2026年06月08日

今野敏「マル暴総監」

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 今野敏 著
 「マル暴総監」
 (実業之日本社文庫) 


〈マル暴〉シリーズ最新刊! 
弱腰刑事の相棒は、まさかの・・・!?
「俺のこと、なめないでよね」が口ぐせの、史上“最弱”の刑事・甘糟が大ピンチ!? 北綾瀬署管内で起きた半グレ殺人事件の捜査線上に浮かんだ意外な人物。
捜査本部でただひとりその正体を知る甘糟は、現場にふらりと現れる男に翻弄されることに――。笑って泣ける痛快〈マル暴〉シリーズ待望の第2弾。<任侠>シリーズの阿岐本組の面々も登場! 
−裏表紙より−


前作を読んだのは2018年ですから、8年も前!? もちろん詳しいことは覚えていませんでしたが、任侠シリーズにも出てくる刑事なので、甘糟のことは覚えていました。

そういえばさぼり癖のある先輩刑事と組んでいたな・・と読みながら少しずつ思い出してきました。


相変わらず気弱な感じの甘糟。常に色んな人に気を使って仕事をしているので、いつも疲れている印象です。イメージではもっと芯があった気がしたのですが、今回はかなりブレブレに見えました。

まあ今回の場合は仕方ない部分もありましたけどね。



今回の問題児・総監のお陰で事件が振り回されまくりで大変でした。大変というか、ひたすら迷惑です。

使えない世間知らずの総監が、捜査のことはわからないのに口出して最悪・・という展開はよくあることですが、今回は大きな秘密を抱えているせいで、捜査を引っ掻きまわしまくり!

警察の人間としてどうなんだ!?と何度腹が立ったことか。

現実ではこんなことあり得ないでしょうからまあ良いですけど、フィクションだとわかっていてもイライラさせられました。


板挟みになる甘糟に同情してしまいました。


事件や、真犯人が二転三転する感じは面白かったですし、ヤクザたちとのやり取りも面白かったのですが、解決方法も途中経過も気に入りませんでした。

ずっと、どうなのよ!?と思いながらの読書になりました。

今度はしっくりくる展開で進んでもらいたいものです。


<マル暴シリーズ>
「マル暴 甘糟」


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2026年06月03日

買った本

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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員W」」
 (TOブックス) ※電子書籍


気に入って読んでいるシリーズですが、アニメも見ているので話が混乱しています。


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 乃南アサ 著
 「今夜もベルが鳴る」
 (新潮文庫) 


大好きな作家さんです。古い時代の話で、懐かしい気持ちになりました。


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 今野敏 著
 「マル暴総監」
 (実業之日本社文庫) 


こちらも大好きな作家さん。このシリーズも好きなのですが、この話は・・・。

2026年06月02日

5月のまとめ

大誘拐 (創元推理文庫) (創元推理文庫 天藤真推理小説全集 9)大誘拐 (創元推理文庫) (創元推理文庫 天藤真推理小説全集 9)
面白かったのですが、読み終わるのに時間がかかってしまいました。文章が古い感じがして読みにくかったせいもあるのかもしれません。被害者?となった刀自が素敵な人で、頭のキレも良くて最高でしたし、犯人たちも素直で良かったです。トリックというか犯罪が成功に終わったのはこの時代だったからですね。現代だったら絶対に無理。
読了日:05月10日 著者:天藤 真


マル暴総監 (実業之日本社文庫)マル暴総監 (実業之日本社文庫)
この作家さんの作品は読みやすくて良いです。ただ、内容としてはう〜ん・・総監ともあろうものがそんな考えで大丈夫か!?と心配になりました。身内が捜査を攪乱してどうするんだ?ただの我儘だよね。甘糟さんは相変わらずの甘々の優男でした。でもなぜか憎めないんだよね。
読了日:05月16日 著者:今野 敏


今夜もベルが鳴る (新潮文庫 の 9-47)今夜もベルが鳴る (新潮文庫)
固定電話の時代。確かに電話の前で待つこともありましたね。話の古臭さはそこまで感じなかったですが、恋愛の話が続くのがどうしても苦手で読みにくく感じました。後々びっくりする展開があって、そこからは一気読みでしたが結末も何だかどうでも良いような気持ちになってしまいました。恋愛話が好きな方は楽しめるのかもしれません。
読了日:05月20日 著者:乃南 アサ


神様の子守はじめました。17 (コスミック文庫α)神様の子守はじめました。17 (コスミック文庫α)
相変わらずほのぼのと終了。たんぽぽを枕にしようという発想は子どもらしくて可愛かったです。可愛くて、みんな優しくて正義感は強くて、なかなか良い子に成長中です。
読了日:05月25日 著者:霜月 りつ



全部で4冊。

時間がかかる作品があったので仕方がないですね。

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2026年05月29日

霜月りつ「神様の子守はじめました。17」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。17」
 (コスミック文庫α)


羽鳥梓が育てている四神子たちは個性豊かに成長中!!でも突然喧嘩したり、すぐ仲直りしたりとやっぱりまだまだ気が抜けない。
季節はすっかり春を迎え、梓と神子たちは河川敷の野原へピクニックへ行くことに。かけっこやお花摘みをしていると、どこからかやってきた一匹の犬。首輪をしているのできっと迷子の犬だろう。家に連れて帰りたがる子供たちを制し、梓たちの飼い主探しが始まった。タカマガハラから呼び出した犬の神様に通訳を頼み、いざ飼い主探しへ──!
−裏表紙より−


「神子たち、春の野原に遊ぶ」「白花と金の指輪」「玄輝とたんぽぽ枕」「蒼矢と翡翠のご近所探偵物語」「朱陽と帰りたいおうち」「神子たち、ダンジョンへもぐる」「花見で乾杯!」の7編収録


やっと1年経ちましたが大きくなっている子どもたち。とはいえ、まだまだ目が離せないというか今が一番大変かもしれません。


子どもたちと精霊たちとピクニックをしていると、犬が近づいてきました。首輪はしているが、汚くて空腹な様子の犬。きっと迷子になっているのだろうと家を探すことに。

こういう時に便利なのが、神様の力を借りられること。通訳として犬の神様に手伝いを頼みます。家に連れて行ったら・・・。迷子ではないことがわかった上に、悲しい気持ちになってしまいました。

子どもたちも同じで、もともと犬が飼いたいと思っていたので連れて帰ろうとします。でも実は別に飼い主を見つけられそうだとわかります。ハッピーエンドで良かったです。


子どもたちそれぞれの話も1話ずつあり、優しくて正義感も強い白花、大人っぽいけど実は子どもらしい発想もある玄輝、正義感の塊で正義のためには突っ走ってしまう蒼矢、明るくて真っすぐな性格で正義感も強い朱陽・・と個性的な展開があって面白く、ほほえましく読めました。

朱陽の話は良かったという思いと同時に寂しいというか悲しくもなりましたけど。


ダンジョンに行く話は、このシリーズらしいドタバタな展開で、神様とか神話とかに詳しい人なら知っているであろう有名?な神様も登場して面白かったです。巻き込まれる梓がいつも大変そうで笑えます。


最後の話は神様たちのお花見。神子たちの成長を肴に酒盛りする神様たち。なかなかシュールな絵でした。


そろそろ追いつきそうかな? このシリーズはどこまで続くんでしょうね。飽きるまで読もうと思います。


<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」
「神様の子守はじめました。7」
「神様の子守はじめました。8」
「神様の子守はじめました。9」
「神様の子守はじめました。10」
「神様の子守はじめました。11」
「神様の子守はじめました。12」
「神様の子守はじめました。13」
「神様の子守はじめました。14」
「スピンオフ」
「神様の子守はじめました。15」
「神様の子守はじめました。16」


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タグ:霜月りつ

2026年05月20日

天藤真「大誘拐」

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 天藤真 著
 「大誘拐」
 (創元推理文庫) ※電子書籍


刑務所の雑居房で知り合った戸並健次、秋葉正義、三宅平太の3人は、出所するや営利誘拐の下調べにかかる。狙うは紀州随一の大富豪、柳川家の当主とし子刀自。身代金も桁違い、破格ずくめの斬新な展開が無上の爽快感を呼ぶ、捧腹絶倒の大誘拐劇。天藤真がストーリーテラーの本領を十全に発揮し、映画化もされた第32回日本推理作家協会賞受賞作。−出版社HPより−


初めましての作家さんです。

かなり古い作品みたいですね。映画化もされたそうです。だから題名を知っていたのか。


刑務所で知り合った3人組が、紀州随一の大富豪の当主を誘拐するという話です。

その当主(刀自と呼ばれている)は誘拐犯の1人が実は子どもの頃にちょっとした因縁があったおばあさんでした。犯人たちがなかなかの頼りなさで、誘拐を実行するまでもあれこれ問題が発生しますし、きちんと考えているようで実は穴だらけの計画だったので後々のフォローが大変でした。

やっと誘拐できたと思っても計画の杜撰さが目立ち、結局刀自に支配されるような状況になります。

始めは数百万を要求するつもりだったのに、数百億に値上げされ、どうやって金を受け渡すか?や、被害者が無事であることをどう伝えるか?も全て刀自の言うままに進められます。

本当は潜伏するはずだった家はあまりにもすぐに見つかりそうだということで、隠れ家を見つけたのも刀自という状況はかなり情けない・・。

どこか憎めない犯人たちで、誘拐という大それたことをしている割にはのんきと言うか考えが甘いというか。


途中からは刀自の思惑が何となくわかってきて、性格が良さそうなイメージだったのに意外としたたかなんだと思えてきました。かわいらしくはあるんですけどね。


この誘拐の方法は、古い時代だから出来ることで、現代だとかなり難しそうです。いくら田舎でもほとんどの人がスマホを持っている時代ですから、誰にも見られず気づかれず・・というのは無理だと思います。


最終的にしてやったりな刀自に感心しつつ、事件を起こした犯人たちに対してそんな結末で良いのか?とも思いますし、税金は払わないといけないでしょ?とも思いましたし、何とも複雑な気持ちになりました。


後は文章が古くて読みにくく、面白いのに進まなくて時間がかかりました。


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タグ:天藤真

2026年05月14日

シャンナ・スウェンドソン

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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「魔法治療師のティーショップ パン職人の秘密」
 (創元推理文庫) 


パンをつくるときは優しい気持ちで心を満たすようにする。それが祖母の教えだ。祖国の動乱を逃れてリディング村でパン屋を営むルシーナだったが、いまだに悪夢に怯える夜が続いていた。そんななか、村の鍛冶屋に見習いとしてやってきた青年ニコが同郷だとわかり、ルシーナは激しく動揺する。彼は追っ手?<(株)魔法製作所>の著者が贈る、お茶と謎のコージーファンタジイ。−裏表紙より−


シリーズ2作目です。

1作目で終わってもおかしくは無かったのですが、続いてくれて嬉しいです。どうやってシリーズ化するのかと思ったら、こういう方法か!と納得です。

1作目の主役となったのは魔法治療師のエルウィンで、このまま彼女の話が続くのかと思っていたのですが、今回はパン職人のルシーナが主役となります。

もちろん、エルウィンも主なる村人たちも健在です。同じ村の中での話が続きますが、視点となるのがルシーナです。


ルシーナもエルウィンと同じで、他の国から移住して来た女性。祖母が教えてくれたパン作りの腕を活かして、パン屋を営んでいます。祖国では動乱が起こり、国から逃げるしかなかったルシーナ。祖母とは離れて暮らしています。彼女の目標は、お金を貯めて祖母をこちらに連れてくること。

祖母の教えをしっかり守り、優しい気持ちを込めて作っているので、彼女のパンは評判でした。

この村での生活に馴染んでいるのに、村の鍛冶屋に見習いとしてやって来たニコという男性が同郷だとわかり、もしかして追手ではないか?と怯えることになります。


そんな時に村で窃盗騒ぎが持ち上がり、色んな村人が被害に合っていることから、新しくやって来たニコが疑われることに。村人が疑うのは仕方がないですが、いきなり彼に食って掛かるような事態も起きてしまいます。

彼がいる鍛冶屋とルシーナだけが被害を受けていない・・同じ国出身だから一緒に疑われるのでは?という不安も持ち上がります。



窃盗事件の真相はファンタジーらしく、ほのぼの?としたことだったのですが、それ以外の部分では少し血なまぐさいというか、争いごとがあってもっと柔らかい雰囲気で進んでほしい気がしました。

ルシーナにもある能力があって、それは面白かったですし素敵なことだですが、私的にはこの能力は要らないかな?とも思いました。


こんな感じで村人にスポットを当てて、何かしらの能力があって、それをうまく使って解決していくような展開が続くのかな?

この村の不思議については、何も解決していないので今後もどうなっていくのか楽しみではあります。


ちょこちょこと挟まる恋愛系の部分がいらないけど・・

<魔法治療師のティーショップシリーズ>
「魔法治療師のティーショップ」


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2026年05月12日

香月美夜「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員V」」

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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員V」」
 (TOブックス) ※電子書籍


久し振りに神殿へ帰還したローゼマインは神官長らと共に、神殿長としての仕事に明け暮れていた。奉納式や印刷業関連、数多くの面会、書類業務など、日々は慌ただしく過ぎていく。
季節は冬の終わりへ。ローゼマインの周辺は変化が止まらない。早くも一年生が終わろうとする貴族院では、全領地を集めたお茶会を開催する必要に迫られ、最終学年の領主候補生や側近が卒業式を迎える。領地の繁栄のため、自身の婚約話まで浮上。そして、何より懸案だった、下町の面々との別れが近づく……。
見果てぬ夢への「約束」を胸に、立ち止まってはいられないビブリア・ファンタジー!
書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
−出版社HPより−


久しぶりに神殿に帰ったローゼマインを待ち受けていたのは新官長たちからのお叱りと山積みの仕事と社交界での立ち振る舞いに関する教育でした。

新官長が予想していたよりもかなり早く、社交界に出始めたローゼマインに対する教育がまだまだ足りないので、これから関わるであろう人たちの名前や立場や自分たちとの関係性などを教え込むことになりました。

膨大な量のテキストですが、文字を読むのが好きな彼女にとっては楽しみな時間でもありそう。

印刷業にも変化が起こり、キルベルタ商会との関係、そして心の支えだったルッツや本当の家族との関係にも変化が。仕方がないこととはいえ寂しくなります。でも貴族院にいる間はほとんど思い出すこともなかったようなので、大丈夫そう?と思ったら意外と盛大に落ち込んでいました。

本>家族という考えのようですから、すぐに立ち直ることでしょう。


今回最大の目玉は、ローゼマインにとって初めての「読友」が出来そうなこと!
まず読書が趣味な人が少ない世の中にいて、更に年齢が近くて同じ女性で、本の趣味も合いそうだなんて最高な存在です。
せっかく友だちになれそうだったのに、興奮しすぎて倒れてしまうところがローゼマインらしい・・。
彼女との関係がうまく続くと良いですね。


更には次期領主候補でもある義理の兄との婚約も決まりそうです。こんなに若い(幼い)のに婚約!?と驚いていましたが、本人は「本さえ思う存分読めたら誰でも良い」というスタンスで、あっさり承諾してしまいます。

ここまで潔いと気持ちいいです。


貴族院での生活はまだ始まったばかり。どうなっていくのか。


<本好きの下剋上>
「第一部〜兵士の娘T」
「第一部〜兵士の娘U」
「第一部〜兵士の娘V」
「第二部〜神殿の巫女見習いT」
「第二部〜神殿の巫女見習いU」
「第二部〜神殿の巫女見習いV」
「第二部〜神殿の巫女見習いW」
「第三部「領主の養女T」
「第三部「領主の養女U」
「第三部「領主の養女V」
「第三部「領主の養女W」
「第三部「領主の養女X」
「第四部「貴族院の自称図書委員T」
「第四部「貴族院の自称図書委員U」


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2026年05月07日

森原すみれ「お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ」

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 森原すみれ 著
 「お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ」
 (角川文庫) ※電子書籍


「こちらが今宵の、お客さまのお夜食です」北海道札幌市。転勤直後で疲労を重ねていた望は、ある夜『お夜食処おやさいどき』と出逢う。そこには女性店主の魅惑の夜食と、野菜愛あふれる柔らかな語りがあった。彼女の人柄に魅せられた人々は自然にそこへ足を運び、互いに交流しながら、心と身体を癒やしていく。──今宵のあなたは、どのお野菜を選びますか? 野菜たちが繋いでいく人々の絆と友情と、不器用な恋の物語。『あやかし手製本編纂館 あなたの想い、紡ぎます』『あやかし薬膳カフェ「おおかみ」』の著者による、心も体も温かくなる物語。−出版社HPより−


「癒やしと出逢いのロールキャベツ」「親子の絆とニンジンのグラッセ」「個性豊かなカボチャと三種の野菜の煮物」「同郷のいももちと思い出の味」「癒やしと再会のロールキャベツ」の5話収録。


企業宣伝やイベントPRなどの会社に勤めている榊木望は、札幌支社の立ち上げメンバーに選ばれ、札幌に引越ししてきました。新しい支社のため、やるべき仕事が山積みで、食事を摂る時間もほとんどないほど忙しくしています。

そんな忙しい日の帰り道、さすがに空腹を感じた時に見つけたのが「お夜食処おやさいどき」。

料理を作っている店主は花岡沙都。野菜に対する愛情が深くて、野菜に関する質問をすると止まらないほど説明をしてくる女性。店のメニューは野菜の名前と写真だけが載っていて、客はどの野菜が食べたいかを伝えると沙都が客の雰囲気などを見て料理を作ってくれます。


望が頼んだのはキャベツ。優しい味のロールキャベツを作ってくれました。仕事が忙しすぎて生活リズムが乱れて胃痛まで起こしていた望は、ここで食事を摂ってから体調が良くなりました。

美味しくて、体調も整うとなれば、店の常連になるのは当然です。しかも、店主のことも好きかな?という感じになっていますし。


望だけではなく、隣りに住む翻訳家・加奈子や、ゲーム配信をしている若い女性なども常連として登場します。


登場人物が全員魅力的で、出てくる料理も美味しそうで、読んでいる間ずっと優しい時間が流れている感じがしました。

それぞれが悩みを抱えていて、でも「おやさいどき」で癒されて悩みを解決していきます。


中でも印象に残ったというか、電車の中なのに泣きそうになったのは「同郷のいももちと思い出の味」です。

出てくる定年を迎える中年男性が素敵な人で、人柄が良いので周りもかなり彼を慕っていて、定年退職するのを本当に残念がってくれています。

彼が数年前、部下に叱った場面が感動的で、泣きそうになりました。電車でなければ泣いていたかも。


仕事にばかり夢中になっていたら大事なことを見失うし、実際に失うこともあるということ。今本当に大事なことは何なのか?を常に考えないといけないなとしみじみ思いました。


最終話はちょっと好きではない展開があったのですが、それ以外は気に入りました。

シリーズ化しているなら続きも読んでみたいです。

でもまあ、恋愛系が進んでいくなら嫌だな・・。


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タグ:森原すみれ
posted by DONA at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他

2026年05月01日

4月のまとめ

永遠の旅人 天地の理 天下四国 (講談社文庫)永遠の旅人 天地の理 天下四国 (講談社文庫)
いよいよ最終巻。相変わらずの大風呂敷で、前半はかなり盛り上がりを見せますが、後半は一気に解決しすぎて置いて行かれる感がすごい。そんなにあっさりと解決して良いのか!?本人たちにとってはあっさりではなく一大決心だったのでしょうけど、読んでいる側からすればあっさりでした。
読了日:04月02日 著者:中村ふみ


お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ (角川文庫)お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ (角川文庫)
野菜を使った料理と野菜のうんちく、人間関係の心地よさ、とにかくずっとほっこりする話でした。最終的な恋愛状態は要らなかったな・・ロールキャベツ、食べたくなった!
読了日:04月10日 著者:森原 すみれ


【小説15巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員3」【小説15巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員3」
ほんと、お貴族様たちの関係性って大変です。お茶会を開催するにも段階がありますし、作法も会話も気を付けることが盛りだくさん。元は社会人とはいえよくやっているなと感心してしまいます。家族との関係にも変化が訪れますが、意外とあっさりしている印象でした。もっと涙涙かと思ったのですが。
読了日:04月19日 著者:香月美夜


魔法治療師のティーショップ パン職人の秘密 (創元推理文庫)魔法治療師のティーショップ パン職人の秘密 (創元推理文庫)
シリーズ2作目。こういう続かせ方をするわけね。なるほど。今回の主役・ルシーナが作るパンが美味しそうでお腹がすきました。意外な人に魔力があったりしてファンタジー色が強くて面白かったです。2人の恋仲については興味なしですが、この村のことは気になるので続きも読みたいです。
読了日:04月27日 著者:シャンナ・スウェンドソン



全部で4冊。

あまり印象に残らない感じの読書になりました。


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2026年04月30日

買った本

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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員V」」
 (TOブックス) ※電子書籍


話が進んでいるのかどうなのか。司書への道が遠い遠い・・


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 天藤真著
 「大誘拐」
 (創元推理文庫) ※電子書籍


古い作品だそうで、読みにくさはありますが、話的には面白そう。ただいま読み中。


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 森原すみれ 著
 「お夜食処おやさいどき 癒やしと出逢いのロールキャベツ」
 (角川文庫) ※電子書籍


優しい話でした。優しすぎて印象に残らないくらい・・


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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「魔法治療師のティーショップ パン職人の秘密」
 (創元推理文庫) 


お気に入りの作家さん。このシリーズも良いな。でも欲を言えばもっと魔法色強くても良いけど。