2019年07月12日

アミの会(仮)「毒殺協奏曲」

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 アミの会(仮) 著
 「毒殺協奏曲」
 (PHP文庫)


合唱部の女性顧問の「毒殺未遂事件」。学校側は事故と主張するが、生徒たちは犯人捜しを始めて・・(「伴奏者」)、作家が開いた鍋パーティーで、ある書店員の様子が急変して・・(「猫は毒殺に関与しない」)、ネットで知り合いm意気投合した自殺志願の男女。服毒自殺を図るも、事態は思わぬ展開に―(「劇的な幕切れ」)。サスペンス、心理戦、謎解き、どんでん返し。人気作家8人による「毒殺」縛りの多彩な傑作アンソロジー。−裏表紙より−


永嶋恵美「伴奏者」柴田よしき「猫は毒殺に関与しない」新津きよみ「罪を認めてください」有栖川有栖「劇的な幕切れ」松村比呂美「ナザル」小林泰三「吹雪の朝」篠田真由美「完璧な蒐集」光原百合「三人の女の物語」の8編収録されています。

好きな作家さんがたくさん参加しているアミの会(仮)。今回は永嶋恵美、柴田よしきしか読んだことがありませんでした。もしかしたら他のアンソロジーではあるかもしれませんが・・


柴田よしきの作品は読んだことがありました。柴田よしきで「猫」といえば「正太郎!」 これは、猫探偵正太郎シリーズに入っていた作品です。クスリと笑えて、ちょっとゾクッとする面白い展開です。


印象に残ったのは、「劇的な幕切れ」「罪を認めてください」「吹雪の朝」です。


劇的な幕切れ」は、初対面の男女が一緒に服毒自殺しようと、森の奥深くへ入っていくのですが、いざ毒を飲むぞ!というときになって、思いがけない出来事が。 だいたい、自殺を一人で出来ないから誰か一緒にお願いします、というのが納得いきません。その呼びかけに手を挙げる人がいるのもどうなんだ!? 今回はこういう幕切れで良かったですけど。


罪を認めてください」は、愛猫を亡くした婦人が起こした事件の話です。始めの方はどういう展開になるのかよくわからず、ぼんやりと読み進めていたのですが、後半どんどん引き込まれました。猫一匹で・・と思わなくもないですけど、ペットってそれだけ大事な存在になるんですね・・。ちょっと切なかったです。


吹雪の朝」は、話の展開はともかく、毒に対する蘊蓄が勉強になったな〜と思いました。毒を使う予定も無ければ、入手方法もないですけど、普通にサスペンスとか見るのが好きなので、そういうときに役に立ちそう! なるほど「致死量」ってそういうことなのね〜でした。物語としては愛するが故に・・という切ない内容でした。



アミの会(仮)のアンソロジーは他にもあるようなのでまた探して読もうと思います。


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2019年07月10日

近藤史恵「スティグマータ」

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 近藤史恵 著
 「スティグマータ」
 (新潮文庫)


あの男が戻ってきた。三度の優勝を誇ったもののドーピングで全てを失った、ドミトリー・メネンコが。ざわめきの中、ツール・ド・フランスが開幕。堕ちた英雄を含む集団が動き始める。メネンコの真意。選手を狙う影。密約。暗雲を切り裂くように白石誓は力を込めペダルを踏む。彼は若きエースを勝利に導くことができるのか。ゴールまで一気に駆け抜ける興奮と感動の長篇エンタテインメント。−裏表紙より−


久しぶりにチカの活躍が読める巻ということで、ワクワクしながら読み進めました。

やっぱりチカは良いな〜と読み進む度にかみしめてしまいました。エースでもなく、カッコいい容姿というわけでもなく、人気のある選手でもないのですが、日本人らしい真面目さと内に秘めた感情の豊かさにプラスして、アスリートらしい貪欲さもあって、他人を羨むこともあって、その人間臭さが良いのかもしれません。

フランスにすっかり馴染んでいるチカ。フランス語を操って、チームの仲間にも溶け込んでいます。

以前同じチームでアシストしていたミッコとの関係も良い感じで続いているようで、それも素敵でした。家族ぐるみの関係を外国の人と結べるなんてそれだけで尊敬します。

ヨーロッパをあちこち移動しながら、今回は大きな舞台“ツール・ド・フランス”に参加することになったチカ。チームのエースはニコラです。

以前の作品で、まだ若手選手だったニコラが、すっかりチームのエースとして君臨しているようで、チカとのコンビネーションも良い感じみたいです。


今回の大会では、どのチームが優勝するかというよりも注目を集めていることがありました。それは、ドーピング検査に引っ掛かり引退していたメネンコ選手が戻ってきたということ。彼をエースとして迎えるのチームはどこなのか? 自転車競技の世界を汚した彼のことを選手たちはどう感じて、どのように対応していくのか?気になることがいっぱいです。

それぞれ、彼に対して思うところがあるようで、何か仕掛けるのではないか?といううわさも流れてくるほど。色んな思惑が交差するレースはいつも以上にハラハラさせられました。


また、チカ個人としては、次の契約を結べるかどうかという大変な問題を抱えていて、本人も「このレースが終わるまでは考えないように」と何度も思いつつ、やっぱり他の日本人が契約を取ったと聞くと嫉妬したり、素直に喜べなかったりしています。

チカのアシストとしての走りも相変わらずかっこよくて、周りにすごく気を配れる彼の走りに感動させられました。


またチカの活躍が読みたいです。


<サクリファイスシリーズ>
「サクリファイス」
「エデン」
「サヴァイヴ」
「キアズマ」



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2019年07月08日

伊坂幸犬郎・犬崎梢・木下半犬・横関犬・貫井ドッグ郎「Wonderful Story」

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 伊坂幸犬郎・犬崎梢・木下半犬・横関犬・貫井ドッグ郎 著
 「Wonderful Story」
 (PHP文庫)


伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎―当代きっての人気作家5人が、「犬」にちなんだペンネームに改名(?)して夢の競演。昔話でおなじみの犬の思わぬ裏話や、「犬吠埼」で繰り広げられる物語、悪人が連れてきた犬や、人のために働く盲導犬の抱える秘密、そしてやたらと見つけてくる犬の謎とは・・。個性豊かな犬たちが踊る、感動ありサプライズありの全体未聞の小説“ワンソロジー”、ここに登場!−裏表紙より−


イヌゲンソーゴ」「海に吠える」「バター好きのヘミングウェイ」「パピーウォーカー」「犬は見ている」の5編収録。

アンソロジーじゃなくて、ワンソロジーだそうです。

5人の作家がそれぞれ、名前の漢字の一字を犬に変えて、犬にちなんだ話を描いています。若干、強引な改名をされている方もおられますが・・。

多分、全員読んだことがある作家さんだと思いますが、木下さんと貫井さんはほとんど読んだことがありません。


よく読むというか、お気に入りの作家さんたち3人の作品は、やっぱり好みでした。

伊坂さんの「イヌゲンソーゴ」は、どんな展開を見せるのか楽しみで次々読みました。昔話や童話などなどの中で犬が出てくる有名なお話をモチーフに描かれています。これは何の話?と考えながら読むのも面白かったです。最後にすべてがきれいにまとまる所がスッキリ出来て良いです。

大崎さんの「海に吠える」は、ちょっと切ない物語でした。離婚しそうな両親の間に挟まれる形になってしまった小学生の男の子。田舎に引っ越すことになった父親と彼の生活は、都会に住む母親からは同情されるような環境。でも、彼は胸を張って生きていきます。もちろん、犬も彼を大きく助けることになります。

横関さんの「パピーウォーカー」は、題名の通り介助犬とそれを世話する家族や犬と家族を繋げる職員が登場します。介助犬に起こる出来事と、パピーウォーカーの関係性がちょっと切ない物語でした。介助犬の賢さとカッコよさを改めて感じさせられました。


ほとんど読んだことのない2人の作品は、やはりちょっと合わない部分も・・。

木下さんの「バター好きのヘミングウェイ」は、途中まで何を言っているのかわからない状態でした。最後の最後で、なるほどとスッキリはしたのですが、そこまでがガラも悪くて好みではなかったです・・。

貫井さんの「犬は見ている」は、ちょっとゾクッとしました。とはいえ、見られているのが犬ですから、まあそこまで怖くはないのですが、不気味な雰囲気に感じられました。


私は犬が苦手なのですが、物語としては読んでいても嫌ではなく、面白い話も多くて最後まで楽しめました。

きっと犬好きさんにはたまらない作品集だと思います。


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2019年07月04日

五十嵐貴久「セカンドステージ」

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 五十嵐貴久 著
 「セカンドステージ」
 (幻冬舎文庫)


二人の子持ちの杏子は、疲れてるママ向けにマッサージと家事代行をする会社を起業した。従業員はお年寄り限定。夫の無理解、姑との確執、アルコール依存など、顧客のまま達にはいろんな悩みがあって、いちいち首を突っ込む老人達に杏子は右往左往。けれど、夫の浮気疑惑、息子の不登校など、自分の家庭にこそ問題が・・!? 元気が出る長編小説。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

主人公は、39歳、2人の子を持つ主婦の杏子。一見どこにでもいそうな女性です。そんな彼女の家庭のある朝の様子から始まります。小学生と幼稚園の子どもがいる家庭にとっては、いつもの光景ともいえるような朝のバタバタ。そして、夫と子どもたちが出て行った後の静けさ。普通の主婦ならホッと一息つく所ですが。

実は杏子はある事業を起こしていました。夫にも子どもにも内緒で。夫には反対されるのが目に見えているから・・。自分の辛かった経験を活かして、ママたちのためにマッサージと家事代行をする仕事です。従業員はお年寄りばかり。


素晴らしいアイディアですし、素敵な仕事だと感心しつつ読み進めました。疲れているママたちは、一瞬でも子どもをみてもらえたり、家事をやってもらったりしたらかなりラクできますし、更にマッサージまでしてもらえるなんて。頼んだママたちはみんな元気になっています。しかも、来てくれるのがお年寄りばかりだと、安心できるでしょう。そして、働く側のお年寄りたちも、生き甲斐が出来て元気になれますし、一石二鳥です。


杏子とお年寄りたちは、依頼されたお宅へ出かけて行っては、色々なママたちと出会い仕事をこなします。中には問題を抱えているママもいて、そんな人にはみんなで相談して解決していきます。そこまでやる必要はあるか?とも思いますが・・。


子育てって本当に孤独。“ママ友”なんてよく言いますが、同じ“ママ”だからこそ言えない悩みもあるでしょう。やはり人間には見栄ってものがありますしね。「こんなこと言ったら変に思われるかも?」とか「みんなは出来ているのに出来ない私はおかしいのか?」とか思ってしまいそうです。悩みすぎて虐待してしまうこともある・・。そんな辛い状況に手を差し伸べられるのは良いことですね。

でもまあ、こんなにすべてうまくいくとも思えませんが、こういう事業が現実にもあって、気軽に利用できるようになると良いと強く思いました。夫や周りの人たちの理解が何よりも大事!


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タグ:五十嵐貴久
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2019年07月03日

買った本

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 乃南アサ 著
 「家族趣味」
 (廣済堂文庫)


なかなかブラックな短編集です。大好きな作家さんの作品なので購入しました。


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 今野敏 著
 「流行作家は伊達じゃない」
 (ハルキ文庫)


こちらも大好きな作家さん。でもエッセイとか自伝とかは好きではないのですが、これは安積班の短編が収録されているということで購入しました。


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 吉永南央 著
「花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ」
(文春文庫)


お気に入りのシリーズ。新刊が出ていることに気付いて急いで購入しました。

2019年07月01日

6月のまとめ

ファンム・アレース 2 (講談社文庫)ファンム・アレース 2 (講談社文庫)
ページ数が少ないですが、色々な出来事が詰め込まれていて読みごたえがある1冊です。彼らの旅がこれからどうなっていくのか、彼らの関係はどうなるのか、色々気になることがあります。まだまだ続くようなので読み進めたいです。
読了日:06月01日 著者:香月 日輪


象牙色の眠り: 京都洛東連続死の謎 (徳間文庫)象牙色の眠り: 京都洛東連続死の謎 (徳間文庫)
何とも後味の悪い話でした。後味だけではなく、途中もなんなんだ!?と気持ち悪い感じで読み進めました。とにかく、話がどう展開するのか気になってほぼ一気読み。後で題名をよく見たら「連続殺人」じゃなく「連続死」になっていたのが納得です。連続殺人ではないな、確かに。最終的に動機が納得いかない!
読了日:06月05日 著者:柴田 よしき


神様の子守はじめました。〈3〉 (コスミック文庫α)神様の子守はじめました。〈3〉 (コスミック文庫α)
神子たちが、どんどん成長して、ものすごく可愛くなっています!メロメロになりながら読みました。梓が親らしくなっていますが、若者らしさは無くなっていく…。
読了日:06月07日 著者:霜月 りつ


がんこスーパー (ハルキ文庫)がんこスーパー (ハルキ文庫)
そんなに簡単にスーパーが立ち直るなら苦労は無いよ!と思う反面、爽快で良いな〜とも思えて、気軽に読むにはぴったりな話でした。もっと問題が発生しても面白かったかもしれませんが・・。とりあえずハッピーエンドで良かったです。
読了日:06月13日 著者:山本甲士


精霊の木 (新潮文庫)精霊の木 (新潮文庫)
デビュー作だそうです。これまでの作品と雰囲気が違って新鮮でした。だんだん誰が誰だかわからなくなるのが困りましたけど、デビュー当時から面白かったんですね。
読了日:06月18日 著者:上橋 菜穂子


([お]15-1)あずかりやさん (ポプラ文庫)あずかりやさん (ポプラ文庫)
ほのぼのとした空気の流れる物語。特に大きな盛り上がりもないけど、面白くないわけではない。物が語る進み方はあまり好みではないので、その語る物が1話毎に代わるのが余計に気になってしまいました。初めから猫で良かったのでは??
読了日:06月24日 著者:大山 淳子


時をかける眼鏡 兄弟と運命の杯 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 兄弟と運命の杯 (集英社オレンジ文庫)
やっと自分の国に戻ったと思ったら、今度は自然災害に見舞われて・・。でも遊馬の機転で無事に乗り越えます。このまま死体が出ないのか?と思ったら意外な死体が。やっと遊馬の能力も発揮できてハッピーエンド。安定のほのぼの感でした。
読了日:06月29日 著者:椹野 道流



ちょっと多めの7冊。

でも、ページ数の少ないものが多いので・・。

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2019年06月24日

神楽坂淳「うちの旦那が甘ちゃんで」

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 神楽坂淳 著
 「うちの旦那が甘ちゃんで」
 (講談社文庫)


はっきり言って月也は「ぼんくら」である。月也とは沙耶の旦那で、風烈廻方同心を拝命している。のほほんとした性格から盗人を取り逃がすことが多く、小者(付き人)たちは愛想を尽かして次々と辞めていった。次の小者を誰にするか。考えあぐねていた沙耶が思いついたのは、なんと「自分」だった。―新感覚時代小説。−裏表紙より−



初めましての作家さんです。

ポップな雰囲気の表紙絵そのままに、軽いタッチで描かれた時代小説です。時代小説を読み慣れない人でも読みやすそうで、お勧めです。


「風烈廻方」というあまり聞きなれない役に就いている月也。風烈廻方とは、町奉行所の中の部署で、火事が起きないように風の強い日でも昼夜問わず見回る役のことだそうです。その同心として働いています。

同心というのは、1人で見廻るわけではなく、小者を連れていきます。小者に、犯人や容疑者を確保する際に必要な道具を箱に入れて担がせてついて来させるわけです。

同心は、さっと身軽に動けるように何も持たずに歩いているわけですね。何だか便利なのか不便なのかわからないですが・・。


ここに出てくる月也は、「ぼんくら」と陰で言われてしまうような人。それでよく同心なんかやってると感心しますが、読み進めるとなるほどと納得できる所もたくさんありました。頭の方はあまりよくないようですが、剣術の腕は確かで、大抵の人には負けませんし、義理人情に厚いので、良い采配を振るうこともあって「いいことしたね〜」と思うときもあります。

でもその分、その優しさに付け込まれてしまうことも多々あり、問題も多い人物です。

そんな同心のそばにいても、出世は見込めないから、小者も付いていたくないんですよね・・。まあわからなくもないです。働くのは楽そうですけど。


月也の奥さん・沙耶は、かなり頭の切れる女性です。良い人を妻にしたな〜とそこだけは評価したいくらいです。

沙耶は、自分の旦那が頼りないことをよく知っています。小者が居つかない理由もわかっているので、何とかしたいとは思うのですがなかなか。そこで思いついたのが、自分が小者になるということ。

これには月也が「格好悪い」と拒否します。そんなこと言っている場合か!と叱りたくなりますが、まあ妻に荷物を担がせてついて来させるのはかなり格好悪そうですからね・・。

とはいえ、自分で担いで歩くのもかなりみっともないので、沙耶にお願いすることに。

沙耶がついてきてくれるお陰で、事件もどんどん解決していきます。

沙耶は普通に捜査するのではなく、色んな知恵を働かせて解決に導いていきます。その方法は感心してしまいました。

ほんと、出来た奥さんです。


沙耶のお陰で出世もしていきそうな月也。まだシリーズは始まったばかりなので、今後の展開が楽しみです。


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タグ:神楽坂淳

2019年06月20日

風野真知雄「妻は、くノ一 星影の女」

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 風野真知雄 著
 「妻は、くノ一 星影の女」
 (角川文庫)


平戸藩御船方書物天文係の雙星彦馬は、天体好きの変わり者。そんな彦馬の下に、織江という嫁がやってきた。彦馬は、美しく気が合う織江を生涯大切にすると誓うも、わずか一月で新妻は失踪してしまう―織江は平戸藩の前藩主・松浦静山の密貿易疑惑を探るため、幕府が送り込んだくノ一だった。そうとは知らない彦馬は、織江の行方を追って江戸へ。様々な謎を解きながら愛する妻を捜す、彦馬の新たな暮らしが始まった!−裏表紙より−


初めましての作家さんです。 ネットで絶賛されていたので読んでみました。

初めての作家さんのときは、文章が慣れなくて始めが読みにくいことが多いです。この作品も例外ではなく、話に入りにくい部分がありました。


彦馬という天体が好きで、天体の話ばかり夢中になってしまう変わり者がいました。そんな彼になぜかきれいなお嫁さんがやってきます。美人なだけではなく、彦馬と話も合う織江のことをかなり気に入り、末永く幸せに暮らしていけると信じていたのですが、突然失踪してしまいます。

失踪直前に、織江が誰かと戦っているのを見た彦馬。でもそれは夜の闇の中で見たことなので、本当にそうだったかは確信がもてませんでした。

失踪してしまった織江のことが忘れられず悩む彦馬に、織江が江戸にいたという情報が入ります。

この時代、簡単に外に出ていくことが難しく、日数もかかることから、まだ若いのに隠居を願い出て、甥っ子に家督を譲って江戸へ旅立つことにしました。

たった一月一緒に暮らしただけの女性のことをここまで想い続けることが出来るのは、ある意味変わり者でもありますし、ちょっとうらやましくもあります。ここまで愛される織江は幸せ者です・・。


織江がなぜ失踪したのか?は、読者にはわかるようになっています。彦馬のいた藩を探っていたくノ一で、とりあえず任務を終えて戻っていたのです。とはいえ、まだ完璧に任務が終わったわけではなく、またこの藩のことは探ろうとはしているようですが、織江は面が割れているので違う人を使いそうです。


1作目は彦馬の江戸までの道中の様子と、織江のその後、そして江戸で彦馬がどんな暮らしをしていくのか?が描かれています。

純粋な彦馬が一方的に騙されているなら居たたまれないですが、どうやら織江も憎からず思っているようで、そこは救いです。

今後二人が再会する日がくるのか、出会うまでどんな生活を送っていくのか、シリーズはかなり続いているようなので、展開が楽しみです。


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タグ:風野真知雄

2019年06月19日

買った本

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 上橋菜穂子 著
 「精霊の木」
 (新潮文庫)


この作家さんのデビュー作だそうです。ちょっと雰囲気の違う作品でした。


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 柴田よしき 著
 「象牙色の眠り」
 (徳間文庫)


お気に入りの作家さんですが、時々こういう暗い内容の話があるんですよね・・。


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 知野みさき 著
 「舞う百日紅」
 (光文社文庫)


シリーズ2作目。大きなテーマが解決してしまって、大丈夫か?と今後が心配にもなります。


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 山本甲士 著
 「がんこスーパー」
 (ハルキ文庫)


ネットでの感想を読んで、面白そうだったので購入。サラッと読める作品でした。

2019年06月14日

鷲津名都江 監修・著「いっしょにうたおう♪ マザーグースのうた@」

これを「読書」というのはちょっと違う気がしますが、覚書を兼ねて載せます。


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 鷲津名都江 監修・著
 葉祥明 絵
 「いっしょにうたおう♪ マザーグースのうた@」
 (Jリサーチ出版)


はじめて英語を学ぶお子さまにピッタリ!
よんで、きいて、うたって、英語が自然に身につく♪
『キラキラ星』、『メリーさんの ひつじ』、『ハンプティ ダンプティ』など、17曲を収録!
監修と文は日本でのマザーグース研究第一人者、鷲津名都江、絵はボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作家、葉祥明。
美しく楽しい絵と共に、英語圏の文化にも親しめる。

「英語圏の子どもたちの言語獲得に、大きな役割を果たしているマザーグース。
楽しみながら、英語の弾むリズム、音、言葉の意味などを、いつのまにか学習していくのです。
英語の弾むリズムが不得手な日本人にとっても、楽しみながら英語を学び、
英語のリズムが身につく、またとない教材であることはいうまでもありません。」
鷲津 名都江 (オビより)

○ 英語と日本語を併記。
○ お子さま一人でも学べる
○ 英語独特のリズムがしっかり身につく
○ プレゼントや卒園・入学祝いにも大人気の絵本シリーズ
−出版社HPより−


私自身は子どもがいませんが、子どもに関わる仕事をしているので子どもたちに聴かせてみたくて、「本が好き」で献本申し込みしました。



まず、絵本を見て「色が鮮やかで柔らかくてきれい!」と思いました。子どもたちに見せると膝に座ってきて、ページを捲る度にじ〜っと食い入るように見ていました。次のページに捲ろうとすると手で阻止することもありました。

特に、「ハンプティダンプティ」と「ねこちゃんねこちゃん」のページが人気です。

色がきれいで、柔らかいタッチなので、小さい子どもは好きだと思います。


そして、肝心の英語の歌ですが。ちょっとダウンロードに失敗して、問い合わせすることになってしまいました・・。このまま聞けなかったらどうしよう?と不安になりましたが、丁寧に教えていただき、あっさりとダウンロード成功! ただ単に私のミスだったようです。

シリアルコードを入力する画面を出さないといけないので、絵本に書かれているアドレスにきちんとアクセスしないといけないようです。ご注意ください。


で、聴いてみました。小鳩くるみさんが歌っています。この本を監修している鷲津さんの芸名だそうです。ロンドンの大学にいたことがあるようで、英語の発音はイギリス英語という感じです。歌のおねえさんをされていたそうなので、きれいな歌声で聴きやすかったです。

英語だけをうたわれるのかと思ったら、続いて日本語訳での歌もうたわれました。これにはちょっと違和感が・・。

どんな意味なのかは知りたいので、絵本には日本語訳があった方がいいと思いますが、うたうのは要らない気がしました。

結局、マザーグースって、歌詞の意味があるようで無いわけで、英語の語呂だったり発音や韻を踏むことの面白さが醍醐味ですから、それを直訳してそのままうたうのは違う気がしました。

読み聞かせるときは日本語があった方が良いですし、その方がよく見ていましたけど。

子どもは英語も日本語も聴いて身体をユラユラさせていました。静かですが、明るい感じの曲調が多いので聴きやすかったようです。


最後の方にきちんとそれぞれの曲の解説が書いてあって、それを読むのも楽しかったです。日本語になると残酷な歌詞なのでなんでこんな歌詞の歌をイギリスの子どもは好きなんだろう?と疑問に思っていましたが、リズムや音が楽しいんですね。

そういえば、日本にもちょっと怖い歌詞や意味のわからない歌詞の童謡がありますね。それと同じ感じなんですね。


きちんとダウンロード出来たので、今後もさり気なく聴かせていきたいと思います。少しでも英語に親しんでくれたら嬉しいです。そのうち真似してうたうようになるかな?? 楽しみです。


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