2016年09月28日

森淳一「ランドリー」

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 森淳一 著
 「ランドリー」
 (双葉文庫)


僕の名前はテル。コインランドリーで洗濯物を見張る仕事をしてる。小さい頃の頭のケガのせいで、周りの人とうまく付き合えないみたいだ。ある日、忘れ物を届けたことがきっかけで水絵さんと知り合った。水絵さんは綺麗だけど、笑った顔を見たことがない。数日後、水絵さんは「私は変わる」と言って故郷に帰った。乾燥機にワンピースを忘れて。忘れ物は届けなくちゃ。僕は水絵さんの故郷に向かった―痛々しいほどピュアな男女の、切なすぎる物語。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読み始めから、何が言いたいのかな?と思っていました。だんだん、テルと水絵の関係性がどうなっていくのかが気になって、気づけば読み終わっていました。

1時間もかからず読み終えてしまえる、軽い文章の作品です。

読み終わって、帯に「泣ける」と何度も書いてあるのを見てびっくり。どこで泣けるんだろう?・・と感じる私って、無感動な人なんだろうか?と不安になってしまいました。

どうやら、テルの無垢な優しさに感動するらしいのですが、う〜〜ん。まあ確かに優しいといえば優しいのですが、やさしさよりも純粋さが魅力な人で、それを周りの人がうまくカバーしてこその魅力だと思います。

そこがうまくカバーできていない感じがして、残念でした。特に、水絵には共感もできなければ、魅力も申し訳ないですが感じられず。テルの純粋さに惹かれて、彼女も心を入れ替えるのかと思えばそうでもなく・・。

最後は何とか反省してまっすぐに生きて行きそうにはなりましたけど、また何かきっかけがあったら戻ってしまいそうで心配な人です。


この作品は映画化されたそうです。ラストシーンは映像だと綺麗で感動しそうだと思いました。もしかしたら、映像でのどかな風景なんかを織り交ぜながら話が進む方が楽しめるのかもしれません。


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タグ:森淳一
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2016年09月27日

買った本

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 西條奈加 著
 「千年鬼」
 (徳間文庫)


お気に入りの作家さん。見付けたので購入。


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 池井戸潤 著
 「七つの会議」
 (集英社文庫)


こちらもお気に入りの作家さん。前から出ているのは知っていましたが、分厚さになかなか手が伸びず。やっと買いました。

2016年09月23日

今野敏「廉恥」

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 今野敏 著
 「廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕」
 (幻冬舎文庫)


警視庁強行犯係・樋口顕のもとに殺人事件の一報が入る。被害者は、キャバクラ嬢の南田麻里。彼女は、警察にストーカー被害の相談をしていた。ストーカーによる犯行だとしたら、警察の責任は免れない。被疑者の身柄確保に奔走する中、樋口の娘・照美にある事件の疑惑が・・。警察組織と家庭の間で揺れ動く刑事の奮闘をリアルに描く、傑作警察小説。−裏表紙より−


もう続きは書かないのかとあきらめかけていたシリーズに新作が出ました! 調べたら前作を読んだのは2010年3月でした。もう6年半経ちます・・。

シリーズ4作目となる今作ですが、登場人物のほとんどを忘れていても十分楽しめる作品になっています。まあ、樋口については知っておいた方がより楽しめるでしょうが。


前作では思春期の真っただ中にありながらも、普通に父親とも会話できていた娘が、大学生となった今回になって反抗期が出てきています。ほとんど父親と口を利かなくなった彼女。それなのに、樋口の元に娘が事件にかかわっているかもしれないという情報がもたらされます。

樋口が担当する事件ではないので、気がかりではありながらもどうしようもなくて地味に悩んでしまいます。・・が、持ち前のまじめさと頑固さでうまく乗り越えていくわけです。


樋口が担当する事件は、ストーカー殺人と思われる事件。ストーカー被害にあっていると警察に相談もしていたので、また警察が非難されると上層部は焦っています。ストーカーを止めるのはなかなか難しいとは思いますが、殺される前に何とか出来なかったのか?と思ってしまいますよね。

マスコミ対策も兼ねてやって来たのは、女性キャリアの小泉。彼女のお世話係として樋口が指名され、戸惑いながらも彼女と捜査本部の間を取り持とうとします。

キャリアとか官僚とかって、嫌なイメージしかないですけど、この小泉はなかなか鋭い指摘もしてくれて、役に立っていました。特に、女性全般の意見を求められたときに、返した答えが的確で、読みながら思わずうなずいてしまいました。

彼女はまた登場しそうで楽しみです。


この樋口顕シリーズは、隠蔽捜査シリーズと似ているとよく言われています。結局、この作家さんが描く刑事像が似ているからでしょうね。確かに似ていますが、頑固さと真面目さでは、竜崎に勝てるものはいません。樋口はかなりマイルドですし、竜崎ほどの自信はもっていないので、おどおどした感じが多いです。そこが好感持てるんですよね。

新作が出たからには、また続きも書いてくれるのかな?楽しみに待つことにします。


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2016年09月20日

緑川聖司「晴れた日は図書館へいこう」

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 緑川聖司 著
 「晴れた日は図書館へいこう」
 (ポプラ文庫)


茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密・・本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの日常の謎”。 知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろし短編を加えて待望の文庫化。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

何ともあっさりと1時間くらいで読んでしまえる作品でした。

主人公のしおりは小学5年生。お気に入りのいとこが司書をしていることもあって、図書館が大好きな女の子。毎日のように図書館へ行っては本を読んだり借りたりしています。

そして図書館で起きるちょっとした事件も、いとこと共に解決していきます。殺人などの血なまぐさい事件ではなく、本が関係したちょっとした事件。腹立たしいものもありましたが、ほとんどはほのぼのと終わっていく話になっていて、固いミステリーが続いたときに読むとほっこりして良さそうです。


図書館ってほとんど行かないですが、図書館という空間は好きです。図書館の本が苦手なので触れないのですが、本に囲まれた場所はテンションが上がります。自分の本を持って行って読んだら良いようなものですが、結局は家で読んでいます・・。

図書館の司書って大変そうだとぼんやりとは思っていましたが、これを読むとその大変さが更によくわかります。重い本を抱えて移動することは重労働ですし、本を整理したり、イベントを企画したり運営したり、本が紛失したり汚されたりするたびに対応しないといけませんし。なかなかハードです。

本が好きだったら、やりがいはありそうですけど、その分、悲しい気持ちになることも多そうです。

シリーズ化されているようです。また血なまぐさいミステリーが続いて心がやさぐれたら、読んでみようかな?


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タグ:緑川聖司

2016年09月14日

椹野道流「時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者」

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 椹野道流 著
 「時をかける眼鏡 新王と謎の暗殺者」
 (集英社文庫)


過去の世界のマーキス島に呼び寄せられた、医学生の西條遊馬。元の世界に戻るその日まで、王室に仕える鷹匠クリストファーの弟子として過ごすことになった。しかし、新王ロデリックの即位式の夜、事件は起きた。接待客である外国の要人が不審な死を遂げたのだ。早急に犯人を見つけ出さなければ王室の信用にかかわる。遊馬は現代法医学の知識で真相究明に臨むが―!?−裏表紙より−


前作で活躍して犯人を見つけた(?)遊馬ですが、結局簡単には元の時代へは戻せないと言われてしまい、過去でしばらく過ごすことになりました。

勝手に呼び寄せた上に「簡単には戻せない」と言われるなんて、腹が立って仕方ない展開ですが、遊馬はあっさり受け入れて、過去の世界を楽しんでいるようです。

王室に仕える鷹匠・クリストファーの弟子として生活しています。過去の世界なので、ガスや水道、電気などが当たり前ですけどありません。よくそんな環境で生活できるな〜と感心してしまいますが、彼はそれなりに充実した生活を送っています。

いよいよ新王の即位式ということで、遊馬も裏方に駆り出されて色々なアイディアを出して活躍していきます。料理にまでアイディアを出して喜ばれていました。

そんな中、即位式に出席していた外国の要人が死体となって発見されます。当然、遊馬が調べることになるのですが、ここでもこの世界のしきたりによって様々な規制が。

遊馬は便利な道具もない世界で死因をつきとめ、犯人を見つけられるのか?・・・と盛り上がりたい所ですが、ここのミステリ部分はあっさりしたものになっています。

犯人は自ら出てきますし、全て自白してくれますし、よく考えたら遊馬っている?くらいの展開で終了。


それよりも、王室の兄弟たちの関係が深まっていく所や、遊馬が不自由な世界で成長していく姿などの方が気になりますし、楽しく読める部分です。

彼らの物語を追っていきたいので、また続きも読むことにします。


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2016年09月13日

買った本

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 今野敏 著
 「廉恥 警視庁強行犯係・樋口顕」
 (幻冬舎文庫)


新潮文庫から出ていたシリーズ。もう続きは書かないのかな?と残念に思っていたところ、別の出版社から発売されました! 新作が読めてうれしいです。


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 伊坂幸太郎 著
 「残り全部バケーション」
 (集英社文庫)


お気に入りの作家さん。面白そうなので買いました。どんな話かな?

2016年09月12日

大鐘稔彦「孤高のメス 死の淵よりの声」

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 大鐘稔彦 著
 「孤高のメス 死の淵よりの声」
 (幻冬舎文庫)


練達の外科医・当麻鉄彦のもとに末期癌の患者が訪れる。苦慮の末、選択した抗癌剤が劇的に効き、患者はめざましい回復を見せるが、折しもその頃、日本癌治療学会では、癌と戦うなと唱えて一躍時の人となった菅元樹の発言をめぐり、シンポジウムが紛糾するのだった―。患者の為の真の医療とは何かを問う、シリーズ最新刊。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。シリーズ物とはいえ、12巻も出ているとは知らずに、面白そうだったので「本が好き」で献本申し込みしました。

私にとって初といっても良いほど珍しい医療物です。ドラマとかで見るのは好きなんですけど、小説は読まないです。理由は自分でも謎ですが。たぶん、難しいだろうと思うからでしょうけど。


話はいきなり誰か知らない人の遺骨を散骨する場面から始まります。シリーズを読んでいる人にとっては馴染みの人たちなのでしょうが、初めての私には知らない人ばかり。当麻というのが主人公だということはわかっていますけど。

そこから病院へ場面が移ります。当麻ドクターが勤務している琵琶湖湖畔の病院。やって来たのはおなかが張ってどうしようもなくなった女性。様々な検査を緊急に行った結果、癌であることが判明しました。珍しい癌だとわかり、しかもすでに末期の状態で、あまり長くはもたないだろうと推測されました。

今のままでは手術も難しいということで、効果のありそうな抗癌剤を投与。少しでも癌細胞が小さくなってくれれば手術もできるかもしれない、と少しの望みをかけることに。

その抗癌剤が彼女には劇的に効き目があり、あっという間に数値が安定していき、予想よりも早く回復して退院できることになりました。「奇跡だ」と病院のスタッフたちでさえも驚くような回復をみせたのでした。


彼女の治療をしている合間にも、病院なので次々と患者が訪れます。当麻ドクターはどうやら外科医の中で名医として有名な人なので、遠方からも患者がやってきます。しかも他の病院では断られたような難しいケースが次々と。

当麻ドクターは部下の医者たちをうまく教育しながら、次々と手術を成功させていきます。その手並は素人の私から見てもなかなかのもの。

手術のシーンも臨場感たっぷりで、ハラハラドキドキしながら読みました。


ただ、登場人物が多すぎて誰が誰だかわからなくなっていくのには困りました・・。シリーズを読まずにこの巻から読み始めた私が悪いのでしょうが、新たに登場したであろう人物のことも細かく説明されるため、いちいち過去に戻ったり回想したりして、ちょっと混乱する所がありました。本筋を見失いそうになる部分も。

でも当麻ドクターの人柄や手術シーンのかっこよさに感動している間に一気に読み進めることができましたし、気づけば終わっていたという感じがありました。

医療関係者ではないので、細かい医療用語はほとんど理解できませんが、それでも楽しむことができたのは良かったです。

シリーズを始めから読もうかな?と思う反面、12巻もあるのか・・と気後れしてしまっています。みなさんの感想を読んで考えようかな?


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タグ:大鐘稔彦
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2016年09月09日

北川恵海「ちょっと今から仕事やめてくる」

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 北川恵海 著
 「ちょっと今から仕事やめてくる」
 (メディアワークス文庫)


ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。題名に惹かれて買いました。


隆は、ある企業の営業マンとして働いていますが、上司や会社の方針と合わず、なかなか実力を発揮できずに悩んでいます。その日も上司からことごとくダメ出しをされ、頭ごなしに叱られ、落ち込んでいたため、何となくフラフラとホームから線路へと跳び下りそうになりました。

そのとき彼の腕をグッとつかんで引き戻した人物が、ヤマモト。ヤマモトは、隆の同級生だと言っていますが、隆は記憶にありません。他の同級生に連絡したところ確かに「ヤマモト」はいたらしい。

ということで、とりあえず信用して仲良くなっていく2人。仕事の後に呼び出して飲んだり、買い物に行ったりどんどん親密になりました。

仕事の愚痴を言うと、ヤマモトは「辞めたらいい」とあっさりアドバイスしてきます。「仕事を辞める」ということを考えもしなかった隆は衝撃を受けますが、ヤマモトに少しずつ説得され、とうとう辞める決心をします。

でもどうやら、ヤマモトというのは同級生ではないらしい・・ということがわかり、謎が深まっていきます。


とはいえ、ヤマモトの正体はあまり重要ではないというか、どんな人物だったとしても問題はなくて、それよりも隆が会社をどうやって辞めてすっきりと良い人生を送れるのか?の方が重要なので、ヤマモトのことは「救世主」的な存在として受け入れられました。

隆が仕事を辞めるシーンはかっこよかったですが、そんなにきちんと言えるならもっと早く言いたいことを言っていれば、もう少しラクに仕事ができたのでは?とも思ってしまいました。


仕事に悩んでいたり、上司や同僚との関係に疲れていたりする人にはぜひ読んでもらいたい作品です。人生において仕事って重要な物ですけど、人生を終わらせないといけないくらい悩むほどの価値はあるのかな?と、冷静に考えてもらいたいです。

肩の力を抜いて、ラクに仕事ができると良いですね。現実は難しいですけど・・。たまには辞める覚悟でズバッと言ってみるのも良いかもしれません。


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タグ:北川恵海
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2016年09月07日

二宮敦人「なくし物をお探しの方は二番線へ」

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 二宮敦人 著
 「なくし物をお探しの方は二番線へ」
 (幻冬舎文庫)


蛍川鉄道の藤乃沢駅で働く若手駅員・夏目壮太は駅の名探偵”。ある晩、終電を見送った壮太のもとに、ホームレスのヒゲヨシが駆け込んできた。深夜密かに駅で交流していた電車運転士の自殺を止めてくれというのだが、その運転士を知る駅員は一人もいない―。小さな駅を舞台に、知らぬ者同士が出会い、心がつながる。あったか鉄道員ミステリ。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。あらすじを見て面白そうだったので「本が好き」で献本申し込みしました。

来てみたらシリーズ2作目だとわかりびっくり。でも、2作目から読んでも何の問題もなく読み進めることができます。

しかもなかなか面白かった! 軽い文体なのに意外と重い内容も書かれていて、時々じんわりと泣かされながら、ちょっと微笑みながら読むことができました。気づけば終わっていた、という感じ。

連作短編になっていて、1話ずつが短かったのも読みやすくて良かったです。


夏目壮太という若手駅員が活躍する物語で、お客さんが持ち込むちょっとした謎をさらりと解決して見せます。始めの話は軽くて、でも「なるほど」と感心させられるような内容だったのですが、2話目以降はちょっと重めになります。

特にホームレスのヒゲヨシと貨物運転士の清水さんの話は泣きそうになりました。貨物運転士ってそうなんだ〜と知らなかったことも知ることができましたし、最後は2人の素敵な関係に読んでいてほっこりさせられて、お気に入りの話になりました。

最後の話は、若干納得できない部分もあったのですが、彼らの関係はともかく、今まで出てきた人たちがすべて丸く収まる感じは心地よかったです。


壮太は、どうやら新たな一歩を踏み出しそうなので、続きも楽しみな展開で終わりました。まさかこれで終わりではないと思いますが、続きが出たら読んでみたいです。

というか、その前に1作目を見つけて読むことにします。


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タグ:二宮敦人

2016年09月06日

乃南アサ「新釈 にっぽん昔話」

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 乃南アサ 著
 「新釈 にっぽん昔話」
 (文春文庫)


大人も子どもも楽しめる、ユニークな昔話の誕生です。「さるかに合戦」「花咲かじじい」「一寸法師」「笠地蔵」など、誰もが知っているお話が、練達の作家によって誰も読んだことのない新解釈を施され、極上のエンタテインメントに大変身! 現代的な装いを加えながらも懐かしさを失わない、6つの物語をどうぞご賞味ください。−裏表紙より−


裏表紙に紹介されている話以外に「三枚のお札」「犬と猫とうろこ玉」が収録されています。

子どものころに読んだ懐かしい昔話の数々が、現代風にアレンジされていると知って、読んでみることにしました。


最後まで読んで思ったのは、予想よりあまり大きな変化がないなということでした。

確かに現代風にアレンジはされていますが、話の流れとかはそのままですし、現代風とはいえ昔話は昔の話であって、時代は現代に置き換えられたりはしていません。

よく考えたら、すべておとぎ話だから、現代風にといっても限界がありますよね。話を大きく変えてしまうと、元は何だっけ?となってしまいますし。

だから、さるやかにがしゃべりますし、おじいさんが灰を撒いたら花が咲きますし、一寸しかない子どももいますし、お地蔵さまがしゃべって動きます。

大筋はそのままに、細かい部分をこの作家さんらしくアレンジして、というか深読みして描いている感じです。

さるとかにが実は良い仲になっていたり、一寸しかない子どもがどんな思いで都に出たのか描かれていたり、お地蔵さまに親切にしたおじいさんはどんな人生を歩んで来たのかが描かれていたり。

昔話の裏にある、登場人物たちの思いがより深く描かれている感じがしました。

懐かしい気持ちと、くすりと笑ってしまう部分とあって、なかなか面白く読めました。もっとアレンジしていても楽しめたのかもしれませんが、昔話が題材ならこれくらいのアレンジでも良いのかもしれません。

あとがきを読むと、あまり大きくアレンジしなかった理由もわかる気はしました。


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2016年09月05日

柴田よしき「女性作家」

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 柴田よしき 著
 「女性作家」
 (光文社文庫)


実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。奔放なふじ子に振り回され、恋人の芝崎夕貴斗を奪われてしまう。ある日、夕貴斗の消息を探るライターが現れ、彼の遺書らしき手紙があると珠美に告げる―。二人の女性作家の過去と現在が複雑に絡み合い、情念がうごめく。そして衝撃の結末が!−裏表紙より−


この作家さんらしくないような、ある意味らしいといえるような複雑な作品でした。重い内容でも軽く読める作風の物が多いだけに、これはちょっと重い感じがしました。


始めは売れない作家・佐古珠美の視点で話が進められます。以前秘書をしていた作家・ふじ子が入院したということで、その面倒を見に行っている彼女。辞めたはずの彼女がなぜ面倒を見ているんだろう?と本人も思っていますし、読んでいても同じように疑問に思いながら読み進めました。

そして次はいきなり話は過去へとびます。今度はふじ子の若い頃の話になり、彼女がどんな半生を送って今のような作家になったのかが描かれます。よくあるような嫁姑問題で苦労をしたらしいことはそこでわかるようになっています。

再び現代に戻り、珠美とふじ子の話へ。珠美もふじ子の半生を知ることになり、そこから謎がどんどん増えて、一気にミステリー仕立てに。


たくさんの謎はどんな解決をしていくのか、ということも気になりますし、何より二人の女性作家の関係が気になって仕方ありませんでした。

でも二人の関係の複雑さが、一気読みするのを止めてしまい、読み終わるまで時間がかかってしまいました。女性が読むと思い当たる部分が多少なりともあると思います。そういう細かい所が引っかかってしまい、読み進めるのが嫌になる部分もありました。


どうして女性ってこうもドロドロした関係になってしまうんでしょう・・。

この二人ほどの関係ではないにしても、きっと女性なら誰しもこういう友人っているはず。特定の誰かを思いながら読むと余計に辛いし、読み終わった後も重い気分になってしまいました。


男性が読んだらどうなんだろう?たぶん、ほとんど理解できずに終わる気がします。

女性の方で、重い気分になりたいときに読むことをお勧めします。


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2016年09月02日

買った本

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 緑川聖司 著
 「晴れた日は図書館へいこう」
 (ポプラ文庫)



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 北川恵海 著
 「ちょっと今から仕事やめてくる」
 (メディアワークス文庫)


題名を見て面白そうだったので購入した2冊です。

8月は4冊しか買いませんでした。本屋さんには何度も行ったのですが、手ぶらで帰ることが多かったです。まあ、借りている本がたくさんあるので、読む本には困りませんが。

2016年09月01日

8月のまとめ

一路(下) (中公文庫)一路(下) (中公文庫)
一路はよく頑張りました。みんな一所懸命でアッパレな物語でした。裏で画策していた人と、殿様の対決をもっと見たかった気もしますが、殿様の悲痛な想いを知るとこれで良かったのかもしれないです。参勤交代は面倒ですが、こんなに家中が団結できるなら、やる価値はあるのかも?
読了日:8月10日 著者:浅田次郎


THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本THIS IS JAPAN――英国保育士が見た日本
英国保育士が見た日本の保育所ということで読んだのですが、あまり保育についての記述が無くて残念。英国の保育所が良いとも思えませんが、日本の保育事情はやはり改善しないといけないとは思います。
読了日:8月12日 著者:ブレイディみかこ


四色の藍 (PHP文芸文庫)四色の藍 (PHP文芸文庫)
4人の女性が1人の相手に復讐するため立ち上がる物語。それぞれの考えや性格などが違っていて、でも団結していて彼女たちがどうなっていくのかが気になって次々読み進めました。意外な結末が待っていましたが、とにかく良い終わり方で最後まで楽しめました。
読了日:8月15日 著者:西條奈加


あきない世傳金と銀 2(早瀬篇) (ハルキ文庫 た 19-16 時代小説文庫)あきない世傳金と銀 2(早瀬篇) (ハルキ文庫 時代小説文庫)
昔は14歳でもうお嫁入りするんですよね・・本当に女性の生き辛い時代です。子どもから大人へと成長していく幸の物語。幸が賢い子で良かったと何度も何度も思いました。これからは幸せになってくれるでしょうか。
読了日:8月23日 著者:高田郁


女性作家 (光文社文庫)女性作家 (光文社文庫)
かなり重い話でした。しかも、同じ女性が読むと余計に辛いし重い。女性なら誰でも思い当たる部分があるような内容なので、共感しすぎる気がして読み辛かったです。男性だと意味がわからないかも??
読了日:8月24日 著者:柴田よしき


新釈 にっぽん昔話 (文春文庫)新釈 にっぽん昔話 (文春文庫)
お気に入りの作家さんが昔話をどうアレンジするのか楽しみに読みました。話の流れに大きな変化はないのですが、大人っぽい仕上がり方になっていてクスッと笑う所もあって面白かったです。
読了日:8月31日 著者:乃南アサ



6冊読みました。また少し減りましたね・・。

印象に残ったのは「あきない世傳金と銀 2(早瀬篇)」です。

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