2013年06月30日

映画「二流小説家 シリアリスト」

映画「二流小説家 シリアリスト」を見てきました。公開から2週間以上経ち、観客はかなり減っていました・・がく〜(落胆した顔)

赤羽一兵(上川隆也)、45歳。職業は小説家。とは言っても、彼自身の名前で書いた本は一冊もなく、唯一10年前に書いた若い女性向けのライトノベル「恋するヴァンパイア」でさえも、男の名前では売れないという理由で母の旧姓と写真を借りて出版している。現在は、アメリカ出張中の兄の家を間借りしながら、「男のゴールデン街」という雑誌にエロ小説を寄稿して生計を立てている、しがない中年の小説家だ。そんな彼の元にある日、東京拘置所にいる死刑囚・呉井大悟から手紙が届く。呉井は自称・写真家ではあるが、モデル募集と称して集めた4人の女性を殺害した罪で死刑判決が出ている男だ。シリアル・フォト・キラーとして世間を賑わせた彼が、告白本を赤羽に執筆してほしいと言ってきた。何故……。


「必ず騙される」的なことが言われていたので、誰が犯人なのかギリギリまでわからず、もしわかったつもりになっていても、きっとどんでん返しがあるんだろうと思ってワクワクしていたのですが・・。

意外と普通と言うか、想像がついてしまったんですよねあせあせ(飛び散る汗)

あまり「騙される」とか言わない方が良かったのかもしれません。サラッと見たら予想しなかったかも。


内容的にはミステリーらしくて面白かったのですが、ずっと画面が暗くて、見終わってすぐの感想が「暗っ」でした。首無し遺体の写真とか出てくるわけですから、明るくしようもないのですけどね。

海外小説が原作だけあって、拳銃が普通に出てきて、素人があっさり拳銃を構えて威嚇するような場面もあり、邦画としては違和感がありました。


う〜〜ん、評価が難しい映画でしたね。面白くないわけではないのですが。

とりあえず、原作を読んだら感想が変わるのかもしれません。早めに読みたいと思います。


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2013年06月29日

今野敏「ST沖ノ島伝説殺人ファイル」

ST沖ノ島伝説殺人ファイル

 今野敏 著
 「ST警視庁科学特捜班 沖ノ島伝説殺人ファイル」
 (講談社文庫)


玄界灘に浮かぶ沖ノ島。港湾工事現場での不可解な水死事件。現地へ向かった“ST”だが、そこは古代からの社、宗像大社の神域で、島での出来事を語れない“御言わず様”の因習、警察といえども現場への上陸すら許さない厳粛な掟が赤城、青山たちチームを阻む。捜査続行不可能か?“伝説”シリーズ、待望の第三弾!―裏表紙より―


この伝説シリーズの中で一番読みやすかった気がします。今までの2作は伝説自体が難しくて、作者が調べたことをたくさん書いてあって、説明臭い部分が多かったのですが、今回は意外とあっさりした感じ。

島自体が神域ということで、上陸することが難しいようになっています。警察であっても、そこが殺人事件の現場であっても、簡単に上陸できません。更には草1本すら持ち帰ってはいけないという掟もあるため、もし現場へ行っても証拠を持ち帰ることすらできません。

こういう場所にありがちな、女人禁制ですし・・。STの結城翠は上陸できないわけです。

まあ、そもそも上陸許可というものが宗像大社から出ないと誰も上陸できないので、STメンバーは現地に行ったものの、島へ行けずに関係者から事情聴取するしか捜査方法が無い状態。

事情聴取しようにも「島での出来事は語ってはならない」という「御言わず様」の掟まであり、話を聞くことさえ難しくなります。

結城と黒崎の“人間嘘発見器”コンビと、心理学者の青山の助言、そして宗教に詳しい山吹のお陰で、何とか事件は解決へ。


活躍とは言っても、それほど大したことではなく、ベテラン捜査員なら思いつきそうなことですし、事件の真相も読んでいて想像できる感じでした。

東京のSTをわざわざ出張させる意味はあったのかな?と思いました。それくらい、あっさりと解決しました。


百合根キャップの影がどんどん薄くなっているのも気になります。以前はたまに鋭い発言をしたりして「さすが!」って所もあったのですが、今はただの傍観者のようです。

次回はもう少しキャップも活躍してほしいです。


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2013年06月28日

買った本・背表紙あり

積んでいる本がたくさんあるというのに、ついつい本屋へ・・。


RDG3

 萩原規子 著
 「RDG3 夏休みの過ごしかた」
 (角川文庫)


シリーズ3作目。今回はどんな成長を見せてくれるのか?


半熟AD

 碧野圭 著
 「半熟AD」
 (光文社文庫)


書店ガール」が面白かったので、これも読んでみようと思いました。


背表紙はこちら  
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今月買ったのは 10冊 まあまあ買ったけど、読めてないからな・・。

2013年06月27日

西澤保彦「いつか、ふたりは二匹」

いつか、ふたりは二匹

 西澤保彦 著
 「いつか、ふたりは二匹」
 (講談社文庫)


眠りに就くと猫の身体に乗り移れるという、不思議な能力を持つ小学六年生のぼく。町で起きた女児襲撃事件の謎に、猫のジェニイの身体を借りて挑むことに。スリル満点、はじめての冒険の結末は−。子どもが大人になるために大切なことを教えてくれる、あったかくて、少し切ないファンタジック・ミステリ。―裏表紙より―


「猫に乗り移る」という文字だけを見ていると、もっとファンタジー色が強いのかと思ったのですが、意外と地味で真面目な感じでした。

確かに、眠ったら猫に乗り移るのは不思議ですけど、それ以外はしっかりとした謎解きになっています。


ぼくこと智己が乗り移ったのは、たぶん野良猫で名前がありませんでした。友だちになった犬のピーターに名前を聞かれ(テレパシーのようなもので会話できます)「ジェニイ」と名乗ります。

ジェニイという名前は、ポール・ギャリコの「ジェニイ」から取ったとか・・。この作品を知らない私はよくわからず、あっさりスルーしましたけど、智己はなかなか博学なようです。

小学六年生だというのが信じられないくらい、様々なことを知っていますし、じいさんっぽい落ち着きもあります。言動がどうも達観してる・・。

まあ、子どもだから猫に乗り移れることに対して何の抵抗も疑問ももたないのでしょうけど。


町で起きた女児襲撃事件の真相を探るべく、ジェニイの体を借りて、犬のピーターと共に捜査をする智己ですが、犯人らしき人物から命を狙われてしまいます。

ジェニイとして襲われた智己は、心に傷を負いながらも同級生たちを守るために捜査を続けます。

事件の結末は何とも悲しく寂しいものでした・・。思わずウルウルしてしまいました。でもちょっと救われる部分もあり、温かい気持ちにもなれました。気持ちが二転三転する感じでした。


最後まで、ジェニイの気持ちが明かされなかったのがちょっと残念でした。猫として彼女はどんな風に生きていたのか?知りたかったです。



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2013年06月25日

池井戸潤「民王」

民王

 池井戸潤 著
 「民王」
 (文春文庫)


「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ!」漢字の読めない政治家、酔っぱらいの大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 一気読み間違いなしの政治エンタメ!―裏表紙より―


今回は珍しく金融関係の話ではなく、政治家の話。しかも、どこかで聞いたような政治の話で、明らかにモデルがいそうな雰囲気を醸し出しています。

ちょっと取っ付きにくい気がする政治の話ですが、この作家さんらしく、真面目に、でも簡単にそして笑えるところもあり、スムーズに読み切ることができました。

とにかく設定が不思議なんです。父親が総理という大学生が、クラブで騒いでいたら突然父親と入れ替わってしまう!気づいたら国会にいて呆然とします。父親の方はクラブに。中身だけが入れ替わるので、周りは気づきません。

能力も性格も全てが入れ替わるので、総理大臣のくせに答弁の原稿がきちんと読めず「未曾有」を「ミゾユー」と読んでしまうような大失態を犯します。これって現実にもあったような気がしますね・・。

大学生のはずなのにやたらと生意気で、就職の面接官に対してエラソーな物言いをしてしまいます。

それでなくても大変な事態なのに、総理が任命したばかりの官房長官が女性関係のスキャンダルをマスコミに嗅ぎつけられ「任命責任」を問われる事態に。

マスコミに囲まれ質問を投げつけられることになった息子(外側は総理)は驚くような行動に出ます。本当なら正しいことを言っているのですが、政治の世界ではあり得ない発言をします。こんな風にハッキリ物が言える政治家って素敵だと思いますけど、やはり政治家には嫌われるのでしょうね。


ちょっと政治家の裏側が垣間見えた気がしました。

「国民のためにがんばりたい」と思って政治家になったはずなのに、自分の利益しか考えていなさそうな政治家たちがどうしてこんなに多いのか?理由が少しわかりました。


なぜ、父と息子が入れ替わるようなことが起きたのか?というのが大きな謎になっているのですが、この事件を通して、距離のあった親子関係がスムーズになり、お互いを認め合うようになります。また、息子の一見無鉄砲と思える発言が、実は父親にとっての初心でもあって、今後は良い政治家になってくれそうです。

現実の政治家たちも心を入れ替えて真剣に国のことを考えてもらいたいものです。選挙のことばかり考えないで・・。


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2013年06月23日

型抜きクッキー

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ストレスが溜まったときの型抜きクッキーぴかぴか(新しい)

ちょっと暑くなってきたので、生地がダレて大変でした・・。

そろそろ型抜きクッキーは限界かも。


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2013年06月22日

高田郁「残月 みをつくし料理帖」

残月

 高田郁 著
 「残月 みをつくし料理帖8」
 (ハルキ文庫)


吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは−(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐兵衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。−裏表紙より−


前作で悲しい結末を迎え、涙涙だったわけですが、今回は流す涙も少なく、かなり前向きに明るくなれる作品でした。

気になっていた、野江ちゃんの安否については「残月」で明らかにされます。又次さんの命は無駄にならずに済んだわけですが、やっぱり色んな場面で又次さんのことを思い出すつる家の人たちの様子が痛々しくて、読みながらウルウルしてしまいました。

彼岸まで」では、芳の息子である若旦那・佐兵衛の行方が一気に明らかになります。芳の気持ちを思うと辛かったですが、少し前進できて良かったです。まだまだ不安ではありますが。

みくじは吉」では、また新たな試練が。しかも「登龍楼」絡みの試練。詳しくは書きませんが、今後に大きく影響がありそうな話でした。

寒中の麦」では、澪ではなく芳に素敵なことが起きました。いつもなら芳が澪の心配をするのですが、この話では澪が芳のことを心配し、芳が幸せになるために送り出す決心をします。澪の覚悟と芳の今後の人生に嬉し涙があふれました。


看板娘(?)となったりうさんの「生きていて良かった、と自分で思えることが、何より大事なんですよ」というセリフが心に響きました。この言葉のように芳も澪も幸せになってもらいたいものです。


澪だけでなく、つる家にも新たな展開がありそうです。今までのように暗い展開では無く明るい未来が待っていそうな嬉しい展開。ちょっと不安もありますが。

ふきちゃんもどんどん成長していますし、野江も前向きに頑張る覚悟を決めているようですし、今後がますます楽しみです。


ただ一つ残念なのは「よぉ、下がり眉」のセリフが聞けないのと、悩んでいる澪を助けてくれていた存在がいなくなったこと。何かぽっかり穴が開いたような、寂しい気持ちで読みました。


最後には必ず全員で幸せな人生を歩んでいけると信じて、次も読んでいくことにします。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」


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2013年06月20日

伊吹有喜「風待ちのひと」

風待ちのひと

 伊吹有喜 著
 「風待ちのひと」
 (ポプラ文庫)


“心の病”で休職中の男と、家族を失った傷を抱える女。海辺の町で偶然出会った同い年のふたりは、39歳の夏を共に過ごすことに。人生の休息の季節と再生へのみちのりを鮮やかに描いた、著者デビュー作。『四十九日のレシピ』にも通じるあたたかな読後感に心が包まれる物語。−裏表紙より−


39歳の男女が主人公なので、年齢が近い私は共感できる部分がたくさんありました。

この年代って、悩みが増える時期なのかな?と思います。家族がいて子どももいればその将来なんかも気になってくるでしょうし、家を建てたいとか思うと金銭的な悩みが出ます。仕事は昇進を狙いつつ、まだまだ中間管理職って感じで悩みも多い。
独身の人は恋愛について悩みますね。そろそろ出会いも無くなるし、結婚しないともうさすがに無理か?というギリギリな状況ですし、もう独身のまま終わるのかも・・と覚悟を決めることもあるでしょう。


そんな微妙な年齢の哲司は、“心の風邪”という表現がされていますが、軽いウツのような症状で休職しています。休暇の間、母親の遺品を整理も兼ねて母親が住んでいた家に行きます。

海辺の町にあるその家に行き、休暇をゆっくり過ごすことにした哲司は、ある出来事をきっかけに同じ年齢の喜美子と出会います。

面倒見の良い彼女は、母親の遺品の整理や、庭の手入れなどを手伝うことにし、毎日のように彼の元へ通います。

二人が大人の恋に落ちる・・という展開は予想がつくわけですが、問題が一つ。

哲司には妻と娘がいたのです。

ただ、妻とは離婚するかどうか考え中という状態ではあるのですが、不倫ということになるわけです。

いつもなら不倫なんて大嫌いですし、そんな話を読むのも嫌いなのですが、この二人のことは何だか妙に応援したくなったんですよね。

すごくお似合いというか、お互いに支え合う様子が素敵で、羨ましくも感じて、二人を離れさせるのが可哀そうで仕方なくなりました。

もちろん、奥さんと娘のことを考えると「やっぱり不倫はダメだ!」とは思うのですが、今回の場合は奥さんも色々あるし、仕方ないのかな?とも思います。

まあ、そう思わされるのは作者の思う壺なわけでしょうけど。

違う結末でも良かったかな?とも思いましたが、やっぱりハッピーエンドは嬉しかったです。幸せな気持ちで読み終えることができました。


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タグ:伊吹有喜
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2013年06月19日

買った本・背表紙あり

読めていない本があるのに、また本を買いました。新刊をずっと待っていた本が発売されたので、本屋さんに行ったらついつい・・。


最後の恋

 「最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。―」
 (新潮文庫)


アンソロジーです。柴田よしきさんと乃南アサさんに惹かれてつい買いました。恋愛物苦手なのに大丈夫かな??あせあせ(飛び散る汗)


ST沖ノ島伝説殺人ファイル

 今野敏 著
 「ST沖ノ島伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班」
 (講談社文庫)


これも待っていました!の文庫化。この“伝説”シリーズは小難しくてあまり理解できないんですけどね・・。


残月

 高田郁 著
 「残月 みをつくし料理帖」
 (ハルキ文庫)


今回の目当てはこの本!待っている間が長かった〜。今読んでいますが、今回はあまり泣かずに済みそうです。


背表紙はこちら

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2013年06月17日

木内昇「茗荷谷の猫」

茗荷谷の猫

 木内昇 著
 「茗荷谷の猫」
 (文春文庫)


茗荷谷の一軒家で絵を描きあぐねる文枝。庭の物置には猫の親子が棲みついた。摩訶不思議な表題作はじめ、染井吉野を造った植木職人の悲話「染井の桜」、世にも稀なる効能を持つ黒焼を生み出さんとする若者の呻吟「黒焼道話」など、幕末から昭和にかけ、各々の生を燃焼させた名もなき人々の痕跡を掬う名篇9作。−裏表紙より−


9つの短編で、それぞれが独立した話になっているのですが、少しずつ細かい所で繋がっています。その繋がりがとても細かくて、じっくり読まないと見逃しそうな感じです。

その分、気づくと嬉しいです。「お〜、ここに出てきた!」って感動します。

時間も1話目から少しずつ流れています。時代小説から現代小説へ移行するのが面白いです。

ただ、1話ずつがあまりハッピーエンドではないので、妙に暗い雰囲気がずっと漂います。はっきりした結末が描かれていない物も多いです。きちんと最後まで書いてほしいと思う人には向かない作品かもしれません。

私もあまり得意ではないのですが、この本はそれ以外の不思議な魅力がありました。

ただ単調に一般人の生活が描かれていて、特に大きな事件が起きるわけでもなく、本当に淡々と流れていく話なのですが、人生の奥深さというか、難しさが感じられました。

不器用な人の生き方が痛々しかったですし、もっと楽な生き方を選べたら違った人生だっただろう・・と思うと、悲しくなる話も。

全体的に重かったので、しばらくは軽めの話が読みたいと思いました。



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タグ:木内昇

2013年06月16日

演劇集団キャラメルボックス「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

演劇集団キャラメルボックス2013スプリングツアー「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を見てきました。

前回は11月に見たので、約半年ぶりです。前回は有川浩さんの原作で、今回は東野圭吾さんの作品。最近、こういうのが気に入っているのかな?


敦也と翔子と幸平は、同じ養護施設で育った仲間。ある夜、ある家にコソ泥び入り、逃亡の途中で、廃屋になった雑貨店に逃げ込む。すると、表の方で微かな物音。シャッターの郵便口から、誰かが封筒を入れたのだ。中の便箋には、悩み事の相談が書かれていた。この雑貨店は、店主が生きていた頃、近隣の住人の悩み事の相談に答えていたのだ。3人はほんの遊び心から、返事を書いて、牛乳箱に入れる。すると、またシャッターの郵便口から封筒が。そこには、3人の返事に対する、さらなる質問が書かれていた。しかも、差出人は、数十年前の時代の人間らしい・・。−公演チラシより−


ちょっとSFっぽい話で、タイムとラベル的なことになっているので、しばらく時間の流れというか、物語の流れが理解しにくくて大変でした。

しかも、時が流れるということは、登場人物も、子から孫へと変化していくので、誰が誰だかわからなくなることもありました。

役者さんが何役もしますし、余計に混乱が。

始めから細かいところまできちんと集中して見ておかないと、繋がりがわかりにくいですし、「なるほど、ここに繋がるのか!」という感動が得られなくなります。

なかなか集中力のいる作品でした。


結構、感動的な部分もあって、周りのお客さんは泣いておられるようで、鼻をすする音もあちこちから聞こえてくるくらいでしたが、私はどうも話に入り込めなくて泣けず。

千秋楽だったせいか、役者さんたちが全力すぎたのかもしれません。全力でがんばられると、どうも引いてしまうんですよね・・。

もっと情熱的に舞台を見たいものです。どうも最近、集中力が無い気がします。


この公演は今日で全て終了しました。

次はサマーツアーです。詳しくはこちらでどうぞ。


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2013年06月14日

買った本・背表紙あり

民王

 池井戸潤 著
 「民王」
 (文春文庫)


文庫化されました!ということで、さっそく購入です。


いつか、ふたりは二匹

 西澤保彦 著
 「いつか、ふたりは二匹」
 (講談社文庫)


本屋さんで偶然見かけて面白そうだったので買いました。どういう話なのかもよく知らずに買ったので不安ですけど・・。


背表紙はこちら  

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2013年06月12日

桂幹人・椹寛子「だから、あんたは不幸やねん」

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 桂幹人・椹寛子 著
 「だから、あんたは不幸やねん」
 (日中言語文化出版社)


ナニワの再建屋が人生を立て直し!
倒産、リストラ、離婚、介護・・
あんたは何も間違ってない。
考え方を変えれば、もっとラクに幸せになれる!
−表紙より−


桂幹人さんは経営コンサルタントで、椹寛子さんが桂さんに傾倒し、そばで彼の仕事を見て勉強したこと、感じたことをありのままに書いている本です。


この本は「本が好き」で献本申し込みしました。

献本に申し込んだのは題名に惹かれたからなのですが、読み始めると私が今知りたいことが書いてありそうだ!とうれしくなりました。

ただまあ、これを読んだからって自分が大きく変わるわけでもないですし、変われる気もしないのですが・・。


とにかく、お金儲けをしようとしても、人生を有意義に過ごしたいと思っても、自我を捨てて相手のことを100%考えるとうまくいく。ということなんです。

商売の場合は、お客の目線にたって、客が望んでいることだけを考えて進めていけば、必ず上手くいく。・・なるほど。確かにそうです。これは私にも使えそう!

そして、儲けるためには欲を持つこと。きちんと明確な具体的な目標をもって自分の将来を思い描くこと。・・確かにそのほうが良いかも。でも、これは私には難しい部分なんですよね。

何せ欲が無い人間ですから。

例えば、こんな車に乗りたいとか、こんな家を建てたいとか、こんな生活をしたいという夢をもつと良いそうですが、私はそれが無いんですよね。とりあえず、お金持ちになりたいか?と聞かれると微妙なので。

何か、普通に生活していければそれで良いと思ってしまう私には難しい話なんです。楽しく暮らせたらその方が良いですけど、別に金持ちにならなくてもな・・と思ってしまいます。

そう考えると、やっぱり変わりそうにもないな・・と。

こんなマイナス思考でいたら、桂さんに叱られそうですけど。

きっと、私は「不幸」ではないんでしょうね。普通に生活できているんですから。

・・と、読み終わって思いました。


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2013年06月10日

乃南アサ「禁猟区」

禁猟区

 乃南アサ 著
 「禁猟区」
 (新潮文庫)



ホストにいれあげている中年女・若山直子の資金源は、ホストクラブで借金がかさみ、身動きのとれなくなった少女たちだった。経営者を脅して得た顧客情報から、未成年者の親に当たり、「解決してやる」とカネを要求する。直子の職業は、警察官だった―。犯罪に手を染めた警察官を捜査する組織、警視庁警務部人事一課調査二係。女性監察官沼尻いくみの活躍を描く傑作警察小説四編。
―裏表紙より―


新シリーズです。あらすじを読むと沼尻いくみという監察官が主人公で、彼女の視点で話が進められていくのだろうと思ってしまったのですが、最後の1話以外は取り締まられる側の警察官の視点で進みます。

なので、監察官の話と言いながら、どうやって捜査してどうやって証拠をつかんでいったのか?という所が細かく描かれておらず、唐突な感じがしました。

正義の味方であり、清廉潔白であるべき警察官が、どうして犯罪を犯してしまうのか・・なるほど、こうやって人は落ちていくのね、というのはよくわかるようになっています。


警察官とはいえ、一人の人間。・・・確かにそうなんですけど、それでは済まされない職業だということを、もっと自覚してもらいたいものです。

そんな言葉を言い訳に出来る職業では無いはずですから。

現実にはこんな警察官たちがいないことを強く願ってしまいました。


毎回、沼尻たち監察が登場するのは終わりの方。でも時々書かれる、沼尻の「監察官」の仕事に対する悲しみとか虚しさのような感情が、何とも切ない感じを作り出します。

最終話では、沼尻自身の私生活も少し明らかにされます。そのお陰で彼女の人柄なんかがちょっと見えた気がしました。この辺は、今後もっと深く描かれていくのでしょう。

監察官の中にも深く描いたら面白そうな人がいますし、そこも楽しみにしながら続きを待つことにします。


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2013年06月09日

スノーボールクッキー

   スノーボールクッキー

あまり時間が無かったのですが、どうしてもお菓子作りがしたくて作りました。

簡単にできるスノーボールクッキー。

時間が無くて、粉砂糖もかけなかったので、本当の意味では“スノーボール”じゃないですね・・。


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2013年06月06日

原田マハ「独立記念日」

独立記念日

 原田マハ 著
 「独立記念日」
 (PHP文芸文庫)


恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失・・・。さまざまな年代の女性たちが、それぞれに迷いや悩みを抱えながらも、誰かと出会うことで、何かを見つけることで、今までは「すべて」だと思っていた世界から、自分の殻を破り、人生の再スタートを切る。寄り道したり、つまずいたりしながらも、独立していく女性たちの姿を鮮やかに描いた、24の心温まる短篇集。『インディペンデンス・デイ』を改題。−裏表紙より−


15ページくらいの長さの話が24話、収録されています。

主人公はそれぞれ違うのですが、みんな何かから「独立」する決意を固めて話が終了します。

話は1話完結になっていますが、ちょっとした連作のようになっていて、脇役として登場した人物が、次の話では主役になるという手法がとられています。

そのちょっとした繋がりが妙に嬉しい気持ちにさせてくれますし、ちょこっと出てきて気になる人物の人生も見ることができて得した気分。


「独立」と言っても、家や会社からの独立だけではありません。恋からだったり、頼りきっていた友人だったり、元彼からだったり様々なことからの独立。

24人の独立の様子が描かれているので、みんなどれかに共感できるのでは??と思います。

どの話も面白かったのですが、特に気に入ったのは「ふたりの時計」「魔法使いの涙」「お宿かみわら」「独立記念日」・・改めて見直すと、どれと決められないくらいです。

「ふたりの時計」「お宿かみわら」は夫婦の話です。奥さんが頑張りすぎているのを見て、旦那さんがそっと手を差し伸べる・・温かい雰囲気の話で、ほっこりしました。

「魔法使いの涙」「独立記念日」は親子の話で、小さな娘を抱えて子育てに悩んでいるお母さんの姿が描かれています。悩んで疲れているお母さんに、優しく手を差し伸べてくれる人が現れ、壊れかけていた親子関係が修復されます。涙が出そうになる感動の話でした。


今、人生に悩んでいる女性の方にぜひ読んでいただきたい作品です。


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2013年06月05日

買った本

茗荷谷の猫

 木内昇 著
 「茗荷谷の猫」
 (文春文庫)


以前読んだ本が面白かったので、こちらも買ってみました。評判は良かったですが、どうでしょうね〜。


二流小説家

 デヴィッド・ゴードン 著
 「二流小説家」
 (ハヤカワミステリ文庫)


ある事情でしばらく買うのを待っていた本。でも、映画を見てから読むべきか、先に読むべきか迷っています。ミステリーだしな〜。
映画も楽しみです。


禁猟区

 乃南アサ 著
 「禁猟区」
 (新潮社文庫)


新刊が出たので素早く購入。他に積んでいる本があったのですが、似た感じの本が続いたので久しぶりに警察小説を読みたくて、今読んでいます。


あまり長い時間、本屋さんにいられたわけではないのですが、一気に読みたい本が見つかったのでうれしかったでするんるん

2013年06月02日

メープルシロップバー

   メープルシロップバー

久しぶりにのんびりできた日曜日。

お菓子作りも再開しました。

何度も作っているドーナツ。最高の出来上がりでした。


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2013年06月01日

5月のまとめ

浮世女房洒落日記 (中公文庫)浮世女房洒落日記 (中公文庫)
始めは乗りにくい感じだったのですが、気づけばお葛さんのことが好きになっていて、ほぼ一気読みでした。この頃の江戸の暮らしぶりもよくわかりましたし、お葛さんに共感できる部分がたくさんあり、とても面白かったです。この頃から女房の悩みって変化ないんですね〜。
読了日:5月1日 著者:木内 昇


6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)
どの話も面白かったです。ハラハラドキドキが止まらない展開が続き、一気読み!でも短編なので、1話ごとに少し休憩できるので読みやすかったです。
読了日:5月7日 著者:高野 和明


ひなこまちひなこまち
面白かった。スピード感と相変わらずのドタバタぶりが良かったです。若だんなの推理もさえわたり、妖たちの調査能力も光り、鳴家たちはかわいくて、楽しめました。仲間も増えて、今後も楽しみです。
読了日:5月10日 著者:畠中 恵


神戸ルール神戸ルール
神戸に住んで数十年になりますが、知らないこともいっぱいありました。「とくれん」が神戸でしか通じないとは知らず・・。「兵庫県民」ではなく「神戸人」というのは激しく共感しました。
読了日:5月11日 著者:都会生活研究プロジェクト「神戸チーム」


善人長屋 (新潮文庫)善人長屋 (新潮文庫)
登場人物がみんな魅力的で、面白く読めました。裏稼業を持ちながらも人間は善い人たち。そんな彼らが人助けをすることに複雑な想いを抱えながら、でも放っておけないから手伝って、うまく事が運ぶと自分のことのように喜んでいます。また彼らの活躍を読みたいです。
読了日:5月14日 著者:西條 奈加


虚夢 (講談社文庫)虚夢 (講談社文庫)
重い話でした。読みながらずっと「自分の家族が被害にあったらどうするか?」と考えていました。答えは最後まで出ませんでしたが、普段考えないことを考えることができて充実した時間を過ごせました。
読了日:5月16日 著者:薬丸 岳


舟を編む舟を編む
辞書を作るって大変なんですね。普段そんなこと考えもせずに見ていたので、改めて自分の持っている辞書をじっくり眺めてみたくなりました。長い年月をかけて一つの物を完成させる粘り強さに感動しました。
読了日:5月18日 著者:三浦 しをん


もののけ、ぞろり (新潮文庫)もののけ、ぞろり (新潮文庫)
始めのうちは頭に「?」マークがたくさん浮かんでずっとついていけない感じだったのですが、家康と伊織の会話なんかを読んでいるうちに、どんどん引き込まれました。私が戦国時代好きというのもあるでしょうが。伊織と鬼火の兄弟の今後が気になります。
読了日:5月20日 著者:高橋 由太


スタンド・バイ・ミー (3) 東京バンドワゴン (集英社文庫)スタンド・バイ・ミー (3) 東京バンドワゴン (集英社文庫)
相変わらずドタバタな堀田家。よくもまあこんなに騒動が持ち上がることだと感心します。毎朝の光景を読むのが楽しみになってきました。
読了日:5月23日 著者:小路 幸也


るり姉 (双葉文庫)るり姉 (双葉文庫)
るり姉自身は何も語らないのに、彼女の魅力がたくさん出ていて面白かったです。子どもたちから見るのと、恋人から見るのとは違う人物のよう。最後はいい意味で裏切られる展開でうれしかったです。ハッピーエンドが心地良かった。
読了日:5月27日 著者:椰月 美智子


風精の棲む場所 新装版 (光文社文庫)風精の棲む場所 新装版 (光文社文庫)
猫探偵・正太郎シリーズに出ている浅間寺先生が主人公の話。サスケも出てきて相変わらずかわいかったです。普通のミステリーではなく、最後まで読むと不思議な雰囲気の物語でした。
読了日:5月30日 著者:柴田 よしき


RDG2 レッドデータガール  はじめてのお化粧 (角川文庫)RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (角川文庫)
とうとう、東京に出てきた泉水子。1作目よりはうじうじと悩む時間が短くなってきているようです。色々とわけありっぽい雰囲気の学校ですし、今後も事件が多発しそうで、目が離せません。
読了日:5月31日 著者:荻原 規子


今月は 12冊 でした。
先月よりは少なめ。ちょっと休日が忙しかったので仕方ないかな??

印象に残っているのは、「虚夢」「善人長屋」です。


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posted by DONA at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ