シャンナ・スウェンドソン 著
今泉敦子 訳
「魔法治療師のティーショップ」
(創元推理文庫)
無実の罪で逃亡中の治療師エルウィンがたどり着いた無人の家。そこでは目に見えない何者かの手で料理が振る舞われ、寝台が用意される。主を迎えたがっている治療師の家に違いない。しばし身を隠すつもりで滞在して、村の女性たちの心配事を聞くうちに、ハーブティーを出すティーショップを開くことになり・・。<(株)魔法製作所>の著者が贈る、お茶と謎のコージーファンタジイ。−裏表紙より−
大好きなファンタジー作家の新シリーズです。
このシリーズの主役は、魔法治療師という仕事をしているエルウィン。彼女は無実の罪で逃亡しています。始めのうちは、彼女がどんな罪を犯したと疑われているのかは不明のまま話が進みます。
逃亡中の彼女が辿り着いたのはリディング村。人口が少なく、出て行った人は二度と戻って来ず、男性も少ない村。何より、責任者というか代表者というべき領主がいないという不思議な村です。住人たちはそれぞれ仕事をもって生活しています。
そんな村の外れの家に呼ばれるようにして入ったエルウィンは、その家が元々、魔法治療師の家だったと知ります。彼女は治療師としての自信を無くしていたので戻りたくないのですが、村で過ごすうちに何となく治療師っぽい事をやってしまいます。
村にも馴染んで、逃亡中だということを忘れてしまいそうになるほど安定した生活を送っていた時、怪我をして倒れている男性を見つけます。
彼の登場によって、話が一気に展開していきます。
彼との色々な感情などはどうでも良いと思ってしまいましたが、不思議な村の人たちが魅力的で、面白く読めました。
何より気に入ったのは、エルウィンが住むことになった家にいる家政婦の存在です。家政婦と言っても、実在していません。霊的なものではなく、魔法的なもの。
家自体が意思をもって動いてくれている感じ。思いっきりファンタジーなのでそこがかなり気に入りました。
どうやっているのか不明ですが、食事の用意やベッドメイキングなど家政婦がやる仕事をこなしてくれます。時にはエルウィンに対して文句を「言う」こともあります。態度で示すわけですが、妙に可愛かったです。
この村自体の謎も今後、解き明かされていくのか、エルウィンの今後も気になりますし、続きが楽しみなシリーズになりました。
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