
我孫子武丸,井上夢人,大倉崇裕,大崎梢,太田忠司,
近藤史恵,柄刀一,汀こるもの,皆川博子,森奈津子 著
「近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー」
(光文社文庫)
最近お気に入りの近藤史恵さんがリクエストした作品集ということで、動物はあまり得意じゃありませんが読んでみました。新規開拓したかったのですが、気に入ったのは大抵、もともと好きな作家さんの作品でした。
大倉崇裕「
最も賢い鳥」は、ヨウムという鳥が出てきます。以前読んだ
「小鳥を愛した容疑者」という小説の続編みたいな物で、今回も動物に詳しい女性巡査が、スッキリと事件を解決してくれます。それにしても、ヨウムなんて初めて聞きました。でもこんなに賢い鳥だと、飼うのは大変そうです。
大崎梢「
灰色のエルミー」は、ちょっとミステリー調でした。友人の猫を預かっていたことで、事件に巻き込まれる・・。でもそこまで重い話ではなく、軽く読めて面白かったです。
柄刀一「
ネコの時間」は、ペット小説らしく感動的な話でした。ペットセラピーなんてものもあるくらいですし、ペットは飼い主にとっては最高の癒しで、ある意味お医者さんでもあるんですよね。別れは悲しいけれど、一緒に過ごせる時間は最高なんだろうな・・。
近藤史恵「
シャルロットの憂鬱」は、元警察犬の話なんですが、この犬・シャルロットがかわいかった!好きではない犬がかわいいと思えました。姿や行動が目に浮かぶ話でした。もしかしたらまたシャルロットの話を書くかも?ということだったので、楽しみに待ちます。
以上の4編が特に面白かったのですが、他も楽しめました。動物を絡めると感動話が増えそうですが、ミステリーもあって、様々なテイストの話が読めて良かったです。
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