2026年01月16日

シャンナ・スウェンドソン「魔法治療師のティーショップ」

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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「魔法治療師のティーショップ」
 (創元推理文庫)


無実の罪で逃亡中の治療師エルウィンがたどり着いた無人の家。そこでは目に見えない何者かの手で料理が振る舞われ、寝台が用意される。主を迎えたがっている治療師の家に違いない。しばし身を隠すつもりで滞在して、村の女性たちの心配事を聞くうちに、ハーブティーを出すティーショップを開くことになり・・。<(株)魔法製作所>の著者が贈る、お茶と謎のコージーファンタジイ。−裏表紙より−


大好きなファンタジー作家の新シリーズです。

このシリーズの主役は、魔法治療師という仕事をしているエルウィン。彼女は無実の罪で逃亡しています。始めのうちは、彼女がどんな罪を犯したと疑われているのかは不明のまま話が進みます。

逃亡中の彼女が辿り着いたのはリディング村。人口が少なく、出て行った人は二度と戻って来ず、男性も少ない村。何より、責任者というか代表者というべき領主がいないという不思議な村です。住人たちはそれぞれ仕事をもって生活しています。

そんな村の外れの家に呼ばれるようにして入ったエルウィンは、その家が元々、魔法治療師の家だったと知ります。彼女は治療師としての自信を無くしていたので戻りたくないのですが、村で過ごすうちに何となく治療師っぽい事をやってしまいます。

村にも馴染んで、逃亡中だということを忘れてしまいそうになるほど安定した生活を送っていた時、怪我をして倒れている男性を見つけます。

彼の登場によって、話が一気に展開していきます。

彼との色々な感情などはどうでも良いと思ってしまいましたが、不思議な村の人たちが魅力的で、面白く読めました。


何より気に入ったのは、エルウィンが住むことになった家にいる家政婦の存在です。家政婦と言っても、実在していません。霊的なものではなく、魔法的なもの。

家自体が意思をもって動いてくれている感じ。思いっきりファンタジーなのでそこがかなり気に入りました。

どうやっているのか不明ですが、食事の用意やベッドメイキングなど家政婦がやる仕事をこなしてくれます。時にはエルウィンに対して文句を「言う」こともあります。態度で示すわけですが、妙に可愛かったです。


この村自体の謎も今後、解き明かされていくのか、エルウィンの今後も気になりますし、続きが楽しみなシリーズになりました。



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2026年01月14日

今野敏「審議官 隠蔽捜査9.5」

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 今野敏 著
 「審議官 隠蔽捜査9.5」
 (新潮文庫)


板橋捜査一課長のキャリア観を変えたのは、共に誘拐捜査にあたった大森署時代の竜崎だった。そんな竜崎も警察庁の長瀬審議官の前では一介の中間管理職にすぎない。竜崎の家族である、冴子、美紀、邦彦。署長転出直後の部下たち。神奈川県警のトップ、佐藤本部長。さまざまな人々の目から見た竜崎伸也の素顔、そしてその凄みとは。『隠蔽捜査』シリーズへの愛が深まる、絶品スピン・オフ短篇集。−裏表紙より−


「空席」「内助」「荷物」「選択」「専門官」「参事官」「審議官」「非違」「信号」の9編収録の短篇集。


隠蔽捜査シリーズのスピンオフです。今までのスピンオフでは竜崎は出てきても彼の目線ではなく周りの視点で語られていましたが、今回は珍しく彼の視点の話もありました。


表題作の「審議官」とは警察庁長官官房の審議官のことですが、その審議官が前作の捜査本部でNCISの捜査官を勝手に参加させたことを怒っているということでした。

いつもは上の方がどう言っていようと、間違っていることには従わない。という精神で立ち向かう竜崎が、今回は珍しくちょっと持ち上げてみたりして、意外と柔らかい対応も出来るんだと感心しました。

確かにずっと反抗していたらややこしいことになる場合もありますからね、たまにはこういうのもありかも。

竜崎の視点で進む話でしたが、ある意味スピンオフっぽかったかもしれません。


「内助」「荷物」「選択」は竜崎の家族たちがそれぞれ主役となって進んでいきます。

内助」は妻・冴子さんが推理をする話でした。推理をする冴子に、竜崎は「捜査は任せろ」と言いつつも妻の推理をしっかり聞いて捜査にも活かしていました。そのお陰で事件は解決に導かれるわけですが、警察で「妻が考えたと言った」と報告したら、「そんなこと言ったらだめ。夫の手柄は妻の手柄、内助の功ですからね」と冴子。

さすが! やっぱり素敵な人です。


荷物」は息子・邦彦がまたまたやっかいなことに巻き込まれる話です。ポーランド人の友達に頼まれて預かった荷物の中に白い粉が入っていたのを見つけてパニック状態に。更に友人と連絡がつかなくなることでますます焦ってしまいます。

今までと違ってまだマシなのは、早めに父親である竜崎に相談したこと。お陰で丸く収まって良かったです。


選択」は娘・美紀が痴漢事件に巻き込まれる話です。その痴漢は実は冤罪で、被害者の仲間だと疑われ、何度も警察に呼ばれてしまいます。仕事にも支障が出てしまうため、竜崎に相談したところ「警察にどこまで協力するかは自分で選んで良い」とアドバイスされます。


前の職場の部下からも電話がかかってきたりして、竜崎は家族だけでなく職場でも頼りにされているんだと改めて知ることができました。その竜崎を支えている冴子さんはやはり素敵です。

まだ続くシリーズ、早く文庫化されてほしい!


<隠蔽捜査>
「隠蔽捜査」
「果断」
「疑心」
「初陣」
「転迷」
「宰領」
「自覚」
「去就」
「棲月」
「清明」
「探花」


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2026年01月13日

望月麻衣/桜田千尋「満月喫茶店の星詠み」

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 望月麻衣/桜田千尋 著
 「満月喫茶店の星詠み」
 (文春文庫)


満月の夜にだけ現れる満月珈琲店では、猫のマスターと店員が、極上のスイーツやフードとドリンクで客をもてなす。スランプ中のシナリオ・ライター、不倫未遂のディレクター、恋するIT起業家・・マスターは訪問客の星の動きを「詠む」。悩める人々を星はどう導くか。美しいイラストにインスパイアされた書き下ろし小説。−裏表紙より−


「水瓶座のトライフル」「満月アイスのフォンダンショコラ」「水星逆行の再会 (前編)水星のクリームソーダ」「(後編)月光と金星のシャンパンフロート」

初めましての作家さんです。

表紙がきれいですよね。表紙がぴったり合う素敵な物語でした。

・・が、私は個人的に途中で読むのをやめようか??と思ってしまいました。

星占いに限らず、占いとか運命とかそういうものに興味がある方には楽しめると思いますが、占いはサラッと読み流すタイプの私には、星詠みの部分がどうしても間延びしてしまい、流し読みになってしまいました。

それが毎回続く上に、登場人物が2人いたら2人分あるので長いな・・と思ってしまいました。

しかも、星詠みの所に図解とイラストが描かれているのも辛かったです。絵だけで終わってくれたらサッとページをめくれるのに、片側にはきっちり説明文があるので読まざるを得ず、電車の中ではなかなか恥ずかしかったです。


1話ずつ独立した話のようでいて、登場人物たちは繋がりがあることが少しずつわかってきて、エピローグでなるほど・・となりました。

喫茶店のマスターや星を詠むのも猫ですし、エピローグでも思いっきりファンタジーで、ほほえましい終わり方をしました。

ミステリが続いた時に口直しにはピッタリな作品です。


シリーズ化されているようですが、私は続きは読まないかな・・・占い好き、星が好きな方にはお勧めです。


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2026年01月09日

浅葉なつ「神様の御用人5」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人5」
 (メディアワークス文庫)



御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!?
晴れて御用人の本採用となった良彦。しかし待遇は今までとまったく同じらしく・・。  そんな良彦に、今回も神様からの容赦ない御用が降りかかる。有名すぎる日本の英雄、それに七福神の一柱まで。しかも九州へ行けって交通費も出ないのに!?おまけにあの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!?  もはやただの食いしん坊になりつつある狐神・黄金とともに奔走する、大人気シリーズ第五作!
−裏表紙より−


「天孫の鏡」「英雄、鳥を好む」「大地主神の恋わずらい?」「えべっさんの草鞋」の四柱収録


御用人シリーズはかなり久しぶり。8年前くらいに読んだらしいです。年月が経つのは早いな・・

数か月前の本でも覚えていない状態の私が、そんなに前の本を覚えているわけもなく、読み始めても誰?何?が多かったです。

さすがに主人公は覚えているか?と思いますが、実際には若い男性だったことしか覚えておらず。「神様の子守」シリーズを読んでいるせいか、こんなに待遇の悪い状態で御用を果たしていたとは!と驚きも多かったです。

給料が出ないのも驚きますが、それ以上に交通費さえ出ないとは! こんなに拘束される上に給料無し、経費まで持ち出しだなんて、神様は非情です。


良彦は口が悪くて、行動が軽い感じがしますが、意外と真面目でしっかり御用を果たしていくところは好感がもてます。だからこそ御用人に選ばれたのでしょう。どうやら「本採用」にもなったようですし。ただ、見習いとの差が無いのがどうなんだ?って感じですが。


今回は4人(神?柱?)の神様の御用を果たします。それぞれの話を読むと、神様もかなり俗世にまみれているというか、欲深い存在なんだと思わされます。夫婦喧嘩をしたから仲直りしたいとか、父親に認めてもらいたいとか、人間の男性に恋をしたり。

唯一感動したのは最後の話です。

よく知っている七福神のえべっさんが失踪してしまい、探すことになる話なのですが、なぜ彼が失踪したのか?が判明します。その理由が何だかしんみりしたんですよね。この話はもちろん、他の話でも語られるのは、現代の人間たちの神様に対する想いの浅さでした。

昔の人たちはもっと神様と近い存在だったそうで、最近は存在を忘れている。と言うのです。確かにそういう感覚はありますよね。

そんな人間に忘れ去られる恐怖を感じながら神様は存在し続けているということで、ちょっと寂しくはなりました。


まだまだ続くシリーズ、今度は早めに読みます。


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タグ:浅葉なつ

2026年01月07日

石川渓月「おもいでの味 よりみち酒場 灯火亭」

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 石川渓月 著
 「おもいでの味 よりみち酒場 灯火亭」
 (光文社文庫) ※電子書籍


渋谷駅から二駅目のそこそこ大きな街。駅からほど近い路地の奥に、その店「 灯火亭」はある。心づくしの季節の料理とそれらに合わせた酒。そして、なにより、さりげない気づかいにあふれた主のユウさんのもてなしが待っている。今夜も人生に迷う人々がやっ て来て――やがて、大切な何かに気づいてゆく。ちょっぴりほろ苦くて、でも優しい、大人の心を癒す連作集−裏表紙より−


「夢の味」「おもいでの味」「笑顔の味」「再出発の味」「一人の味」「火点し頃に」の五編収録。


1作目の感想が見当たらず。書くのを忘れているようです。読書メーターには記録があるので、読んだのは確かなのですが・・
読んだのが6年近く前に読んだようなので、何か温かい雰囲気の話だったような・・という程度の記憶しかありません。

そうか、店主のユウさんはそういう人だったか、店員はこんな感じだったか、と確かめながら読み進めました。


謎を解くようなことも無いですし、これといった事件も起きませんが、1話毎に出てくるお客さんや従業員の悩み事を解決していく展開になっています。

店主・ユウさんの言葉や料理に励まされる人たちの姿に読者も元気をもらうような話。


表題作「おもいでの味」は、あるアイドルグループのマネージャーをしている男性が客となって登場します。彼には昔担当していた歌手を復活させるというどうしても叶えたい夢がありました。その歌手は夫を亡くしてやる気を失っている状態で、歌手に復帰することはもちろん、人生に前向きにならない状態でした。

そんな彼女にやる気を出させ、復帰への道を後押ししたのはユウさんの料理でした。夫が得意としていたサラダを作って食べさせたことで前を向けるようになった女性。もちろん料理だけではなく、マネージャーの熱心さが大きな後押しになったわけですが。


料理だけで全てが前に進むわけではないですが、他の話でもユウさんの料理をきっかけに話が進んだり、前向きになる人たちの姿が描かれていて、読んでいるとこちらも元気になれる話ばかりでした。


それにしてもユウさんって不思議な人です。勝手に女優のような美しい人を思い描きそうになりますが、実際は違うので私の想像はぼんやりしています。

でもきっと着物が似合うような優しい雰囲気ときれいな手を持っているんだろうとは思います。


これは続きそうなので、楽しみに待つことにします。


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タグ:石川渓月
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2026年01月05日

12月のまとめ

初秋の剣: 大江戸定年組 (二見時代小説文庫 か 1-1)初秋の剣: 大江戸定年組 (二見時代小説文庫)
引退をした同心・藤村、旗本の夏木、店を息子に譲った仁左衛門の幼馴染3人組の物語。昔は定年退職もないので、自分でそろそろかな?と思ったら引退するわけです。隠居して毎日ぼんやり過ごすにはまだ元気な3人、隠れ家を借りて好き勝手に生活していくことになりました。まだまだ元気な3人のご老人の話は面白かったので続きも読みます。
読了日:12月01日 著者:風野 真知雄


マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ マカン・マラン(文庫) (中公文庫)マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ マカン・マラン(文庫) (中公文庫)
文庫化をずっと待っていた本。待っていた甲斐がありました。インパクト抜群の登場人物たちと、悩めるお疲れな人たち、みんな魅力的でした。深い言葉もたくさんあって心に沁みました。
読了日:12月04日 著者:古内一絵


看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
1話目でこの人が主人公か、と思った人ではなかったです。始めからそんな調子だったので、最終的には驚きの展開が待っていました。そうだったのか・・最後まで面白かったです。
読了日:12月09日 著者:城山 真一


志記(一) 遠い夜明け (時代小説文庫 た 19-33)<志記(一) 遠い夜明け (時代小説文庫)/a>
新しいシリーズの始まり。待っていました! このシリーズも女性が主役で進みます。今回は医者と刀鍛冶を目指す女性たちの物語。まだまだ始まったばかりです。女性が活躍しにくい時代にどんな成長を見せるのか。今後も楽しみです。
読了日:12月15日 著者:田 郁


神様の子守はじめました。15 (コスミック文庫α し 1-17)神様の子守はじめました。15 (コスミック文庫)
四神の子どもたちがいると豆まきも普通では終わらないよね。可愛いから許されるけど、他人の家に入り込んで豆まきするってなかなか・・。でもまあ常に平和な物語で、読んでいてもほのぼのして良いです。
読了日:12月17日 著者:霜月 りつ


無明 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫 こ 7-9)無明 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫)
展開が読めると思ったらドラマを以前見ていたようです。警察組織に立ち向かう姿がかっこよかったです。家族の関係も素敵です。
読了日:12月22日 著者:今野敏




2025年に読んだ数は58冊。相変わらずののんびり読書になりました。ゲームやテレビの時間があったら読書すれば良いのについつい・・。

一応こちらに年間ランキングを作りました。今回も順位は関係ありません。しかも8冊しかありません。

興味があったら見てください。

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2025年12月23日

柴田よしき「お勝手のあん〜あんと女剣士〜」

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 柴田よしき 著
 「あんと女剣士 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


品川の旅籠・紅屋ではたらく料理人・おやすは、女中頭のおしげが紅屋の跡継ぎとして養女に入ると決意したことを喜びつつも、行方知れずの弟の身を案ずるおしげの胸中を思うと、気持ちは複雑だった。 一方、横浜生麦村では薩摩藩士が英国人を殺傷する事件が発生。 品川も騒然とするある日、おやすは浪人風の男に襲われる。 あわやという時、現れた剣の達人に窮地を救われるが、その正体を知っておやすは驚くのだった・・。
激動の幕末を迎えてなお、安らぎの場を守ろうと懸命に生きる人々を描く大好評シリーズ第十二弾!
−裏表紙より−


紅屋の内情としては、女中頭のおしげが跡継ぎになる決意をしてくれたお陰で安泰になったのですが、世の中の流れが心配な方向に。

武士を中心とした世の中が終わろうとしている時代なので、職に就けない侍が人斬りとなって暗躍するようになりました。幕府の重鎮が暗殺されたり、幕府に逆らう人物が暗殺されたり、物騒な気配が漂います。

更に異人も増えていて、日本のルールを知らないせいで、大名行列に立ちふさがってしまい、成敗される事件も起こりました。武士からすれば主君の目の前に立ちふさがったら斬らずにはいられないわけですが、何も知らない異人を相手にその対処はどうなんだ?とも思ってしまいます。

それをきっかけに外国から戦争をしかけられないか?と心配も起こります。


紅屋があるのが品川なので、江戸への通り道ということでどうなるのか心配です。この先の世の流れはわかっているので、余計に心配が募ってしまいます。


そんな不安定な世の中を生きるおやす。女性として料理人になる難しさがある分、将来がどうなるのか・・。紅屋の料理人としてはやって行けるかもしれませんが、紅屋が続かなければ料理人としてやっていくのは難しそうです。

今回、おやすに大きな出来事が2つ起きました。

1つ目は、おやすが住む長屋に女剣士が住み始めたこと。彼女には助けられてから友情が芽生えたのですが、世の流れに逆らえない剣士との友情は短く儚いものとなりました。

2つ目は、実の弟との再会。しっかりと名乗り合うような再会にはなりませんでしたが、何やら気になる展開が待っていそうな感じでモヤモヤしました。もしかしたらおやすに新展開があるのか!?



世の中の流れにどうやって乗って行くのか?や女料理人としてどんな人生を歩むのか気になります。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」
「あんのまごころ」
「あんの夢」
「あんの信じるもの」
「あんの明日」
「あんとほうき星」
「別れの季節」
「あらたなる日々」
「迷うこころ」


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2025年12月22日

買った本

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 今野敏 著
 「審議官 隠蔽捜査9.5」
 (新潮文庫)


大好きなシリーズです。スピンオフ的な巻。


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 石川渓月 著
 「おもいでの味 よりみち酒場 灯火亭」
 (光文社文庫) ※電子書籍


1作目をすっかり忘れていましたけど、面白かったです。


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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「魔法治療師のティーショップ」
 (創元推理文庫)


大好きな作家さんの新シリーズ。もっとファンタジー色が強くても良かったかな?


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 柴田よしき 著
 「あんと女剣士 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


大好きなシリーズ。もう12作目。面白かったです。

2025年12月19日

霜月りつ「神様の子守はじめました。15」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。15」
 (コスミック文庫α)


初豆まきに挑戦中!! 羽鳥梓と四人の神子たちが住む家が格安だったのは雑鬼たちを集めやすい鬼道という場所に建っていたからだ。人間には悪い影響が出てしまうのだが、一瞬で消してしまうことができる四神子にはなんの問題もない。それゆえ雑鬼の多い節分の日も、子供たちはきゃーきゃー笑いながら豆の入った袋をもって雑鬼たちを追いかけ回していた。だが隙をついて隠れていた雑鬼が外へ逃げ出してしまう!慌てる梓だったが急遽、子供たちで豆まき隊を結成し、浄化のために近所を回ることにするが!?−裏表紙より−


「神子たち、豆を撒く」「神子たち、澄くんを応援する」「神子とバレンタインデー」「朱陽と白花、チヨさんのお使いをする」「神子たち、スキーに行く」の5編収録。

節分から始まる冬のお話。

こういう行事ごとを読むと、生まれてまだ1年経っていないのか・・と驚かされます。

節分の豆まき、普通ならほのぼのと豆を撒いて終了。ですが、四神の子たちが絡むと当然そう簡単には終わらないわけです。

元々、彼らが住んでいる家は鬼たちの通り道に立っているので、今まで住んでいた人たちは病気になったり何かが見えたせいで引っ越したりしていました。
そんな家ですから、子どもたちには鬼が見える! 節分となると集まってくる鬼たち。

家にたくさん出てくる鬼を「鬼は外!」とやっつけていきます。「福は内」は無し。そうしなければ本当に神様たちが集まるから、というのが笑えます。

「鬼は外!」でやっつけた鬼の一部が外に出てしまい、ご近所の家に入り込むのを見た子どもたち。あわてて追いかけていきます。

ご近所に了承を得て、それぞれの家で豆まきをして退治します。

良かったね〜ご近所さんたちが良い人たちで。としみじみ思いました。普通ならいくら可愛い子どもでも、家に上がって豆を撒かれたら嫌ですよね。


1話目で鬼に囲まれて困っていた澄さんの話が2話目。一度は立ち直った感じのあった彼ですが、今度は大学受験を前に再び落ち込んでいる様子。不合格で親に迷惑をかけたくない、やりたいことが出来るだろうか?と自分にプレッシャーを掛けてウジウジ・・。

澄の親から頼まれた梓が何とか話してみますが・・。


3話目ではバレンタインデーに一喜一憂する男性陣の様子が読めます。これはちょっとクスッと笑えます。

4話目はかなり重い話です。野良猫たちに餌をやっていた女性が家から出て来なくなって、親戚だという若者が応対してかなり怪しい雰囲気。そこから朱陽と白花を巻き込んで、大騒ぎの奪還作戦が行われます。ハッピーエンドではありますが、辛い話でもありました。

5話目は初めての雪山でスキーをする子どもたち。平和にスキーをして終わるはずもなく、ペンションの息子が問題を起こし、子どもたち大活躍で解決!
ここではまた梓の大きさを感じることができました。


まだ続くシリーズ。今後も、口直しを兼ねて読んでいきます。


<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」
「神様の子守はじめました。7」
「神様の子守はじめました。8」
「神様の子守はじめました。9」
「神様の子守はじめました。10」
「神様の子守はじめました。11」
「神様の子守はじめました。12」
「神様の子守はじめました。13」
「神様の子守はじめました。14」
「スピンオフ」


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タグ:霜月りつ

2025年12月17日

香月美夜「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女W」」

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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女W」」
 (TOブックス)
 ※電子書籍

春は恋が芽生える季節!ローゼマインの側近や専属達が何だか色めき立って、衣装を作ったり、お披露目したりと華やいだ様子。神殿の工房では新しい印刷機もついに完成し、本作りは広がりを見せていく。絵本に、楽譜、騎士物語等、様々な本を販売するにまで到った。今後の領地内における印刷業の拡大を見据え、まずは製紙業を広げることに。ローゼマイン一行は紙の作り方を教えたり、新素材の研究をするため、イルクナーへ向かう。少しずつローゼマインを取り巻く環境が改善される一方、現領主の姉が来訪したことで、エーレンフェストには不穏な空気が流れ始めるのだった。
第三部完結へ向けて貴族達の想いが交錯する、ビブリア・ファンタジー転変の章!
−出版社HPより−


今回は私の苦手な恋愛話がチラホラ出てきました。まあまだこのくらいなら大丈夫ですけど。

恋愛と言ってもローゼマインのことではなく、守ってくれている騎士たちのことで、身分と魔力の差がありながらもブリギッテに告白したダームウェルは好感度アップでした。周りからは無謀だと言われてしまいますが、本人は至って本気のようです。


告白されたブリギッテは今までにあるようなドレスが似合わない体形だったため、見かねたローゼマインが彼女に合うドレスを作ってあげました。かなり評判が良く、周りからうっとりと見られるブリギッテ。

そんな彼女の故郷・イルクナ―は自然豊かで、紙の材料になりそうな木がたくさんあるということで、紙づくりの研究のために向かいます。ルッツやギルたちがしばらく滞在し、紙づくりをすることになりました。


ほんわかした田舎町なので貴族に対する態度がまだまだ未熟です。その教育も必要だということで取引を続けるつもりなら教育もローゼマインがしなければなりません。

また仕事が増えてしまうわけですが、紙はたくさん出来そうで良かったです。


今回は平和に終わるのかと思えば、最後に兄・ヴィルフリートがやらかしてくれました。周りは全員「何言ってんだ!?」状態ですが、本人はただ無邪気なだけという最悪な状況。

今後、ヤバいことになりそう・・・というか、なります!


<本好きの下剋上>
「第一部〜兵士の娘T」
「第一部〜兵士の娘U」
「第一部〜兵士の娘V」
「第二部〜神殿の巫女見習いT」
「第二部〜神殿の巫女見習いU」
「第二部〜神殿の巫女見習いV」
「第二部〜神殿の巫女見習いW」
「第三部「領主の養女T」
「第三部「領主の養女U」
「第三部「領主の養女V」


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posted by DONA at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:香月美夜