽があってふわふわ飛んでいるようなイメージだったのですが、ここに出てくる妖精ってなんだか怖い・・。

何かやってもらったら対価を払わないといけないだなんて、悪徳商法みたいです。

踊りが大好きだからずっとパーティーをしている所はイメージに近いですけど、人間を連れ去って記憶を消して、元に戻れないようにする妖精ってどうなんでしょう!?


事件が事件だけに、終始暗い雰囲気に包まれていますし、主人公・ソフィーが自立しすぎていて可愛げが無いように見えますし、何だか「魔法製作所」シリーズの方が好きだな〜と思ってしまいました。

これはこれで面白いんですけどね。今回だけでは解決できていない大きな問題もあるので、それがどうなっていくのか気になりますし、妖精の世界がどう変化していくのかも楽しみなので、しばらくは追いかけてみようかな?


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2017年07月18日

椹野道流「時をかける眼鏡 眼鏡の帰還と姫王子の結婚」

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 椹野道流 著
 「時をかける眼鏡 眼鏡の帰還と姫王子の結婚」
 (集英社文庫)


元の世界に戻る日がいつになるのかわからないまま、過去の世界のマーキス島で暮らす医学生の西條遊馬。いまの生活にも慣れてきた矢先、姫王子ヴィクトリアの結婚話がもちあがった。大国アングレからの申し入れだから、断るのは難しい。だが簡単に受け入れるわけにもいかない・・。王であるロデリックが見出した答えとは!? そして遊馬は唐突に決断を迫られることに!−裏表紙より−


題名が!「眼鏡の帰還」だなんて!いよいよ元の世界に帰るんだ・・と思ったら、何とも意外な展開。

これを「帰還」と言っても良いのか!?何だか過大広告みたいです。

まああの状況で帰ると言っても簡単には無理なのはわかりますけど・・。次はいつ帰れるやら。


そして、もう一つの題名になっている「姫王子の結婚」。こちらもなかなか大変な状態に。いつかはお嫁に行かないといけない立場ですし、それが彼の使命なわけですが、本当にお嫁入りするんだ、とびっくりさせられました。

イヤな所にお嫁入りしないで済んだのは良かったですけど、こちらも前途多難です。でもきっと彼ならばうまく国をまとめて、王様を立ててやっていくんだろうと思うので、大丈夫でしょう。

今回のゴタゴタについては、何とも情けない話ですし、その責任は負って行かないといけないことですけど、この子も悪気はなかったのでしょうから、これからは良い後継ぎとして頑張ってくれるでしょう。


と、読んでいない人にはさっぱりわからない感想になってしまいました。でもこれはネタバレさせずに感想を書くのが難しくて・・。国をまとめるって大変だね〜とは思いますが、それ以上に深い内容でも無いですし、ファンタジーとしてただただ物語の展開を楽しむ作品なので、読んでもらうしかないかな?

次はどうなっていくのか、というか、どうなったら話しは終わるのか、続きも読んでいきます!


<時をかける眼鏡>
「医学生と、王の死の謎」
「新王と謎の暗殺者」


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posted by DONA at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:椹野道流

2017年07月11日

今野敏「潮流 東京湾臨海署安積班」

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  今野敏 著
 「潮流」東京湾臨海署安積班
 (講談社文庫)



東京湾臨海署管内で救急搬送の報せが三件立て続けに入り、同じ毒物で全員が死亡した。彼らにつながりはなく、共通点も見つからない。テロの可能性も考えられるなか、犯人らしい人物から臨海署宛に犯行を重ねることを示唆するメールが届く―。強行犯第一係長・安積警部補は過去に臨海署で扱った事件を調べることになり、四年半前に起きた宮間事件に注目する。拘留中の宮間は、いまだ無罪を主張しているという。安積は再捜査を始めようとするが・・。
−裏表紙より−


1年ぶりの安積班です。そして、久しぶりの長編。読み応え十分でした。

最近、あまり安積班のメンバーが活躍しないと思っていたので、久しぶりに頑張ってくれて嬉しかったです。

特に黒木!彼のあんなに熱い面を見ることが出来たのは嬉しかった。何だか感動してしまいました。普段は冷静だけど、やるときはやるぞ!って感じなので、彼がメンバーから信頼されるのがよくわかりました。須田との関係も良い感じです。


今回の係長は、上からの圧力に負けず、過去の事件を再捜査するために奔走することに。上からの圧力がかかるのはいつものことですが、今回は特に警察が嫌がる、冤罪かもしれない事件の洗い直しというパターン。

孤立無援だと思っている係長に、意外と仲間はたくさんいてくれて、的確なアドバイスと全面的な協力体制、強力なバックアップもあって思う存分捜査することが出来ました。

これだけ協力してもらえるのは、係長の人柄と実績があるからなわけで、そういう意味でも係長のかっこよさが際立った作品でした。

相変わらず周りの目を気にしすぎる感じのある係長ですが、最後はビシッと解決してくれました。メンバーたちもそれぞれ活躍してくれて、大満足の作品になりました。

次も1年後かな?長いですが楽しみに待つことにします。


<安積班シリーズ>
「二重標的」
「虚構の殺人者」
「硝子の殺人者」
「警視庁神南署」
「神南署安積班」
「残照」
「陽炎」
「最前線」
「半夏生」
「花水木」
「夕暴雨」
「烈日」
「晩夏」
「捜査組曲」


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posted by DONA at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏

2017年07月03日

6月のまとめ

ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)ニューヨークの妖精物語 (フェアリーテイル) (創元推理文庫)
大好きなシリーズ、魔法製作所の作家さんの新シリーズです。妖精ってかわいくてきれいで・・というイメージなのに、なかなかハードな生き物(?)でした。今作の主人公はかなり気が強くてかっこいい女性。もっと人に頼れるようになったら楽になるのにな〜と思っているうちに読み終わっていました。今後の展開も楽しみです。
読了日:06月07日 著者:シャンナ・スウェンドソン


ミーコの宝箱 (光文社文庫)ミーコの宝箱 (光文社文庫)
大人の女性となったミーコの話から始まり、幼少期、学生時代、社会人、最後は娘の視点からの話まで、ミーコという女性の半生が描かれています。何だかちょっぴり感動したのですが、何となくミーコの性格も考えもあまり理解できないままに終わってしまった感じもあり、戸惑う気持ちにもなりました。色々言いたいことが出来ましたが、うまくまとまらない感じです。
読了日:06月14日 著者:森沢 明夫


ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
シリーズを最後まで読んでも理解できなかった古書への執念。古書が大事なのは十分わかっているつもりですが、それのために大金を出したり、家族を捨てて探しに行ったりするのは全く理解できません。読めたら良いやん、と思ってしまう私には向かない話だったかも。
読了日:06月21日 著者:三上 延


食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)食堂のおばちゃん (ハルキ文庫)
読みやすい話でした。心のこもった定食と、相手を思う温かい接客にほのぼのさせられました。こんなお店があったら行ってみたいです。お姑さんは高齢ですが、長く働いてもらいたいものです。
読了日:06月25日 著者:山口 恵以子


また少なくなりました・・。

印象に残ったのは「ニューヨークの妖精物語」です。

posted by DONA at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ