2017年03月17日

買った本

206254.jpg
 
 今野敏 著
 「触発」
 (中公文庫)


初めてのシリーズです。読み終わりましたが、なかなか面白かったです。


8788.jpg
 
 二宮敦人 著
 「一番線に謎が到着します」
 (幻冬舎文庫)


二作目から読んだシリーズ。やっと一作目を手に入れて読んでいます。


最近、忙しくてなかなか感想が書けません。読むのも遅くなっていますが、ブログはもっと遅くて・・。そのうち書きます。

2017年03月09日

西條奈加「三途の川で落しもの」

10510.jpg

 西條奈加 著
 「三途の川で落しもの」
 (幻冬舎文庫)


大きな橋から落下し、気づくと三途の川に辿り着いていた小学六年生の叶人は、事故か自殺か、それとも殺されたのか死因がわからず、そこで足留めに。やがて三途の渡し守で江戸時代の男と思しき十蔵と虎之助を手伝い、死者を無事に黄泉の国へ送り出すための破天荒な仕事をすることになる。それは叶人の行く末を左右する運命的なミッションとなった。−裏表紙より−


人にはそれぞれ人生があって、その人生を全うしたら静かな眠りにつくことが出来ますが、なかなかそうあっさりと未練なく眠りにつくわけにはいかないという人もたくさんいます。

そういう人は、三途の川の途中で船が転覆してしまうため、その原因を取り除いて安らかにあの世へ行ってもらう必要があります。

その仕事を小学六年生にして三途の川までやって来た叶人が手伝うことになりました。現実の世界に降りる必要があるため、最近まで現代にいた彼は役立つのです。

短い話、一つ一つに1人の人生が描かれていて、どんな未練を持っているのか、どうやってその未練を無くすのかを読むことができます。

「死」にまつわる話ですから、一話ごとにずっしり重くて、しんみりする内容ばかり。イライラするものもありましたが。

他人の死に関わっている間に、叶人は自分の「死」についても考えることに。彼は結局なぜ三途の川までやって来たのかが明らかになっていなかったので、川を渡ることができずにいました。

最終話は叶人がなぜここまでやって来たのか、どうやって元の世界に戻るのかが描かれ、痛々しい想いに辛くなりました。

それまでは子どもらしくない言動が好きになれなかったのですが、最終話で一気に好きになりました。子どもらしくなれて良かったです。

まあ結局最後の最後では「そうなるか・・」って感じでもあったのですが。


重くなりがちな内容の話でしたが、要所要所に笑いがあってそれほど暗くならずに読み切ることが出来ました。


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by DONA at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:西條奈加

2017年03月03日

伊吹有喜「ミッドナイト・バス」

img_c79f3ac45800d836e621c9c7c76fb0771000073.jpg

 伊吹有喜 著
 「ミッドナイト・バス」
 (文春文庫)


故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感想長篇。−裏表紙より−


感想を書くまで間が空きすぎて、ちょっと忘れそうになっていたりして・・。


深夜バスの運転手として働く中年男性・利一が主人公で、彼と彼の家族(別れた妻、息子と娘)の物語になっています。

利一には恋人がいて、そろそろ結婚を考えようかな?という時期になっていました。そんなときにバスに乗ってきた元妻。そこから利一の生活が少しずつ変わっていきます。

ちょうど同じときに、独立していた息子が実家に戻ってきます。ポロポーズのタイミングを逃してしまい、もともと悩みやすい性格だったらしい利一は改めて考え始めてしまいます。


悩みやすくて不器用でうまく想いを伝えられないのに、戻ってきた息子や元妻が彼を惑わすような発言を繰り返しますし、更に娘も結婚問題を抱え、仕事面でも親として心配になるようなことをやってしまいます。

お陰でウジウジよく悩む利一。悩む上に、深く考えたつもりで相手に発言してしまっては後悔・・。それなのに肝心なことは言ってあげないからタチが悪い!

はっきり言って好きではない主人公でした。

でも何だろう?作品自体は嫌いじゃなかったんですよね。ある意味、誰もが同じような悩みを抱えてウジウジするものだからなのかもしれません。

あ〜なんか気持ちわかるわ〜って感じでしょうか。だからこそ腹も立つわけで。

その辺の人間描写がとてもお上手な作家さんですね。


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by DONA at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:伊吹有喜

2017年03月02日

2月のまとめ

ミッドナイト・バス (文春文庫)ミッドナイト・バス (文春文庫)
面白かったのに、妙に長く感じて時間がかかってしまいました。登場人物が全員不器用で、読んでいてもどかしい気持ちにさせられることが何度もありました。もっとはっきり想いを伝えられたらスムーズにいけたのに・・。実際難しいことではありますけど。話の間に入るちょっと関りがあるけど関係ない人の話が、必要なんですけどちょっと話を分断する感じがして気になりました。
読了日:2月8日 著者:伊吹有喜


三途の川で落しもの (幻冬舎文庫)三途の川で落しもの (幻冬舎文庫)
軽い感じで進んでいくのですが、実は重い内容でした。でもあっさり読み終わった感じがして、暗くなりすぎないのが良かったです。
読了日:2月15日 著者:西條奈加


演じられた白い夜 (実業之日本社文庫)演じられた白い夜 (実業之日本社文庫)
このお芝居が上演されたら見てみたいかも。でも暗転が多すぎて途切れる感じが気になりそうです。どんな展開になっていくのか気になって一気読みでした。結局誰も救われない感じの内容で、これはどうして書こうと思ったのかな??とちょっと疑問。面白くないわけではなかったですが。
読了日:2月17日 著者:近藤史恵


本所おけら長屋 (PHP文芸文庫)本所おけら長屋 (PHP文芸文庫)
始めの話を読み終わったときはそれほど面白さを感じなかったのですが、読み進めるうちに、長屋の人たちが好きになっていき、どんどん好きになって気づけば読み終わっていました。泣いたり笑ったりしながら楽しく読めました。
読了日:2月25日 著者:畠山健二



何と、4冊!

1冊目が意外と時間がかかってしまいました・・。後は、こたつのせいかも・・。

こたつに潜り込む生活を送っているので、すぐ寝てしまうんですよね(苦笑)

3月はもうちょっと読みたいです。


posted by DONA at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ

2017年02月17日

買った本

9784758440684.jpg
 
 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀 三」
 (ハルキ文庫)


シリーズ第3作目。主人公がどうなっていくのか気になるシリーズです。


978-4-408-55103-6.jpg
 
 近藤史恵 著
 「演じられた白い夜」
 (実業之日本社文庫)


どういう展開になるんだろう??興味津々で読み進めています。

2017年02月14日

椹野道流「最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ」

321504000102.jpg

 椹野道流 著
 「最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ」
 (角川文庫)


兵庫県芦屋市。警察署と教会の間にある小さな店、それが夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。元イケメン俳優の五十嵐海里は、料理人見習いとしてここに居場所を見つけた。不仲だった兄・一憲との関係も修復中のある日、突然一憲が店を訪れる。しかし海里は、一憲の親友だという刑事・涼彦を見て絶句する。なんと涼彦には、「マフラーの幽霊」が巻き付いていた。謎のマフラーの理由とは?泣いて笑って心が軽くなる、お料理青春小説。−裏表紙より−


シリーズが進むにつれて、イガはどんどん逞しく賢くなっていっています。人の想いも汲めるようになってきて、人間関係もスムーズになってきました。

お兄さんとの関係も少し改善されて、お兄さんの態度がどうしてあんな風になったのかも理解しようとしているので、怒りも少なくなってきました。2人はイガが言っている以上に仲良くなりそうです。


今回の主役となるのは、そんなお兄さんの学生時代の友人・涼彦。刑事をやっている彼にはマフラーの霊が絡みついていました。変な反応をしてしまったイガは、事情をお兄さんや本人にも話すことになってしまいます。

マフラーについて思い当たる節がありそうな涼彦。彼は悪い霊だと思っているようですが・・・。


今までの話でも霊の場面では泣きそうになっていたのですが、今回は思わず涙がポロリ。マフラーとなった人の深い想いに泣かずにはいられませんでした。

何とも切ない関係・・。仕方ないことではあっても、亡くなってしまうと辛すぎます。

でもイガのお陰で救われた霊と涼彦。良かったね〜としみじみ思いました。


次はどんな話でしょうか?楽しみです。


<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」

↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by DONA at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:椹野道流

2017年02月09日

吉永南央「糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ」

img_5ef9eb8f6b8886f5ea9c5d39e5295f60826912.jpg

 吉永南央 著
 「糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ」
 (文春文庫)


紅雲町のはずれにある小さな商店街。通称「ヤナギ」が大家の発案で改装されることになった。手掛けるのは新進気鋭の女性建築家だという。長年の客で、数日前に店の前で車に轢かれそうになったお草も改装話を見守っていたが、関係者それぞれの<秘密>と思惑が絡んで計画は空中分解寸前に―。大好評シリーズ、待望の第4弾!−裏表紙より−


今回もしっとりした雰囲気の中話は進んでいきました。ただ、いつもより不穏な空気もあって驚かされることも。悪人の出てこないシリーズだったのに、若干悪い人も登場。まあ彼も根っからの悪人では無かったわけですが。

人間関係が複雑で、誰が誰の子どもだっけ?とか、誰と誰が友人で、誰と誰が知り合い?というのがだんだんわからなくなって混乱することもありました。

そんなに登場人物が多いわけでは無かったのに・・。お草さん視点で描かれるから、人物の年齢もわかりにくかったです・・。


お草さんは相変わらず元気なご老人です。でも自分の年齢についてしっかり理解はできていて、無理はしませんし、年齢以上に諦めることもしません。

うまく休憩もとりながら、適度に動いて、新しい物にも挑戦して、本当に素敵なお年寄りです。


今回の商店街の改装についても、気づけば巻き込まれているのですが、どこで意見を言うべきか、黙っているべきかよく心得ているので、うまくアドバイスしながら手伝っていきます。

それぞれの思惑を全て理解していたのは実はお草さんだけだったのかも。若い人には出来ない関わり方で、うまく丸く収めた感じがしました。何ともできない問題はありましたが・・。


続きもあるようなので、楽しみに待つことにします。


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

タグ:吉永南央

2017年02月08日

買った本

img_c79f3ac45800d836e621c9c7c76fb0771000073.jpg
 
 伊吹有喜 著
 「ミッドナイト・バス」
 (文春文庫)


お気に入りの作家さん。面白いのですが、ページ数の多さもあってなかなか進みません・・。


10510.jpg
 
 西條奈加 著
 「三途の川で落としもの」
 (幻冬舎文庫)


こちらもお気に入りの作家さん。どんな話か知らずに購入。どうかな??

2017年02月02日

1月のまとめ

思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)
二人の関係がどんどん深くなっていくけど、そこがあまり気にならないくらい何だか大人の恋愛って感じなのが、私にはちょうど良いです。今回は家族の問題がテーマになっていました。身近な存在のはずの家族ですが、身近だからこそ言えないことやわからないこともあって、なかなかやっかいです。うまく解決できていない所もありますが、それぞれ乗り越えていけるような終わり方なので、読んで良かったです。
読了日:1月1日 著者:谷瑞恵
神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)
今回もバタバタな展開でした。でも、かなり成長を見せてくれた良彦。協力者の存在のお陰でもありますが。モフモフが最後の話で呟いていた事柄が気になります。
読了日:1月7日 著者:浅葉なつ


本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘I」本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘I」
表紙の絵は可愛いですし、イメージしやすくて良いのですが、持ち歩くのは勇気いります…。内容はとても面白くて、ほぼ一気読み状態でした。本を手に入れるまでの道のりはまだまだ遠そうですが、しばらく追いかけたいと思いました。
読了日:1月12日 著者:香月美夜


我が家の問題 (集英社文庫)我が家の問題 (集英社文庫)
ほんと、夫婦には色々ありますね。微笑ましく読める作品が多かったです。ちょっと泣かされそうになる物もあって、面白かったです。高校生の話は読んでいて苦しい気持ちになりましたが、他はにやにやしながら読めました。
読了日:1月15日 著者:奥田英朗


糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)
難しい言い回しというか、回りくどくてわからない部分も多いのですが、このシリーズのやわらかく温かい雰囲気が気に入っています。お草さんみたいに、無理しすぎず、でも元気でいようとがんばる素敵な年寄りに自分もなれたらいいと憧れながら読んでいます。
読了日:1月23日 著者:吉永南央


最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ (角川文庫)最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ (角川文庫)
イガとお兄ちゃんの関係が微笑ましく思えるようになり、なかなか良い雰囲気になってきました。このままちょっと距離を保ちつつうまくやっていけそうです。今回の霊には泣かされました・・。これだけの想いを残していくのは辛かっただろうな・・と。今回もハッピーエンドで良かったです。続きも楽しみです。
読了日:1月27日 著者:椹野道流


全部で6冊でした。相変わらずスローな読書です・・。

特に印象に残ったのは「本好きの下剋上」です。

posted by DONA at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ

2017年01月28日

奥田英朗「我が家の問題」

978-4-08-745197-9.jpg

 奥田英朗 著
 「我が家の問題」
 (集英社文庫)


夫は仕事ができないらしい。それを察知してしまっためぐみは、おいしい弁当を持たせて夫を励まそうと決意し―「ハズバンド」。新婚なのに、家に帰りたくなくなった。甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずが―「甘い生活?」。それぞれの家族に起こる、ささやかだけれど悩ましい「我が家の問題」。人間ドラマの名手が贈る、くすりと笑えて、ホロリと泣ける平成の家族小説。−裏表紙より−


甘い生活?」「ハズバンド」「絵里のエイプリル」「夫とUFO」「里帰り」「妻とマラソン」の6編収録されています。



「家日和」に続く第2弾。家庭内のちょっとした問題を取り上げた短編集です。

どれも面白かったのですが、特に気に入ったのは「ハズバンド」と「夫とUFO」「里帰り」です。

甘い生活?」の夫の悩みは何だか妙に刺さってしまって、周りに「贅沢な悩みだ」と言われている彼のことがかわいそうになってしまって読みにくかったです。女性目線では本当は逆なのでしょうが・・。


ハズバンド」は、夫が会社で辛い思いをしているらしいと知った妻が、せめてお昼休みくらい安らぎをあげたいと考え、お弁当を作ることにした話です。そのお弁当は肩に力を入れず、さり気なく工夫を凝らして、見た目は普通でも味は美味しいように、毎日作るために頑張りすぎないように作られていて、こういうお弁当って最高に妻の愛情が入っている素敵な物だなと感動しました。この妻の心使いに気づいているかどうか怪しいですが、彼女もそれを望んでいるわけではないから良いのでしょうね。


夫とUFO」は、夫が急に「UFOを見た。宇宙人と会話した」と言い出す話です。しばらくはこの話はどこへ向かうんだろう?と心配になるのですが、最後には感動させられました。妻が子どもたちに言った「これからおとうさんを救出してきます」宣言がかっこよすぎでした。


里帰り」は、新婚の2人が初めてのお盆にお互いの実家に顔を出す話です。初めはどちらか行かなくても良いのでは?など悩む2人ですが、結局お互いの実家に強行スケジュールで帰ります。お互いの実家のことが気に入って、最後は丸く収まる感じが心地よかったです。


絵里のエイプリル」だけは 結局どうなるんだろう?と気になる所で終わっていますが、他はすべてすっきりと収まり、爽快な気分にさせられる読後感でした。

シリーズはまだあるようなので、文庫化を待って読もうと思います。


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

タグ:奥田英朗
posted by DONA at 16:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:その他