2018年02月22日

大門剛明「優しき共犯者」

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 大門剛明 著
 「優しき共犯者」
 (角川文庫)


父から継いだ製鎖工場で女社長を務める翔子は、倒産した製鉄所の連帯保証債務を押し付けられ、自己破産の危機に追い込まれていた。翔子に想いを寄せるどろ焼き屋の店主・鳴川は金策に走るが、債権者の長山には相手にもされない。その矢先、長山が死体となって発見された。捜査に乗り出した刑事・池内は、殺人犯の他に死体を移動させた共犯者がいると推理するが―。情の鎖がすべてを繋ぐ、社会派ミステリの旗手による傑作長編。−裏表紙より−

どういう展開を見せるのか気になって次々読んでいたはずが、意外と終わらず時間がかかりました。

読者には共犯者がだれか?はわかっていますが、肝心の犯人がわからない・・。きっとあの人、と思う度に違っていて、結局誰なんだ?と気になる展開でした。


話の舞台は姫路。昔住んでいた場所なので、懐かしい地名も出てきてそれも楽しめました。でも「どろ焼き」という食べ物は知らなかったな〜。名前がマズそう・・。


債権者が殺害されたせいで、借金をしている人が疑われるのは当然です。容疑者になる女性が地元で人気となれば、彼女のために殺人さえも犯すのでは?という人がたくさんいて、次々と容疑者になっていきます。

でも1人疑われてはアリバイがあって・・を繰り返してなかなか真犯人が見つかりません。

刑事たちの捜査も難航することに。ベテランの刑事は、真相に何となく気づいても踏み込めない感じがありましたし、若い刑事の方は、事件関係者に特別な因縁があるせいで踏み込めない・・。

本当の話であれば、即刻捜査から外されそうな人たちです。


事件自体はすっきりと終わってくれたのですが、それ以外の部分では「それで良いのか??」と納得いかない展開でした。情けをかけるという意味ではこれで良いのでしょうが、果たしてそれがその人のためになるのか?と思ってしまいました。

その人のためにしっかり罪を償わせるという方がすっきり終われた気がします。


連帯保証人というものを見つめなおすには良い話でした。とにかく、どんなに大切な相手でも、安易にハンコを捺してはいけないってことですね。自分だけではなく、家族や周りの人間にも迷惑がかかってしまいますから。


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2018年02月17日

霜月りつ「神様の子守はじめました。」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。」
 (コスミック文庫α)


就活で苦しんでいた羽鳥梓は神頼みしに神社へ行ったが、そこで天照大神と名乗る女性に、無理やり仕事を斡旋される。なんと東西南北四神の神子の子守だという。まだ卵の神子を抱えてかえった梓だったが―。 勤務地:池袋、給料:手取り24万円で銀行振込、ボーナス付き。ただしちょっと精気が減るかも?な、羽鳥梓の波乱に満ちた子守生活が始まる。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

最近、妙に神様関係の本を読むことが多い気がしますが・・。

今回の話はちょっと今までとは違う感じ。神様でもまだ赤ちゃんの話なので、人間の赤ちゃんと同じように成長していくのが見られるのは面白そうです。


主人公は、就活中の青年・梓。なかなか就職が決まらないので、近くの神社へお願いに行ったところ、思わぬ就職先を斡旋されることに。

自宅で4つの卵を孵化させて、しっかりと育てるのが彼の仕事。

給料もそこそこ、ボーナスもあるというちょっと美味しい話で、何となく引き受けてしまいます。

卵とはいっても、普通の卵ではありません。なんと、神様の卵! 卵から神様の子が生まれるなんてびっくりです。

卵を大事に自宅へ持って帰り、生まれた神の子たちに名前を付けて、ミルクを飲ませて、ごはんを食べさせて、散歩に連れ出して・・と普通の子どもに対するのと同じような生活を送ります。

でもそこは、神の子。成長する速度も食べる量も物も色々と違っているので、戸惑うこともたくさん。

色んな人に助けられながら、何とか4人を育てていきます。

成長するにつれて、不思議な能力も発揮し始めている彼ら。

なかなか可愛い行動をするのですが、これからは大変なことがたくさん起こりそうです。

きっと、学校なんかにも行くことになるのでしょうし・・。

彼らがどんな成長を見せて、どんな神様になっていくのか、そして梓はどんな成長を見せるのか、色々気になりますし、楽しみになりました。

続きも楽しみにしています。


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タグ:霜月りつ

2018年02月08日

シャンナ・スウェンドソン「女王のジレンマ」

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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「女王のジレンマ」
 (創元推理文庫)


NYの公園で70年代の服装をした老人の死体が発見された。現場を調べていた刑事マイケルは、側に妖精がいることに気づく。妖精によると、女王の命を受けた部下が、人間と、女王への忠誠を拒んだ妖精を追放しているらしい。だが、新女王ソフィーはそんな命令を出していない。事態を憂慮したマイケルとソフィーは妖精界に乗り込むが・・。<(株)魔法製作所>の著者の新シリーズ第2弾。−裏表紙より−


2作目ですが、1作目よりも展開が早くて面白かったです。これだったら続きも読みたいな・・と思っていたのですが、これで終わりでも良さそうな感じではあります。


前作で妖精界の女王となったソフィ―ですが、妖精界にとどまっているわけではありません。人間界で人間としての生活を送り続けています。

ただ、魔法が使えることがわかったので、どこに行くのも時間がかからずサラッと行けてしまえて便利にはなりました。


女王が誕生したはずなのに、不在がちとなるとやはり情勢は不安定になるようで、なぜか女王を名乗る人物が妖精界に連れ去られていた人間や、女王への忠誠を誓わなかった妖精を追放するという事態に。

その行動は、人間界に影響が出ています。妖精界で暮らしていたせいで、人間界としては行方不明になっていた人物が突然死体となって発見されるのです。

そんな謎多き事件を捜査するのは、妻を妖精界に連れ去られた刑事マイケル。彼は妻を人間界に取り戻したいと思っているのですが、ソフィーの力を借りないと何もできない状態で、もどかしい思いをしています。

ソフィーは彼女なりにマイケルの妻を取り戻そうと、少しずつ会って話しかけて人間としての記憶を取り戻させようとはしているのですが、なかなか思うように進みません。

時間を掛けるつもりでいたところへ、今回の追放劇が。

待ったなしの状況になって、ソフィーはマイケルと共に妖精界へ乗り込みます。


そこからの展開は誰が何を企んでいるのかがわからず、ハラハラドキドキの連続でした。妖精界の謎のルールにも振り回されつつ、色んな人を巻き込んで、大掛かりな展開に。

最後にはなるほどその方法が一番良いかもね、という終わり方をしてくれました。マイケルにとってはどうかわかりませんが。

このまま終わりでも良さそうですけど、きっとまた妖精界で事件が起こるのでしょう。

そして、ソフィーとマイケルもどうなっていくのか気にはなりますし、続きも出るなら読んでみたいです。


<フェアリーテイルシリーズ>
「ニューヨーク妖精物語」


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2018年02月02日

池井戸潤「銀翼のイカロス」

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 池井戸潤 著
 「銀翼のイカロス」
 (文春文庫)


出向先から銀行に復帰した半沢直樹は、破産寸前の巨大航空会社を担当することに。ところが政府主導の再建期間がつきつけてきたのは、なんと500億円もの借金の棒引き!? とても飲めない無茶な話だが、なぜか銀行上層部も敵に回る。銀行内部の大きな闇に直面した半沢の運命やいかに? 無敵の痛快エンタメ第4弾。−裏表紙より−


半沢直樹のシリーズも4作目になりました。花咲舞のシリーズとほぼ同時に発売されて両方手に入れたのですが、一気に両方読んだら混乱しそうなので、こちらは後回しにしました。


今回の半沢は、出向から銀行に戻って来ています。

そしていきなり担当することになったのが、ある航空会社。赤字続きで、どうすれば経営が上向くのか色々案を出すことになります。でも、古い体質が抜けない会社なので、なかなか思い切った改革もできず、悩みはつきません。

そんなとき、今度は政府までが口を出してきます。

数年前にあった“仕分け”っぽい話が出てきます。女性議員が改革に乗り出す感じで話は進むのですが、その部分もあの女性議員が頭に浮かびます。

経営破綻寸前の航空会社も実在のあの会社かな?と浮かびますし、現実に近い形で話が進むのは面白かったです。もちろん、現実とは展開が違うのでしょうが。


銀行を目の敵にしている政治家もいて、しかも政治家の思惑通りに進めようとする動きが強くて、銀行としては言いなりにならざるを得ない状況。

だからこその半沢なんですよね。彼が登場してスカッと解決させてくれるので、読んでいてスッキリしました。

政府に言われたら500億円も諦めるなんてこと、絶対に出来ませんから!


このシリーズを読む度に「銀行って・・」と思わされるのですが、今回はそれに加えて「政治家って・・」更には「大会社って・・」とあきれ果てました。

人間の欲とかプライドって面倒臭いですね。改めてしみじみ思いました。


<バブル入行組シリーズ>
「オレたちバブル入行組」
「オレたち花のバブル組」
「ロスジェネの逆襲」



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2018年02月01日

1月のまとめ

シフォン・リボン・シフォン (朝日文庫)シフォン・リボン・シフォン (朝日文庫)
下着にこだわったこともないですし、専門店には足を踏み入れたこともないですが、興味深く読めました。深い話でした。家族って、人生って、と色々考えさせられました。
読了日:01月04日 著者:近藤史恵


探偵・日暮旅人の遺し物 (メディアワークス文庫)探偵・日暮旅人の遺し物 (メディアワークス文庫)
シリーズの番外編。1話目が怖すぎて、読むのをやめようかと何度思ったことか。そこから読み飛ばしぎみに読み進めました。最後の旅人の学生時代の話が一番良かったです。彼が人間らしくなって良かったと思えました。
読了日:01月08日 著者:山口幸三郎


時をかける眼鏡 華燭の典と妖精の涙 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 華燭の典と妖精の涙 (集英社オレンジ文庫)
今回も前振りが長かった割には、あっさり終了!って感じでした。でも、この時代の人たちの国や王族にかける思いの深さにはいつも感動させられます。
読了日:01月10日 著者:椹野 道流


ぶたぶたラジオ (光文社文庫)ぶたぶたラジオ (光文社文庫)
今回のぶたぶたさんはラジオのお悩み相談を受け持ちます。正体がぬいぐるみだと知らずに聞いたら色々気になるんだろうな〜。でもぶたぶたさんのラジオ、聞いてみたい!
読了日:01月12日 著者:矢崎 存美


ダブルファッジ・ブラウニーが震えている (ヴィレッジブックス)ダブルファッジ・ブラウニーが震えている (ヴィレッジブックス)
ものすごく強引なやり方でハンナの結婚問題を終わらせた感じ。ハンナってこんなに性格悪かったっけ?と思ってしまうくらい。わがまま過ぎでしょう・・。まあこのまま行っても決定的な何かが無かったらどちらかに決めることはできなかったでしょうけど、それにしてもね〜。事件も犯人が勝手にバレたと勘違いして行動を起こして自滅するいつものパターン・・。だんだん魅力が無くなってきた気がしますが、次でどう収めるかによってシリーズを追いかけるかどうか決めようかな?
読了日:01月20日 著者:ジョアン・フルーク


スタンダップダブル! (ハルキ文庫)スタンダップダブル! (ハルキ文庫)
野球好きな人じゃないと楽しさが半減しそうな話です。野球大好きな私はゲームの臨場感も感じられて楽しめました。高校野球って長い間見なくなっているけど、確かに色んなドラマがあります。今年は見てみようかな?と少し思いました。続きも楽しみです。
読了日:01月26日 著者:小路 幸也


今回も6冊と少なめ。簡単に読める本が多かった割にはなかなか読めませんでした。

今読んでいる本も苦戦中・・。最近は本屋にも行けていないし・・。そろそろ行きたいな〜。

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2018年01月27日

西條奈加「世直し小町りんりん」

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 西條奈加 著
「世直し小町りんりん」
(講談社文庫)


長唄の師匠であるお蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の紗十(さと)はたおやかな色白美人で観音のたたずまい。人呼んで<弁天観音>美人姉妹は、頼まれ事を抜群の機知で解決していく。にぎやかな日々の裏で、お蝶を狙う影が大きく動き始める。凛とした痛快時代小説。(『朱龍哭く』改題)−裏表紙より−


旅行中に持って行って読みました。旅行中って、内容が重すぎても困るし、自分に合わないと困るからお気に入りの作家さんが良いし・・って考えてこれを持っていきました。

面白かったから、旅行中暇さえあれば出して読んでしまい、帰りには読む物が無くなりました。


冒頭に登場したお蝶の描写にまず引き込まれ、そこからはお蝶と紗十の人柄の良さと、機転の速さと、行動力に惚れ惚れしながら読み進めました。

特に、紗十の魅力的なこと! 普段は極度の方向音痴だったり、穏やかな物言いもあって、天然でぽわんとした性格だと思われるのですが、実際に事件を解決していく頭の良さは彼女の方で、しかも薙刀の名手ときたら最高でしょう!

そして、お蝶も真っすぐで一途でかわいらしかったです。彼女の真っすぐな性格と、紗十の一癖も二癖もある性格の対比が良かったです。

お蝶を溺愛する兄(紗十の夫)や、お蝶を守る陣内、その他幼馴染たちも個性的で魅力的でした。みんなのことが好きになってきたとき、意外な展開が!

そこから誰を疑って、誰を信じたら良いのか、どんどん目が離せなくなっていきました。

続きが気になって一気読みです。

結末は悲しい気持ちを払拭させるような、痛快なことが用意してあって、最後までにやりとさせられました。

笑いながら泣きそうになりながら読める作品でした。

登場人物たちが気に入ったので続編も書いてほしいところですが、事件が大きすぎたのでこれ以上は難しいかな?? そう思うと寂しいです。

最後まで面白く読んだのですが、最終的に気になったのはわざわざ改題した題名。なぜにこの題名に変えたのか? あまりにもピンとこない題名です・・。ちょっと手に取りにくい感じがしてしまいます。


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2018年01月24日

似鳥航一「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂2」

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 似鳥航一 著
 「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂2」
 (メディアワークス文庫)


浅草の仲見世通りから少し外れると、懐かしい雰囲気の和菓子屋が見えてくる。店主の栗田は気風のよい青年で、まだ若いが腕も確かだ。 最近、栗田がそわつくことがあるらしい。どうも、可憐な女性がよく店に訪れるからだとか。葵はたいそう和菓子に詳しく、栗田すらその知識に驚くことがあるという。 下町の日常にも悲喜こもごもはある。この店はそういうことに縁があるようで。二人はなんだかんだで関わることになってしまう。和菓子がもたらす、今日の騒動は?−裏表紙より−

シリーズ2作目。1作目はこちら

「雷おこし」「饅頭」「桜餅」の3編が収録されています。今回もあまり得意じゃない和菓子たちです。桜餅はまあ食べる方かな??


まだ食べる「桜餅」に種類があるのは知っていましたが、それが関西と関東で違うのは知りませんでした。なるほど、だから1種類しか見かけないのか・・。


雷おこしにいたっては、見かけることもないかも?関西だと粟おこしですね。とはいえ、はっきり言って好きではないので食べることもないですが。

それぞれの和菓子をテーマに、身近なトラブルを解決していくわけですが、なんでそんなに色々わかるんだ!?っていうくらいの推理力でサラリと解決していくので驚かされます。

うまくいきすぎな感じもありますが。

前作と同じように和菓子の蘊蓄と美味しそうな和菓子の数々が楽しめます。

二人のキャラクターも相変わらずよくわかりませんし、好きになれてはいませんが、続いているので次も読む予定です。

栗田が新作の和菓子を作ろうとしていますし、それがうまくいくかどうかも見届けたいので。


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タグ:似鳥航一

2018年01月22日

大崎梢「プリティが多すぎる」

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 大崎梢 著
 「プリティが多すぎる」
 (文春文庫) 


総合出版社で文芸部門志望だったのに少女向けファッション誌に配属となった南吉くんこと新見義孝26歳。女の子の憧れが詰まった紙面は勝手が異なり失敗の連続だが、先輩編集者にカメラマン、スタイリスト、十代の少女モデルたちのプロ精神に触れながら次第に変わっていく。舞台裏のドラマを描くお仕事成長物語。−裏表紙より−


出版社の、雑誌製作の裏側を描いたお仕事小説です。

普段、雑誌というものを一切読まない私にはピンとこないことも多かったですが、それなりに楽しめました。


主人公は新見という男性社員。出版社で文芸部門に配属されたくて頑張っていたのに、まるで違うティーン向け雑誌の担当にさせられてしまいます。

今まで全く手にも取らなかった雑誌なので、一から勉強することに。それにしても、女性ならまだしも男性なので、キラキラした小物やリボン、フリフリした服など、可愛さがまったくわからず苦労します。

私もそういう小物や服に興味がないので、もし担当になったら苦労しそう・・。だから新見くんの気持ちはよくわかります。

かなり愚痴をいっぱい吐いているのですが、意外と腐ることなく頑張って馴染もうとする様子は素敵でした。


そして何より驚いたのは、ティーン誌に載っているモデルたちの姿。まだ10代の若いモデルたちですが、笑顔の裏でライバルたちの姿を見て勉強したり、どうすれば自分も使ってもらえるか考えたり、驚くほどの努力をしています。

こんなに若いのにここまで競争するような場所に身を置かなくても良いんじゃない?と親のような気持ちで読みました。

みんなかわいいんだから使ってあげたら良いのに・・なんて無責任なことも感じてしまいました。

そんなに早く大人にならなくても良いよと言ってあげたいです。


それにしても、世に出ているた〜くさんの雑誌たち、苦労して出されているんだとわかりました。たまには覗いてみようかな??でもきっと買うまではいかないだろうな・・・・。


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2018年01月20日

ジュリア・バックレイ「真冬のマカロニチーズは大問題!」

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 ジュリア・バックレイ 著
  上條ひろみ 訳
 「真冬のマカロニチーズは大問題!」秘密のお料理代行2
 (コージーブックス)


もうすぐクリスマス。料理は苦手だけど見栄を張りたい人にとって、美味しいパーティー料理を秘密で届けてくれるライラは心強い味方。この変わった仕事のせいで、うまくいきそうだったパーカー刑事との恋はダメになってしまったけれど、大好きな料理作りが心の支えになってくれた。そんなある日、小学校のパーティーに特製マカロニチーズを配達したライラは、サンタの恰好をした男性に出会った。俳優だという気さくなサンタと言葉を交わし、ほっこりしたのもつかのま。別れた直後に銃声が! そして走り去る1台の青い車。倒れていたサンタの息はすでになく、第一発見者となってしまったライラは、ふたたびパーカー刑事と顔を合わせることに! 恋と夢に一途な若き料理人ライラが活躍するシリーズ第2弾!―裏表紙より―


前作に続いて、秘密の料理代行業はやっていますが、それ以外にも有名なケータリングの店も手伝うようになったライラ。得意の料理を仕事に出来るのはうらやましいことです。

今回も、秘密の料理代行で事件は発生。前回と違うのは、ライラの料理を食べて亡くなったのではないという所。でも現場に居合わせてしまったライラは、警察の聴取も受けますし、犯人らしき人物から狙われる羽目に。

それをきっかけに、関係がうまくいかなくなったパーカー刑事とのよりも戻りそうな雰囲気になって、そこは良かったのかも?個人的にはパーカーの魅力がわからないので、どうでもいいのにって感じですが。

更には素敵な女性警官とも知り合いになれて、良いこともありました。

この警官はまた出てくれるかな??気に入っていたのでまた出てほしいです。

ちょこちょこと事件の捜査に首を突っ込みつつ、プライベートも充実させ、愛犬・ミックは相変わらず可愛くて、うらやましい気持ちで読みました。

事件そのものは、コージーらしくあっさり終了しましたが、登場人物の魅力で楽しめました。

アメリカらしく、家に招いて料理をふるまったりするのも素敵です。自分が参加したいか?というと行きたくないんですけど、アットホームな雰囲気の中で笑顔で食卓を囲む様子は読んでいて暖かい気持ちにさせられます。

ライラの恋愛事情はともかく、他の部分が楽しみなので、続きも読むことにします。


<秘密の料理代行シリーズ>
「そのお鍋、押収します!」


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2018年01月18日

柚木麻子「3時のアッコちゃん」

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 柚木麻子 著
 「3時のアッコちゃん」
 (双葉文庫) 


澤田三智子は高潮物産の契約社員。現在はシャンパンのキャンペーン企画チームに所属しているが、会議が停滞してうまくいかない。そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんだった。会議に出すアフタヌーンティーを用意して三智子の会社に五日間通うと言い出した。不安に思う三智子だったが・・!?表題作はじめ、全4編を収録。読めば元気になるビタミン小説、シリーズ第二弾!−裏表紙より−


表題作ほか、「メトロのアッコちゃん」「シュシュと猪」「梅田駅アンダーワールド」全4編を収録。


2作目ということですが、1作目をすっかり忘れていた私でも楽しめました。

ただ、短編4話のうち、2話しかアッコちゃんが出てこないのが残念! 題名にもなっているのになぜ出てこないのか・・。


1作目で会社の後輩だった三智子が、1話目で登場。会社での会議がなかなかうまく進まないことをアッコちゃんに相談します。そこでアッコちゃんは、会議にお茶を取り入れるように勧め、自らお茶を提供しに来てくれました。

最初はお茶なんかが会議の助けになるのか?と疑っていた社員たちも、少しずつお茶を楽しみに待つようになり、またアッコちゃんのアドバイスによって進められることで、話がスムーズになっていくことに気づいていきます。

ダラダラと長いだけの会議をやめて、短くても中身の濃い会議が出来るようになりました。

この話はうらやましいというか、参考に出来るならしたいくらいでした。頭の固い人たちが多いから難しいでしょうけど、アッコちゃんのアドバイスの中には参考になりそうな言葉もありそうです。


2話目にもアッコちゃんは出てきますが、三智子は出てきません。いや、出てきますが話の内容には直接関係がありません。それでも、ある会社員の女性を見事に救って、元気づけるところはさすがアッコちゃん! この話もアッコちゃんの言葉が刺さります。


3、4話目は、アッコちゃんは出てきません。かなり寂しいのですが、どちらも仕事や人生に悩む人たちを周りの何気ない言葉や行動によって救っていく話になっています。

どちらも最後は良かった〜と思える展開を見せるので、読んでいて明るく前向きな気持ちにさせてもらえます。

3話目は、イノシシが登場したのも面白かったです。結構身近な存在のイノシシですが、まだ遭遇したことはないので、ちょっと見てみたい気もします。実際に見たら固まってしまうのかもしれませんが。


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タグ:柚木麻子
posted by DONA at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他