2017年12月13日

荒木源「ヘビメタ中年」

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 荒木源 著
 「ヘビメタ中年」
 (小学館文庫)


梅が岡高校時代にヘヴィメタルバンド・ブラッククローを組んでいたメンバー四人は、三十余年の時を経てバンドを再結成する。当時と比べて、みな外見に変化はあるものの、ヘビメタを愛する気持ちにまったく変わりはないのだ。今は市民病院の医者であるボーカルの江並は、ある日、手術予定の患者・山口から手術を拒まれる。聞けば、ライブハウスで完全ヘビメタ仕様で絶叫する彼のライブ映像を目にしたようだ。代わりに近隣の病院で手術を受けるという山口だったが、その担当医を調べていくうちに、江並はあることに気づく。話は思わぬところまで波及していく――。−裏表紙より−


題名の通り、ヘビメタバンドをやっている中年男性の話です。

高校時代に組んでいたバンドメンバーで再結成。「いい年してそんなことして」という家族がいないというのは素敵な環境です。

とはいえ、医者がヘビメタバンドをやっているとなると、手術を拒む患者もいるようで。私だったら気にしないけどな・・。派手な衣装で怒鳴るように歌っている担当医を見たら引くのかな?でも手術の腕は別な気がしますけど。

1話目では、そんな感じで患者から手術を拒否されてしまった、医者でボーカルの江並がどうやって患者を納得させるか?が描かれています。ヘビメタバンドに対する愛情と、医者としての立場に少し悩みつつ、でもやっぱりヘビメタをやっている自分に誇りをもって対処する姿はちょっとかっこよかったです。


2話目以降も江並の視点で描かれるのかと思ったら、次は別のメンバーになって、4人のメンバーそれぞれの現在の生活と、ヘビメタに対する思いなどが描かれていきます。


最後の話は意外な展開もあって、最後まで面白かったです。

中年になっても、人生をかけられる趣味があるって素敵だとあこがれるような気持ちで読みました。

今のうちにそんな趣味を見つけておきたいと強く思わされました。何かに夢中になっている人ってやっぱり輝いていますよね。


ミステリーが続いてしまったときなどに読むと良い感じです。サクッと読めますしね。


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2017年12月11日

椹野道流「最後の晩ごはん 黒猫とドーナツ」

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 椹野道流 著
 「最後の晩ごはん 黒猫とドーナツ」
 (角川文庫)


兵庫県芦屋市。夜から朝まで開店の定食屋「ばんめし屋」は、元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで営業中。急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は3人での京都旅行を提案する。京都では、海里の俳優時代の後輩・李英も合流。彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり・・。じんわり泣けるお料理青春小説第7弾!−裏表紙より−


何だかんだで7作目になったんですね〜。1冊ずつが薄いので、あまり進んだ感じがありませんけど。


前回がゾクッとする内容だっただけに、恐る恐る読み始めました。どうやら黒猫の霊みたいなので、怖かったんですけど、今回は可愛い感じで進みました。

それよりも、師匠が亡くなってからの夏神の態度が変すぎて、そちらが気になって仕方ありませんでした。かなり気弱になっていて、海里でなくても心配になります。

今回も急に社員旅行だと言って京都に行き、やたらと思い出の品を手に入れようとする始末。

このシリーズの終わりが近づいているのかな?と思ってさみしくなりました。と同時に「しっかりしろ!」と夏神を揺さぶりたくもなります。


そんな夏神を気遣いつつ、でもあまり手を焼きすぎない程度に手を差し伸べて支える海里は健気でした。


霊についても、あらすじのようにじんわりと泣けて、でもほっこりと暖かい気持ちにもなれる内容で良かったです。

何よりもドーナツ! ドーナツ好きな私としては、作る工程の記述からよだれが出そうなくらいでした。今回は手作りドーナツなので、買ってくるわけにもいかず、しばらくモヤモヤしました。

手作りドーナツ、また作ろうかな?? ちょっと焦げ気味で、グラニュー糖まぶして・・。私も穴を開けた方の球状のドーナツ大好き!です。


また新作も出るようなので、次も読んで追いつきたいです。


<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」


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2017年12月08日

近藤史恵「薔薇を拒む」

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 近藤史恵 著
 「薔薇を拒む」
 (講談社文庫)


施設で育った博人は進学の援助を条件に、同い年の樋野と山奥の洋館に住み込みで働き始める。深窓の令嬢である小夜をめぐり、ふたりの想いは交錯する。洋館に関わる人物の死体が発見され、今まで隠されていた秘密が明るみに出た時、さらなる悲劇が―。気鋭の作家が放つ、最終行は、読む者の脳を揺さぶり続ける。−裏表紙より−


表紙の雰囲気や「山奥の洋館」というワードのせいか、勝手に昔(明治、大正の頃?)の話だと思っていたのですが、普通に携帯電話も出てきて、どうやら現代の話らしいとわかりました。

でも、かなり時代錯誤な生活をしている一族の話なので、携帯電話の方が違和感あります。


両親がいないため、施設で育った博人。彼が進学するためには、施設としては費用面で辛い・・ということで、ある一族から進学の援助を条件に住み込みで働かないか?と声を掛けられ、山奥へ出向くことに。

そこでは、小夜という綺麗な娘がいて、博人はさっそく目を奪われてしまいます。

この洋館に住み込みで来たのは博人だけではなく、同じ年の樋野という少年も一緒でした。彼と小夜は何だかいい雰囲気になっていて、博人は気になって仕方ありません。

まあその辺りは17歳という多感な青年たちですから仕方ないかな??とは思いますが、読んでいる側としてはうっとおしい感じです・・。

不思議な雰囲気の漂う洋館の、不思議な雰囲気の漂う住人たちと生活。始めの頃こそ、平和な日々でしたが、当然そのまま終わるはずもなく、いよいよ事件の始まり。

事件が起きると、不思議な雰囲気に怖さも加わって、どうなるのか展開が気になってほぼ一気読み。

結局、最後の最後までゾクッとさせられる展開でした。

これって、誰か救われたんだろうか??と疑問の残る終わり方で、何とも微妙な気持ちで読み終えました。


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2017年12月04日

11月のまとめ

鴨川食堂 (小学館文庫)鴨川食堂 (小学館文庫)
不思議な雰囲気の話でした。こいしの性格がいまいち掴めないまま終了。続いているようなので読もうかな?でももう良いか・・という気もしなくもないです。
読了日:11月02日 著者:柏井 壽


死んでも忘れない (新潮文庫)死んでも忘れない (新潮文庫)
展開がわからなくて、ほぼ一気読み。このままいったら最悪な結末が待っているんじゃない??と心配しながら読んだのですが、まあ何とか収まってホッとしました。突然登場した学生さんは何のために出て来たのか謎のまま終わりましたけど。
読了日:11月03日 著者:乃南 アサ


すえずえ (新潮文庫)すえずえ (新潮文庫)
兄やたちと若旦那の人生の長さの違い・・。わかっていることなのに、今まで見ないようにしてきた部分。そこをえぐられてちょっとブルーに。でも3人の絆はより強くなった気もします。まだまだ続いてもらいたいシリーズです。
読了日:11月12日 著者:畠中 恵


散り椿 (角川文庫)散り椿 (角川文庫)
面白かったのに、妙に時間がかかってしまいました。要らない場面が多かったかな?という印象。藤吾の成長がまぶしくて、新兵衛の想いが苦しくて、亡き奥さんの気持ちも苦しくて、何度も泣かされそうになりました。私的には奥さんの気持ちは書かなくても良かったんじゃないかな?と思います。
読了日:11月13日 著者:葉室 麟


3時のアッコちゃん (双葉文庫)3時のアッコちゃん (双葉文庫)
アッコちゃんが2話しか出てこないのが残念。もっと彼女にズバッと喝を入れてもらって、色んな悩んでいる人を助けてもらいたい!残り2話も面白くないわけではないですけどね。
読了日:11月16日 著者:柚木 麻子


真冬のマカロニチーズは大問題! (コージーブックス)真冬のマカロニチーズは大問題! (コージーブックス)
2作目も面白かった。主人公と刑事の恋模様はともかく(あの刑事の魅力がよくわからない・・)、他のゴタゴタは楽しかった。犬もかわいいし、家族やら友人やらいっぱいの環境も楽しそう。事件そのものは何とも後味悪い感じではありましたが。
読了日:11月22日 著者:ジュリア・バックレイ


プリティが多すぎる (文春文庫)プリティが多すぎる (文春文庫)
全く馴染みのない中学生向けの雑誌の編集部に異動させられた南吉くんのがんばりを描いた話。彼の希望に沿わない異動で、かなり戸惑いながら不貞腐れながらも何とか仕事を全うしようと努力を重ねる彼の姿はなかなか素敵でした。愚痴は多すぎますけど・・。それにしてもモデルの仕事って大変だとしみじみ思いました。こんなに若いのに苦労が絶えないなんて・・。
読了日:11月26日 著者:大崎 梢


お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (2) (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (2) (メディアワークス文庫)
久しぶりに読んだので、1作目のことはほぼ忘れていました・・。和菓子のうんちくとか、裏側なんかがわかったのが面白かったです。それ以上でもそれ以下でもない感じ・・?
読了日:11月28日 著者:似鳥 航一


全部で8冊。今回も2桁読めず・・。

感想も相変わらず追いついていませんが、忘れないうちにどんどん書いていきます!

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2017年11月27日

青木祐子「これは経費では落ちません!〜経理部の森若さん〜」

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 青木祐子 著
 「これは経費では落ちません!〜経理部の森若さん〜」
 (集英社オレンジ文庫) 


森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

題名を読んでも面白そうですし、あらすじも面白そうだったのですが・・。

題名を見て勝手に強い女性がビシッと「これは経費では落ちません!」と断って、どうすれば経費に出来るかをアドバイスしていくような、痛快な話かな?と思っていたのですが、全く違いました。

主人公の森若さんは、ビシッと強気な女性ではなく、できるだけ波風を立てず、とにかくお給料分だけ働いて、地味にでも真面目に仕事をこなしていきたいタイプ。公私混同はあり得ない、プライベートはしっかり守ります!というタイプ。

波風立てずに過ごしたいと思うのはかなり共感出来ます。でもそんな小説だったら面白さ半減な気がします。


27歳という年齢らしく、恋人がいないことを気にしていない振りをしつつ、実は気にしていたり、同期に恋人が出来たら妙に焦ったりしていて、そこも共感出来たんですけどね。

もっと題名に合うようなビシッと指導するような感じが良かったな・・と。

どうやらややこしい領収書を持ち込んでくる営業の男性と良い雰囲気になりそうではありますが、そこには全く興味がわかず。


もうすぐ3巻も発売されるということで人気はあるようなので、私に合わないだけみたいです。私は続きはもう良いかな??


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タグ:青木祐子
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2017年11月21日

原田マハ「総理の夫」

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 原田マハ 著
 「総理の夫」
 (実業之日本社文庫) 


20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ・・。凛子の理想は実現するのか? 感動の政界エンタメ!−裏表紙より−


ちょうど選挙戦の時に読んでいました。こんな理想的な政治家がいてくれたら、有権者として気持ちよく1票投じることができるのに・・と、自分の選挙区に立候補されている方たちの選挙公約を読みながら思いました。

もっとわかりやすく、もっと簡潔に、もっと信念をもって政治って出来ないものなんだろうか??

どこの政党も同じように思えるし、ここは良いけどこっちは嫌という部分があったりして、毎回投票には迷います。

とりあえず、野党がコロコロ変化し過ぎでしょう!

・・・・本作と関係のない話を書いてしまいました。


さてこの作品ですが、史上初の女性総理大臣が誕生したという設定での話です。女性総理の視点ではなく、その夫である日和が日記を書いているという設定で話は進んでいきます。

日記というスタイルに慣れるまでちょっと時間がかかりましたが、途中で政界らしいゴタゴタがあってその辺りから面白くなっていきました。現実でもこんな感じで足の引っ張り合いをしているようですね・・。

総理だというだけでも十分非難される立場なのに、それが女性となれば叩かれるのは目に見えるわけで、凛子も大変な立場に立たされます。

小説ですから、こんなにうまくいくわけないと思うようなご都合主義な展開もありますが、それはそれで痛快で良かったと思います。

総理の伴侶というものには、絶対になりたくないとは思いますが。


最後まで読んだ後、解説を安倍昭恵さんが書かれていたのでちょっと冷めました・・。いろんな意味で。本当に色んな所に顔を出される方なんですね。


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2017年11月20日

買った本

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 ジュリア・バックレイ 著
 「真冬のマカロニチーズは大問題」秘密のお料理代行2
 (コージーブックス)


前作が気に入ったので購入。コージーらしい作品です。


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 柚木麻美 著
 「3時のアッコちゃん」
 (双葉文庫)


こちらも前作が気に入ったので購入。アッコちゃんのシーンが少なすぎ!


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 池井戸潤 著
 「花咲舞が黙ってない」
 (中公文庫)


もう感想もアップしていますが、なぜか買った本の中になかったので改めて載せました。

2017年11月16日

谷瑞恵「思い出のとき修理します4 永久時計を胸に」

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 谷瑞恵 著
 「思い出のとき修理します4 永久時計を胸に」
 (集英社文庫)


不仲に思えた両親の絆、亡き妻への秘めた思い・・時計店には今日も人々の「思い出」が持ち込まれる。そんな中、秀司が作ってくれているドレスウォッチの完成が近いと聞き、喜びとともに複雑な気持ちになる明里。秀司の元に、スイスの時計工房から手紙が届いているらしいからだ。ともに商店街で暮らす未来を夢見つつ、本当は秀司がスイスで修業を続けたいのではないかと悩み・・。ついに完結!−裏表紙より−


なぜか、前作で終わったような気がしていたのですが、前作の感想を読んだらそういうわけでもなかったようです。

久しぶりに読んだので、細かい内容が把握できておらず、何とか思い出しながらの読書になりました。


そういえば、結婚指輪の代わりにドレスウォッチをあげるという話になっていたな・・・という所からスタート。

時計屋さんとして、色々な人の持ち込んだ時計を直しながら、ついでにその人の悩みも解決している秀司。そんな忙しい日々の中で、更に明里のために時計を作っています。

作ってもらえることに感動している明里ですが、実は秀司にスイスから修業に誘われる手紙が届いていることを知り、複雑な心境に。

結婚して商店街で暮らすよりも、時計職人としてもっと腕を磨きたいであろう秀司の気持ちを思いやっているわけです。

普通ならキュンとしたり、明里と一緒に胸が苦しくなったりするべき場面なのでしょうが、やっぱり恋愛小説が苦手な私は白けてしまうんですよね・・。

単純にスイスで修業して、帰って来ても気持ちが変わらなければ結婚したら良いのでは?と思ってしまいますし、悩んでウジウジしている文章を読むのが辛かったです。


とりあえず最終巻ということで、後半は一気に詰め込んだ感じにはなっていますが、それぞれ強い決意を持って進んで行くことになって良かったと思います。

きっと2人なら大丈夫でしょう・・。

すっきり終わった最終巻でしたが、一つ心残りなのは太一のこと。彼は結局何者だったんだろうか?? 読者が勝手に考えた人で良いのかな?不思議な存在でした。


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タグ:谷瑞恵

2017年11月14日

池井戸潤「花咲舞が黙ってない」

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 池井戸潤 著
 「花咲舞が黙ってない」
 (中公文庫)


その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中。臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役・・このままでは我が行はダメになる! 花咲舞の正義が銀行の闇に斬り込む痛快連作短篇。−裏表紙より−


久しぶりの花咲。読んでみたらかなりドラマに引っ張られている感じになっていました。こんなキャラだったっけ??読んでいる間中ずっと、杏が頭の中にいました。

大人気の半沢まで登場します。またドラマにするつもりなのか?


半沢のいる銀行と花咲のいる銀行が合併することに。銀行が合併するときってこんな感じなんだということが色々わかってなかなか面白かったです。

お互いに自分の銀行を優位に立たせたいから裏で画策するんですね〜。当たり前と言えば当たり前のことなんですけど、合併しないと経営していけないくらいの状態ならそれどころじゃない気もします。

そんなときですから、出来るだけ自分の銀行では不祥事を起こしたくない。もし起きていたとしても秘密裏に始末したい・・。

不祥事を起こさない努力は必要ですけど、発覚しないように隠そうとする根性は腹が立ちます。

当然、花咲も許せないタイプなので、真っ向から立ち向かっていきます。そして、それに振り回される相馬。ドラマでもそうでしたけど、彼は振り回されながらも冷静に自分のやるべきことをやって、不祥事をもみ消すわけではなく何とか鎮火させようとします。

まあそういうタイプの人たちって、客からすれば頼りになると思うのですが、銀行のトップたちからすれば煙たい存在です。何かと妨害工作をしかけてくるわけです。

そんな上層部に花咲と相馬はどうやって対抗するのか!?


痛快、爽快な部分も多いのですが、すっきり出来ない部分も多かったです。大手の銀行の問題を扱っておいて全てが丸く収まると違和感しか残らないと思うので、これで良かったのでしょうが、嘘でもスキッと終わってほしかった気もします。

でもまあ今後は大逆転を見せるはずだと信じておきます。


<花咲舞シリーズ>
「不祥事」


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2017年11月07日

買った本

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 乃南アサ 著
 「死んでも忘れない」
 (新潮文庫)


お気に入りの作家さんなので購入。怖そうな題名の割にはハッピーエンドでした。


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 柏井壽 著
 「鴨川食堂」
 (小学館文庫)


ネットでの感想を読んで面白そうだったので購入。サラッと読める作品でした。


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 葉室麟 著
 「散り椿」
 (角川文庫)


一度だけ読んだことのある作家さん。前回が読みやすかったので購入。今読んでいます。