2026年04月07日

中村ふみ「永遠の旅人 天地の理」

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 中村ふみ 著
 「永遠の旅人 天地の理」
 (講談社文庫)


天下(てんげ)三百十五年三の月。元徐(じょ)国王・飛牙(ひが)は、桃源祭を迎えた王都泰灌(たいかん)で、現王の殺害を企む庚(こう)の残党から国を守ろうと奔走していた。堕ちた天令・那兪(なゆ)と黒翼仙の裏雲(りうん)もまた、自らを滅することで飛牙のいるこの世界を守ろうとしていた。「もう誰も失わない」と心に誓う飛牙は二人を救うべく央湖(おうこ)へ向かう。最終巻!−裏表紙より−


全5巻で終了です。

堕ちた天令・那兪(なゆ)と黒翼仙の裏雲(りうん)を助けるためにもがき苦しんできたわけですが、最終巻の前半だけでは全くどうにもならず、結局は天令・那兪を黒翼仙の裏雲が央湖に沈めることで解決しようとすることしかわからず。

天令が身を投げても自分では沈めないとか、このままだとせっかく立ち直ってきた四国がまた天災に襲われて壊滅状態なるとか、かなり脅していましたし、大風呂敷を広げまくりの状態。

こんなに少ないページ数で解決するのか?と心配になりました。


後半になってもやはり物語はあまり進まず、小者を捕まえたり倒したりはしていましたが、根本的解決にはならず。

残り僅かになって、急に物語が進み・・・というか、え!?どういうこと??とあっけにとられている間に終わった〜って感じ。

結局どういうこと??なんで天令は堕ちて沈んで何も起きなかったのかわかりませんし、何で急に全てが解決したのか謎でした。

あまりの急展開ぶりに、今までウジウジ悩んできた時間はなんだったんだ?と思ってしまいました。


置いて行かれた感がすごいです。

まあなんかよくわからないけど、全て丸く収まったようなので良かったのかな?

エピローグも必要か?って思ってしまいました。


<天下四国シリーズ>
「天空の翼 地上の星」
「砂の白 風の姫」
「月の都 海の果て」
「雪の王 光の剣」 


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2026年04月02日

乃南アサ「雫の街 家裁調査官・庵原かのん」

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 乃南アサ 著
 「雫の街 家裁調査官・庵原かのん」
 (新潮文庫)


みんな、嘘をつきますから。心の内はわからない──。庵原かのんは、横浜家庭裁判所川崎中央支部の家裁調査官。離婚や相続など家庭内のさまざまな「家事事件」を担当している。彼女のもとに持ち込まれるのは、記憶喪失の男の身元確認、行方不明者の居場所探し、奇妙な離婚調停など一筋縄ではいかない案件ばかり。隠された秘密の先に待つのは、ほろ苦い真実か、微かな希望か!? 人気シリーズ第二弾。−裏表紙より−


「幽霊」「待ちわびて」「スケッチブック」「引き金」「再会」「キツネ」「はなむけ」の7編収録の連作短編。


前作では北九州で勤務していたかのん。その時は少年事件を担当していたのですが、今作では川崎に転勤になり、少年事件ではなく「家事事件」を担当することになりました。

彼氏の栗林と結婚しても環境がかなり変わっています。更に世の中はコロナ禍・・



どの話も考えさせられたり、怒りを感じたり、呆れたり、色んな感情が出て来ました。家裁調査官って大変です。


引き金
世間的には問題が無いように見える夫。でも無感情な夫に我慢を強いられ、とうとう壊れてしまった妻が離婚を決意し、家庭裁判所に訴えます。
こういう、お金遣いが悪いわけでもない、暴力をふるうわけでもない、暴言を吐くでもない、束縛するでもない、夫って離婚しにくいでしょうね。
奥さんの訴えが伝わりにくいのがよくわかります。どう言えばわかってもらえるのか・・もし当事者だったらかなり悩みそうです。
離婚したくなる気持ちはわかりますし、ここまでよく耐えたね!と賞賛したいくらいです。
この話は結末がしっかり描かれていないので、気になります。


キツネ
母親って我が子に対しては絶対的な愛情があって、奪われたら気が狂いそうになるようなイメージですが、ここに出てくる母親は我が子に対して「要らない」と言う人。こんな母親もいるんだね!と驚かされました。
確かに、虐待して殺してしまう親もいるわけですから、無くはないのでしょうね。
子どもが可哀そうだと思っていたら、一緒に暮らしていた男性が、自分の子どもではないのに一緒に暮らすことを決めてくれて、この先もうまくいきそうで良かったです。


その他、失踪宣告を申し立てる妻や再婚相手が娘にいたずらしたのでは?という問題や、離婚問題に親権問題と、家庭内の問題は本当に大変です。

近い存在だけに揉めると大きくなるんですよね・・。
恨みも深いというか。

当事者たちだけでは解決できない大きな問題になってからしか家庭裁判所には訴えないわけで、そこで調査しないといけない調査官は本当に大変です。

身を削られますし、精神的にも辛そう。

しかもコロナ禍で行動制限がある中での調査は苦労の連続です。


読んでいるだけでも疲れました・・


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2026年04月01日

3月のまとめ

あんと懐かしい人々 お勝手のあん (ハルキ文庫)あんと懐かしい人々 お勝手のあん (ハルキ文庫)
おやすの初恋相手まで登場してなかなか懐かしい作品になりました。江戸時代の終わりが見えてきて、先行きが不安な状態ですが、紅屋が平穏に出来るだけ長く続いてくれることを祈ります。おしげさんと政さんも何とかならないかな・・。子どもが出来なくても良いやん・・というのは許されない時代か。
読了日:03月02日 著者:柴田 よしき


署長シンドローム 署長シリーズ (講談社文庫)署長シンドローム 署長シリーズ (講談社文庫)
何というか、面白くないわけではないのですが。竜崎と通じる部分があるし、なかなか有能みたいなのでやたらと美貌の持ち主であることを表に出さなくても良いのでは?と思いました。お陰で、警察って暇なの?と思う部分が多かったですし、ある意味ウザい。結局、女性って容姿が良くないと意見も聞いてもらえないということ!?
読了日:03月09日 著者:今野敏


【小説14巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員2」【小説14巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員2」
貴族院に行ってやりたい放題になっているローゼマインに側仕えから一言あり、何となく小さな波風で済んでいる状況。故郷に戻ったら当然、叱られるわけで。でも功績も多いようなので良かった良かった。今後もこの調子で突き進んでもらいたいものです。
読了日:03月16日 著者:香月美夜


襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)
火消の人数が多すぎて誰が誰やら状態・・でも話が面白いのでつい読んでしまいます。今回の火事もやっかいで人も死ぬし大変な展開が続きます。火消たちの連携ぶりや反発ぶりに目が離せません。
読了日:03月24日 著者:今村翔吾


襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)
上下巻の大作でした。でもあっという間に読み終えていました。火消が多すぎて誰が誰やら・・でしたが、そんなことはともかく全員かっこよすぎ! 深雪さんもかっこよすぎ! シリーズはまだ続くそうなので楽しみにしておきます。
読了日:03月28日 著者:今村翔吾



全部で5冊。相変わらずののんびり読書です。

どれもあまり時間かからなかったはずなのにな・・

特に印象に残ったのは「お勝手のあん あんと懐かしい人々」「襲大鳳」です。

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2026年03月30日

香月美夜「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員T」」

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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員T」」
 (TOブックス) ※電子書籍


約二年間の眠りから目覚めたローゼマイン。周囲の変化は大きく、浦島太郎状態に不安がいっぱい。けれど、休む間もなく、貴族になるための学校「貴族院」へ入学する。
 そこは魔力の扱いや魔術具の調合を教えられ、領主候補生は領主として領地を治めるための魔術を学ぶ場。個性的な教師や他領の子供達と一緒に寮生活をしながら、成長を目指す−−−−はずが、院内に大型図書館があるとわかって大変。王族も領主候補生もほぼ眼中になく、ローゼマインは図書館へ突き進むのだった!
 本を読むためには手段を選んでいられません! 学園を舞台に繰り広げられる、ビブリア・ファンタジー新章開幕!
 書き下ろしSS×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」、「第2回人気キャラクター投票結果」収録!
−出版社HPより−


第四部は長そうです。

2年の眠りから目覚めたローゼマイン。魔力が吸い取られたような状態で前より悪くなっているような。

身体も成長しておらず、妹よりも背が低くて落ち込んでいます。

周りの状況がよくわからないまま、貴族院での勉強に間に合うように詰め込み勉強させられて、いよいよ貴族院へ。寮生活が始まりました。


そこでも新たに側仕えが増え、私にはもう誰が誰だかわからない状態・・。よく出てくる人の人物紹介は要らないので、時々しか出てこない人の一覧表が欲しいです。名前と役職と貴族の階級などなど載せてほしい。

しかも貴族院に行って初めて知る、領主以外に国王までいるの!?ということにもびっくり。そうか、国には色んな領土があってそれぞれに領主がいるわけだから、それをまとめる人もいるわけか・・これまでも出て来たっけ? 隅から隅まできちんと読み込んでいたらわかっていることなのか?


いよいよ貴族院の図書室に行ける!ということで張り切るローゼマイン。今までさんざん「家族に会いたい」「会えない〜」と嘆いていたのに、今回から本当に全く会えないし、大好きなルッツにも会えないのに、特に落ち込む様子無しなのがびっくりです。


最後の短編で家族の話が出てくるので余計に悲しくなりました。


ずっと順調に生活できていて、テストも軽々とパスしていくローゼマイン。なのに第四部は長そうなので、他にどんなことが起きるのでしょう?

楽しみなような、不安なような・・・。


<本好きの下剋上>
「第一部〜兵士の娘T」
「第一部〜兵士の娘U」
「第一部〜兵士の娘V」
「第二部〜神殿の巫女見習いT」
「第二部〜神殿の巫女見習いU」
「第二部〜神殿の巫女見習いV」
「第二部〜神殿の巫女見習いW」
「第三部「領主の養女T」
「第三部「領主の養女U」
「第三部「領主の養女V」
「第三部「領主の養女W」
「第三部「領主の養女X」


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2026年03月27日

買った本

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 乃南アサ 著
 「雫の街 家裁調査官・庵原かのん」
 (新潮文庫)


シリーズ化されて良かったです。今回もいろいろと考えさせられました。


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 柴田よしき 著
 「あんと懐かしい人々 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


題名の通り、懐かしい人たちとの再会がもりだくさん。


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 マウリツィオ・デ・ジョバンニ 著
  直良和美 訳
 「集結 P分署捜査班」
 (創元社文庫) ※電子書籍


面白そうだったので読んでみました。


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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員T」」
 (TOブックス) ※電子書籍


色々回り道したけど、貴族院で図書委員になれれば完結じゃない?と思ったのですが、そう簡単にはいきそうにない・・

2026年03月26日

西條奈加「隠居おてだま」

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 西條奈加 著
 「隠居おてだま」
 (角川文庫)


老舗糸問屋・嶋屋の元主人の徳兵衛は、還暦を機に隠居暮らしを始めた。風雅な余生を送るはずが、巣鴨の隠居家は孫の千代太が連れてきた子供たちで大にぎわい。だが、充実した生活の裏で家族に芽吹いた悶着の種に徳兵衛は気が付かない。やがて訪れた親子と夫婦の危機に、徳兵衛はどう向き合う? 愛と笑いと人情に溢れた、傑作時代シリーズ第2弾!−裏表紙より−


前作の最後に、徳兵衛の葬儀の様子が描かれていたので、1作で終わりかと残念に思っていました。でもこうして2作目が発売されてうれしいです。


前作で、孫の千代太が連れて来た子どもたちが行っている商売に助言し、更にその親たちの面倒も見ていた徳兵衛。

1人の男の子に父親が戻ってハッピーエンドかと思っていたらそううまくはいかず、その後の様子が1話目に描かれています。

家族、ましてや夫婦のことは口を出してどうにかなることでもなく、徳兵衛は頭を悩ませます。


今作で大きな問題となったのは娘のこと。
現店主の妹で、一度嫁入りしたのに戻って来ている彼女は、好きにあそんでいる状態で、金遣いも荒く派手好きな女性。

そんな彼女の身に起きた出来事のせいで「徳兵衛対家族」おちう構図が出来てしまいます。


これが後々大事件へ発展!


プライドの高い男性(女性もですけど)は始末に悪いです。もっと素直になったら良いのにと何度も思いました。


家族も長年、一緒にいた割には、徳兵衛に対する扱いが下手で驚きます。うまく収まってくれたら良いのですが・・、

このままバラバラになるのか、気になるのでぜひ次回作も書いてもらいたいです。


<隠居シリーズ>
「隠居すごろく」



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2026年03月25日

ジョアン・フルーク「ピンクレモネード・ケーキが振りかぶる」

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 ジョアン・フルーク 著
  上條ひろみ 訳
 「ピンクレモネード・ケーキが振りかぶる」
 (mirabooks) ※電子書籍


レイク・エデンで開催される野球大会にお騒がせ男が戻ってきた−−。招待選手として現れた元メジャー選手ノーノ−は町の大物気取りでひんしゅくを買い、大会前夜の晩餐会では因縁があるハンナの母ドロレスと一触即発状態に。またもや侮辱されたドロレスが彼に「復讐してやる」と宣言したその翌日、野球場を訪れたハンナは彼の死体を発見してしまう。そのそばにはなんと、凶器を持った母の姿が……。−出版社HPより−


シリーズ第26弾です。長く続いていますね。作者さんもそうお若くなさそうなので、きちんと完結させてくださることを願います。何をもって「完結」と呼ぶかは微妙ですが。


前作でマイクが急にやる気をなくし「刑事を辞める」と言い出しました。その時も「は?どうした?マイク」状態でしたが、結局、本気で辞めそうな感じ。で、先輩刑事に郊外に連れ出してもらい、のんびり休暇を楽しむことで再びやる気になるのを待つことになります。

このマイクが曲者で、刑事を辞めたがっている割に、事件が起きたことを知ったら何度も電話してきては、捜査状況を聞いてくるので訳が分かりません。「辞めたい」はどこ行った? 捜査したがっているなら戻らせてあげたら良いのに、先輩刑事は手を回して必死で留めておこうとするのがよくわからないし。「まだ戻るのは早い」ってどこが??


今回の殺人事件は、ハンナの母・ドロレスの因縁の相手が被害者です。しかも、ドロレスが死体の第一発見者で、更に凶器を触ってしまったので指紋も付いている! これは即、拘束されるはずなのに「ドロレスが犯人のわけがない」と現場から連れ出すわ、ハンナの店で軽く事情を聞いて終わり。 こんな警察で大丈夫か!?と心配になります。


事件は相変わらず犯人が勝手にボロを出してあっさり解決。これまたいつもながらのお粗末ぶり。

話の最後にはまた続きが気になる大事件が発生し、また次も読まざるを得ない状態に。うまくしてやられています。


マイクのことも、この最後の大事件も、後々何か意味があれば良いけど、よく無かったことにされるからな・・かなり心配です。

何より、このシリーズが完結するのか?が心配です。


<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」
「デビルズ・フードケーキが真似している」
「シナモンロールは追跡する」
「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」
「ブラックベリー・パイは潜んでいる」
「ダブルファッジ・ブラウニーが震えている」
「ウェディングケーキが待っている」
「バナナクリーム・パイが覚えていた」
「ラズベリー・デニッシュはざわめく」
「チョコレートクリーム・パイは知っている」
「ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ」
「トリプルチョコレート・チーズケーキが噂する」
「キャラメル・ピーカンロールは浮気する」


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2026年03月24日

近藤史恵「それでも旅に出るカフェ」

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 近藤史恵 著
 「それでも旅に出るカフェ」
 (双葉社文庫)


店主の円が世界各国で出会ったスイーツやドリンクを再現して振る舞う「カフェ・ルーズ」。遠いどこかで愛されるメニューを口にすれば、たちまち旅に出た気分になれる。そこは平凡な毎日を送る会社員の瑛子にとってかけがえのない居場所になっていた。だが、新型コロナの蔓延で一変。店は苦境に立たされることに。それでも負けじと営業を続けるカフェに集う客たちもまた、やり場のない思いを抱えていて・・。ひとときの口福がほろ苦い謎を解きほぐす連作短篇集。−裏表紙より−


「再会のシュークリーム」「リャージェンカの困難」「それぞれの湯圓」「湖のクリームケーキ」「彼女のためのフランセジーニャ」「鳥のミルク」「あなたの知らない寿司」「抵抗のクレイナ」「クルフィの温度」「酸梅湯の世界」の10編収録



「旅に出るカフェ」の続編です。シリーズ化されてうれしいです。読んだことは間違いないですし、読書メーターには登録されているのに、ブログに感想がない!
書き忘れたようです・・。


コロナ禍の世界で話が進みます。

コロナウィルスが蔓延したことにより店を閉めてまった円。何も知らせが無く行方もわからず心配する元同僚で常連の瑛子。
色んな情報を元に探したところ、キッチンカーで営業していると知ります。


コロナによって客足が減ったことも原因だが、店を開けていることによってもたらされる誹謗中傷の方が辛くて休業したということでした。

「非常事態宣言」が出されていた頃の飲食店は本当に大変だったでしょうね。それ以外の仕事でも影響があったところは多かったでしょうが。

関係ない人々もストレスが溜まっているせいか、「自粛警察」みたいな行動をとることが増えて、世界中がギスギスしているように感じられましたよね。

「自粛期間中なのに営業している」とか「お酒を出している」とか「マスクしていない」とか、とにかくイライラしていたり、関係ないのにネットに書き込むようなことがたくさんありました。

自分に関係ないんだから放っておけばいいのに・・と思うことも多かったですね。


コロナのこと以外には、社会に出ても価値観の違いがあって、自分の価値観を押し付けてくる同僚や上司に悩まされる女性が描かれます。
「女はこうあるべき」という価値観って、男性だけはなく同性である女性にもあって、女だから結婚して出産して子育てするために会社は辞めるべき、もし続けるなら責任ある仕事は任せられないし、残業も出来ないよね?という事態が出てきます。

相手は気遣いのつもりであっても、される側からすれば差別に感じられることもあるのだと考えさせられました。

出産された方もしっかりと自分の要望が伝えられるような職場だと働きやすいのですが、なかなかそういう職場は少ないですね。


後半には円がある料理人から店にスカウトされるという出来事もあり、そこから不穏な事態が続くことに。ハラハラな展開がありました。


シリーズはまだ続くのかな?もしあれば次も読むことにします。 その前に1作目を読みなおして感想を書かないといけませんね。


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2026年03月09日

今野敏「無明 警視庁強行犯係・樋口顕」

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 今野敏 著
 「無明 警視庁強行犯係・樋口顕」
 (幻冬舎文庫)


東京の荒川の河川敷で高校生の水死体が見つかった。所轄の千住署が自殺と断定するも、本部捜査一課の樋口は別動で調べ始める。その生徒は生前に旅行を計画し、遺体の首筋にはひっかき傷があった。だが樋口は千住署からは猛反発を受け、本部の上司には激しく叱責される。彼の刑事人生はここまでかー。組織の狭間で男が正義を貫く傑作警察小説!−裏表紙より−


細かい部分を忘れてしまったので、いつか再読して感想を書く予定です。

2時間ドラマで見たやつだったので、これ知ってる〜と軽く読んでいたら忘れました・・


<警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ>
「リオ」
「朱夏」
「ビート」
「廉恥」
「焦眉」


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2026年03月04日

買った本

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 ジョアン・フルーク 著
  上條ひろみ 訳
 「ピンクレモネード・ケーキが振りかぶる」
 (mirabooks) ※電子書籍


毎回文句を言いつつ読んでいるシリーズ。今回も呆れる展開だらけでした。


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 今野敏 著
 「無明 警視庁強行犯係・樋口顕」
 (幻冬舎文庫)


お気に入りのシリーズ。内容を忘れているな・・・


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 西條奈加 著
 「隠居おてだま」
 (角川文庫)


まさかシリーズ化されるとは! 嬉しいです。


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 近藤史恵 著
 「それでも旅に出るカフェ」
 (双葉社文庫)


こちらもシリーズ化されてうれしい!