2017年10月18日

買った本

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 原田マハ 著
 「総理の夫」
 (実業之日本社文庫)


選挙戦の中、読んでみようかな?と思い、購入。


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 近藤史恵 著
 「薔薇を拒む」
 (講談社文庫)


なかなか見つからなかったので、ネットで購入。古そうな表紙の絵なのに、携帯電話も出てきてまあまあ最近の話でした。



 
 富樫倫太郎 著
 「SROZ」
 (中公文庫)


なかなか手が伸びなかったシリーズ7作目。やっと買う気になったので購入。房子おばさんが頑張る巻なので、楽しみなような怖いような・・。

2017年10月17日

日本推理作家協会「私の相棒 警察アンソロジー」

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 日本推理作家協会 編
 「私の相棒 警察アンソロジー」
 (ハルキ文庫)


荒川署のミステリーヲタクと食道楽のまったく噛み合わない異色の刑事コンビの行方は(西村健「張込み」)。生活安全部指導班・佐原が昔の演劇仲間と事件に迫る(池田久輝「舞台裏」)。玉川署の新米刑事・有田と、骨董屋を営む有田の祖父・荘助が事件を探っていく(柴田哲孝「狐月殺人事件」)。その他「東京湾臨海署安積班」(今野敏)、「RIKO」(柴田よしき)、「御茶ノ水署」(逢坂剛)、「機動警察パトレイバー」(押井守)、各シリーズのスピンオフ作品も収録。それぞれの「相棒」をテーマに描く傑作短篇集。(単行本『タッグ 私の相棒』を改題)−裏表紙より−


新しい作家さんに出会いたくて読んでみました。警察小説も好きなので楽しみに読み進めました。

元々好きな作家さん、今野敏、柴田よしきの話はやっぱり読みやすかったですし、知っているシリーズだけに楽しめました。

今野敏「光陰」は、安積と須田の名コンビが出会った頃の話で、ワクワクしながら読みました。

柴田よしき「真夜中の相棒」は、麻生刑事の話です。RIKOシリーズもなかなか見つからなくて読んでいないので、また探そうかな?と思いました。

読んだことのある逢坂剛の話もそれなりに楽しめました。

ただ、新しい作家さんとなると・・。今回は良い出会いは無かったです。

西村健「張込み」は、お互いに相棒の悪口を心の中で言いながら仕事をしているのが面白かったのですが、最後はやっぱり相棒だな!みたいな展開にならずただの悪口のように感じられてしまいました。

押井守「機動警察パトレイバー」は、未来型警察って感じで面白かったのですが、相棒感があまりなく。2人の息を合わせないと出来ないという風に思えませんでした。ロボット的な機械を動かす意義もわかりませんでしたし。このシリーズを読んでいる人には楽しめる内容なのかもしれませんが。


警察アンソロジーは他にも色々あるようなので、また新しい出会いを求めて読んでみたいです。


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2017年10月11日

山口幸三郎「探偵・日暮旅人の望む物」

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 山口幸三郎 著
 「探偵・日暮旅人の望む物」
 (メディアワークス文庫)


『日暮旅人』の名前で出された爆弾テロの脅迫状。ニュースでは旅人の名が流され、警察も旅人を探し始めていた。  刺された亀吉、誘拐された灯衣と陽子。そしてユキジの自宅に現れた思わぬ人物。旅人を取り巻く大切な人々が危機にさらされる中、旅人は目の治療のため入院していた病院から姿を消し、真犯人の指示通りに動き出す。――もうこれ以上酷使することのできない瞳を使い、美しく残酷な犯人を止めるため。  そして訪れる裁きの時。旅人と仲間たちの運命は――。  目に見えない物を視ることで『愛』を探し続けた探偵の物語、本編感動の完結! −裏表紙より−


いよいよ最終巻。とはいえ、別にいくらでも話は作れそうなので、とりあえず最後という感じでしょう。実際に新刊が出ていますしね。とにかく本編としてはこれが最後だそうです。

前作を読んだのが3年前なので、当然内容を覚えているわけもなく、こんな展開だったっけ?と思いつつ読み進めました。少しずつ思い出す部分と、ずっとわからないまま終わる部分がありました。


あまり覚えていませんでしたが、旅人は爆弾テロの犯人として指名手配されたようですね。亀吉は刺されるわ、灯衣と陽子は誘拐されるわ、散々な展開。

脅迫されるままに旅人は動くことになり、ますます犯人として追われることになります。

あらすじによると。真犯人は「美しく残酷な犯人」だそうですが、私にはただただ変人にしか思えず。美しいのかもしれませんけど、精神的に病んでいるというか、とにかく変な人。

事件は卑劣でしかないですし、犯人に同情する部分は一切無いと思ったのですが、旅人は色々思う所があるようで、妙な優しさを見せています。

悪化していた目を酷使することで、当然もっとひどい状態になっていきます。元々全ての感覚を目に頼っていたのですから、目まで見えなくなったらどうやって生きていくのか?心配になります。


最終目的である「愛」が見つけられたのかは微妙ですけど、とにかく周りには旅人を想い、支えてくれる人たちがたくさん出来て、ある意味幸せなのかもしれないとは思います。

今後の彼の人生もまた読むことがあれば、ちょっと触れてみたい気はします。


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2017年10月04日

土橋章宏「引っ越し大名三千里」

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 土橋章宏 著
 「引っ越し大名三千里」
 (ハルキ時代小説文庫)


徳川家康の血を引く譜代大名でありながら、生涯に七度の国替えをさせられ、付いた渾名が「引っ越し大名」という不運の君主・松平直矩。またもや幕府から国替えを命じられたものの、度重なる激務によって亡くなった「引っ越し奉行」の役目を継がされたのは、引きこもり侍と後ろ指を指される若輩者の片桐春之介だった。「人無し・金無し・経験無し」の最悪の状況で、果たして姫路播磨から豊後日田への国替えは成功するのか? 上司からの無茶振りに右往左往する武士たちをコミカルに描き、時代劇に新風を吹き込んだ新鋭が描く傑作時代小説。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

コミカルな時代小説で読みやすい文章でした。

歴史は好きですが、詳しくは無いので、松平直矩という武士が本当にいたのか知りませんでした。読み終わって調べたところ、どうやら実在の人物のようです。しかも本当に「引っ越し大名」と渾名を付けられるくらい、国替えをしていたようです。

今みたいに、引っ越し業者に頼めば、トラックでサラッと運んでくれるなんてこと無いわけで、しかも国替えですから、殿様を始め家臣も全員引っ越さないといけないわけです。

ということは、荷物がどんなにたくさんになることか・・。それを人の手で何日もかけて歩いて運ぶんですから、何人要るやら。大人数になるとそれだけ賃金も必要になり、馬や荷車を使うとそのレンタル料もかかり、それぞれの旅費も考えると頭が痛い状況・・。

そんな大変な国替えを、人生で7回もだなんて! 借金に次ぐ借金になるのは仕方ないことです。


誰もが遠慮したい「引っ越し奉行」という役職に、引きこもりで「かたつむり」と渾名が付けられているのんびりした男・春之介が命じられます。ある種、嫌がらせのような抜擢なのですが、この時代に命じられたことを「嫌です」とは言えないので、仕方なく役目を果たそうとします。

でも、前職が亡くなっているため勝手がわからず右往左往するのは仕方ないことで、そのあたふたする様子がコミカルに描かれていて、何度もクスリとさせられました。

特に、春之介が上役にまで「自分の荷物を減らせ!」と言って、どんどん捨てて行った場面は笑えました。昔も「断捨離」ってあるんだ〜と妙に感心。実は今より切実な悩みでしょうね。偉い人から頂いた刀とか書とか、簡単には捨てられない物が多そうです。


今までさぼってきたツケが回ってきたかのような大変な目にあいつつ、何とか国替えをがんばる春之介の姿に、最後は感動させられました。彼の成長物語として楽しめる作品でした。


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タグ:土橋章宏

2017年10月02日

9月のまとめ

引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫)引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫
「かたつむり」なんてあだ名が付けられているのんびりした男に「引っ越し奉行」というややこしい御役目が押し付けられます。彼がどんな成長を見せていくのか?一人の武士の成長物語。笑いも交えて読みやすかったです。話が飛び過ぎてあっさり終わったのが残念。
読了日:09月02日 著者:土橋章宏


探偵・日暮旅人の望む物 (メディアワークス文庫)探偵・日暮旅人の望む物 (メディアワークス文庫)
前作から間を空け過ぎたので、思い出しながらの読書になりました。そんな人いたっけ?と繰り返し思いながらも、緊張感のある展開に目が離せなくなっていきました。この巻で終わりにするために無理やり詰め込んだ感じもありましたが、面白かったです。
読了日:09月05日 著者:山口幸三郎


私の相棒―警察アンソロジー (ハルキ文庫 に 10-2)私の相棒―警察アンソロジー(ハルキ文庫)
知っている作家さんたちの話は面白くて読んでよかった〜と思いました。でも新たな出会いは出来ず。そこは残念。
読了日:09月10日 著者:今野 敏


マドンナ (講談社文庫)マドンナ (講談社文庫)
「ガール」が面白かったので読んでみました。こちらは男性が読んだ方が共感できて良いのかもしれません。つい奥さんたちの立場にたってしまって、夫にイライラしてしまいました。しかし、おじさんってこんなこと考えているんだと感心しました。面白いもんです。
読了日:09月13日 著者:奥田 英朗


津軽百年食堂 (小学館文庫)津軽百年食堂 (小学館文庫)
この作家さんらしい展開ですね。4代に渡る食堂の物語で、主に4代目にスポットが当てられます。全体的にほっこりする物語でした。
読了日:09月18日 著者:森沢 明夫


涅槃の雪 (光文社時代小説文庫)涅槃の雪 (光文社時代小説文庫)
有名な遠山奉行が出てきて、彼の真面目さや豪快さが描かれていてなかなか面白かったです。主人公の鷹門も不器用だけど真っすぐ生きているのが魅力的でした。お上の決めた取り決めに苦しめられる庶民たちには同情しかありません。現代でもお上のやり方には文句がありますが、この時代だと文句を言ったら有無を言わさず捕らえられますからね・・。大変な時代です。
読了日:09月23日 著者:西條 奈加


時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗 (集英社オレンジ文庫)
一つの国を束ねる王って大変ですね・・。絶対になりたくないと思いました。覚悟はすごくて王の言葉は一つ一つ重くて響くことばかりなんですけど、今回はクリスさんがかわいそうで、王を嫌いになりそうでした。仕方ないことではあったんですけどね。それにしても事件があっさり解決されすぎ。残りわずかで一気に全て収まってあっけない幕切れ。
読了日:09月25日 著者:椹野 道流


風味さんのカメラ日和 (文春文庫)風味さんのカメラ日和 (文春文庫)
あっさりとした内容でしたが、カメラのことは詳しくなれそう。最近はスマホで全て撮っているのですが、たまにはカメラも出してこようかな?と思いました。思った通りの写真が撮れたら素敵だろうな・・。
読了日:09月26日 著者:柴田 よしき


花咲舞が黙ってない (中公文庫)花咲舞が黙ってない (中公文庫)
久しぶりの花咲&相馬コンビ。ドラマの影響をちょっと受けているような内容になっていました。銀行のシステムとか、融資とかわからないことが多いのに楽しめるのはさすがです。スカっとさせてもらえる作品でした。
読了日:09月30日 著者:池井戸 潤


前回、せっかく2桁読めたのに、また1桁に戻りました・・。でもまあ、読めた方かな?
感想文が追いつかないですけどね〜。9月分が全てかけていない!

印象に残ったのは「涅槃の雪」「花咲舞が黙ってない」です。


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2017年09月28日

碧野圭「書店ガール6 遅れて来た客」

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 碧野圭 著
 「書店ガール6 遅れて来た客」
 (PHP文芸文庫)


彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり・・。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。−裏表紙より−


彩加になってから3作目になり、店長としてもがんばっている彩加を応援していたのに、急な閉店話が。閉店にならないようにがんばるぞ!という段階でもなく、これは何をしても決定事項だったので、ただ受け止めて閉店に向けて日々を過ごすだけという虚しさ。

しかも、閉店だということを客には知られないようにしないといけないため、本の数は減っていくけど、減らしすぎて隙間が目立つとダメなので、うまく並べていく必要があります。

バイトも辞める人が出てくるのでギリギリまでは発表できず、周りから見るとまるでやる気のない店長のようになっていく彩加。

店長としてがんばってきた愛着ある店の終わりを一人で抱えることに疲れてしまいます。


今回、彩加より目立っていたのが、編集者の伸光。彼が担当している小説がアニメになることになり、作家と共に喜んだのですが、アニメになるって色々と大変なんですね。今回はそれがよくわかりました。

ドラマになるのも同じですが、映像化されるのって、原作を読んだ人たちのイメージを損なわないようにしないといけないわけです。でも、全員同じイメージで読んでいるはずもなく、見たときにイメージ通りだと思う人もいれば、全然違うと思う人もいます。

それはどうしようもないことなんですけど、その衝撃をいかに少なくするか、そして原作の世界観をいかに壊さずに作るかが大きな課題となっていきます。

原作のエピソードだけで時間を埋められたら良いですけど、内容を膨らませたり、逆にカットしたりしないといけないので、それも大変な作業になります。

原作者の代弁者として編集者は製作会社の人間と戦うことになり、原作への思いの差があるとより困難になるのは目に見えています。

小説を映像化しなければ良いのに・・とつい思ってしまいます。でも、人気のある小説を使ったらそれだけ視聴率が上がるわけで、映像化したくなる気持ちもわかります。小説家にとっても視聴率が上がれば、原作も読んでもらえますし、グッズも作られたりして、良いことがたくさん。お金の匂いがプンプンしてくる関係ですね・・・。


彩加にはこれからも困難が待っていそうな感じではありますが、今後は描かれるのかな?それとも、そろそろ違う人が主役となっていくのか、もしかしてシリーズ終了なのか。

何にせよ、もし続きが発売されたら読みたいと思います。


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2017年09月27日

買った本

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 森沢明夫 著
 「津軽百年食堂」
 (小学館文庫)


ネットで感想を読んで面白そうだったので購入。大きな盛り上がりがあるわけではないですが、それなりに面白かったです。


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 西條奈加 著
 「涅槃の雪」
 (光文社文庫)


お気に入りの作家さんなので、有無を言わさず購入。これも素敵な物語でした。


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 柴田よしき 著
 「風味さんのカメラ日和」
 (文春文庫)


こちらもお気に入りの作家さん。淡々と終了しました・・。


2017年09月26日

つるみ犬丸「日本酒BAR「四季」春夏冬(あきない)中 さくら薫る折々の酒」

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 つるみ犬丸 著
 「日本酒BAR「四季」春夏冬(あきない)中 さくら薫る折々の酒」
 (メディアワークス文庫)


恵比寿の繁華街の片隅にたたずむ「四季-Shiki-」。 日本酒専門のこの店で供されるのは、客の好みに合わせたお酒と自慢の料理。 仕事でへとへとの体には爽やかな爽酒でほっと一息、くたくたの心には薫り高い薫酒で心ゆくまでゆったりと。 あなたの疲れた心と体に、ぴったりのお酒がここにあります。酒と肴と思い出と、人生に寄り添うこの店に、どうぞ癒されにいらっしゃい。 実在する日本酒が多数登場。読んだら飲みたくなる、日本酒レビューも収録。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読み始めは面白い展開だったので一気に引き込まれたのですが、途中から失速・・。

何だろう? 読んでいる時は面白くて、どんどん読み進めていけたんですけど、本を閉じたらあまり心に残る物が無い・・。

話毎に美味しそうな料理と、それに合う日本酒が出てきて、お酒好きな人にはたまらない内容です。

だからといって、日本酒片手に読む本とは違うような。

日本酒のガイドブックに近いかもしれません。


「おれ」こと冴蔵の生い立ちが珍しくて、そこを掘り下げていくのかと期待したのですが意外とあっさりスルーされ、店主の楓さんの引きずっている問題を深く掘り下げるのかと思ったら、これまた意外とあっさり解決し、その辺りには重きを置いていないのかもしれません。

日本酒のことは色々書いてあって参考になりそうだったので、とりあえず名前をメモしておこうかな? そして日本酒がたくさんある店で飲んでみたいと思います。

あまり得意ではない日本酒が好きになれたら良いな。って感じでしょうか。


何も考えたくないとき、疲れているときに読むと良いかもしれません。


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タグ:つるみ犬丸
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2017年09月25日

上橋菜穂子「鹿の王4」

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 上橋菜穂子 著
 「鹿の王4」
 (角川文庫)


岩塩鉱を生き残った男・ヴァンと、ついに対面したホッサル。人はなぜ病み、なぜ治る者と治らぬ者がいるのか―投げかけられた問いに答えようとする中で、ホッサルは黒狼熱の秘密に気づく。その頃仲間を失った<火馬の民>のオーファンは、故郷をとり戻すべく最後の勝負を仕掛けていた。病む者の哀しみを見過ごせなかったヴァンが、愛する者たちが活きる世界のために下した決断とは―!? 上橋菜穂子の傑作長編、堂々完結!−裏表紙より−


ついに、ついに2人が出会いました!

どんな雰囲気になるのか?と思ったら、何とも静かに会話していました。どちらも達観した感じなので、言い争いになるわけはないんですけど。

彼らの会話はなかなか重くて、難しい問題についてだったので、読み応えがありました。時間が無い中での会話なのはわかっていましたが、もっと長く話して欲しいとさえ思いました。

どうして人は病むのか、病んでも治る人と治らない人がいるのはなぜなのか、病まない人がいるのもなぜなのか。本当に難しい問題です。簡単に答えが出ないから、人は神など目に見えない大きな力が関係していると考えてしまうんでしょうね。

伝染病なら、誰かからうつったんだと思えますが、それ以外の腫瘍が出来たり、心臓に欠陥があったりするような病気ってどうして罹るんでしょう?罹る人と罹らない人の差はなんでしょう?

医学が発達した現代でも原因不明の病気っていっぱいあります。それを、まだまだ未発達な医学を使っているらしいこの時代で答えを見つけるのは至難の業です。

それでも懸命に説明して、ヴァンも何とか理解しようとします。2人にとって有意義な会話となって良かったのですが、そこからまた怒涛の展開が待っていました。


とうとう黒狼熱の秘密に気づいたホッサル。黒幕と思われる人物にも行き当たり、何とかして止めようとします。

黒幕やその手下たちの気持ちも何となくわかるだけに、悲しい結末になりました。

そして、ヴァンが選んだ道が・・。

この場面は涙無しでは読めない状態に。彼の決断もわかりますし、彼についていくと決めた人たちの決断もわかります。

でも悲しい・・。でもなぜか明るい未来も見えるような素敵な決断にも思えて、泣けて仕方ありませんでした。

きっと、彼らはどこかで幸せに暮らしてくれているだろうと信じて、本を閉じました。


長かった物語も終了。読み終わって大きなため息をついてしまいました。それくらい壮大で素敵な物語でした。読んで良かったです。


<鹿の王>
「鹿の王1」
「鹿の王2」
「鹿の王3」


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posted by DONA at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:上橋菜穂子

2017年09月22日

上橋菜穂子「鹿の王3」

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 上橋菜穂子 著
 「鹿の王3」
 (角川文庫)


何者かに攫われたユナを追い、<火馬の民>の集落へ辿り着いたヴァン。彼らは帝国・東乎瑠の侵攻によって故郷を追われ、強い哀しみと怒りを抱えていた。族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬の秘密と、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ、戸惑うヴァンだが・・!?一方、黒狼熱の治療法をもとめ、医術師ホッサルは一人の男の行方を追っていた。病に罹る者と罹らない者、その違いは本当に神の意志なのか―。−裏表紙より−


いつの時代も、国同士で戦争をすれば、苦しむのは庶民なんですよね。戦争を仕掛けるのはトップの人たちなのに、彼らは何の痛みも被らない。

侵略されて、命は助けられても、生活は苦しくなっていまい、その苦しさが根深く恨みとして残ってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。

でもそれに巻き込まれる人たちはかわいそうでなりません。

ヴァンもユナも被害者。

今回の病を利用して、これが「神の意志」だとする噂が流れていきます。なぜか一民族はこの病に罹らないとなれば、こういう考えが浮かぶのも仕方ないですが、何でも「神」で片づけるのは都合よすぎです。


結局巻き込まれた形のヴァンは、ユナのために精一杯抗うことになり、そのヴァンを見つけたくてホッサルも精一杯追いかけることになります。

そして、どちらも国の勢力争いに巻き込まれる形で同じ場所に向かう・・。

いよいよ両者が出会いますが、彼らはどんな会話をするのか!?楽しみな最後です。3〜4巻は一気に読むことをお勧めします。


<鹿の王>
「鹿の王1」
「鹿の王2」


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posted by DONA at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:上橋菜穂子