2022年10月04日

上橋菜穂子「風と行く者 守り人外伝」

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 上橋菜穂子 著
 「風と行く者 守り人外伝」
 (新潮文庫)


つれあいの薬草師タンダと草市を訪れた女用心棒バルサは、二十年前、共に旅した旅芸人サダン・タラムの一行と偶然再会する。魂の風をはらむシャタ“流水琴”を奏で、異界“森の王の谷間”への道を開くサダン・タラムの若い女頭エオナは、何者かに狙われていた。再び護衛を頼まれたバルサは、養父ジグロの娘かもしれないと気づいたエオナを守るため、父への回顧を胸にロタ王国へと旅立つが。−裏表紙より−


久々のバルサは更に歳を重ね、落ち着いた中年の女性になっていました。タンダとも良い距離間で信愛しあい、仲良く暮らしているようで、それが読めただけでも幸せな時間でした。


20年前にジグロと共に護衛として旅を共にした、旅芸人サダン・タラムの一行と再会し、偶然助けたことで再び護衛として旅を共にすることになったバルサ。

彼らと旅をしながら、20年前のことも思い返しているので、読者もバルサと共に20年前に行ったり、現在に戻ったりする感じになります。

サダン・タラムという旅芸人は音楽を奏で、踊ることで人々に平和と幸せをもたらしながら旅をしているのですが、その頭にしか奏でることが出来ない特別な琴を使い、異界への扉を開くことも出来るため、とある国へ行くことになりました。

その異界への扉を開けて欲しくない誰かによって命を狙われることになった頭・エオナを守りながらの命がけの旅。

実はこのエオナはもしかしたら養父・ジグロの娘かもしれない、というバルサにとっては複雑な状況です。


20年前の苦い経験も思い出しつつ、今の頭であるエオナをしっかり守り、励まし、任務を遂行していくバルサは、中年になってもカッコいい女性のままでした。

口では冷たいことを言いますが、誰よりも熱い思いを秘めていて、その言動に励まされる人がたくさん。読者ももちろん励まされます。


旅を終えて帰ったバルサを出迎えるタンダ。この最後の場面もとても素敵でした。

今回、タンダはほとんど出番が無かったので、またいつか2人の活躍が読みたいです。


<守り人シリーズ>
「精霊の守り人」
「闇の守り人」
「夢の守り人」
「虚空の旅人」
「神の守り人 上−来訪編」
「神の守り人 下−帰還編」
「蒼路の旅人」
「天と地の守り人 第一部ロタ王国編」
「天と地の守り人 第二部カンバル王国編」
「天と地の守り人 第三部新ヨゴ皇国編」
「流れ行く者 守り人短編集」
「炎路を行く者 守り人作品集」

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2022年10月03日

9月のまとめ

あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (ハルキ文庫)あきない世傳 金と銀(十三) 大海篇 (ハルキ文庫)
終わってしまった・・。最終巻の前半というか終わるギリギリまで色んな問題が起きて、本当に終われるのか?と心配になりましたが、何とか丸く収まってくれました。妹との仲はすっきりとはいきませんが、まあそういうこともあるかな。最後はほろりとさせられました。まだ追加で描いてくださるそうなのでそれを楽しみにしておきます。
読了日:09月03日 著者:高田 郁


あおぞら町 春子さんの冒険と推理 (コスミック文庫)あおぞら町 春子さんの冒険と推理 (コスミック文庫)
1話目が読んだことあったのでダブったか?と心配になりましたが、2話目からは未読で安心しました。アンソロジーで描いていた物だったようです。サクッと読めて面白かったです。
読了日:09月07日 著者:柴田 よしき


とにかくうちに帰ります (新潮文庫)とにかくうちに帰ります (新潮文庫)
何で読もうと思ったのかよくわかりませんが、読んでいてもこれは何だろう?と疑問がずっとありました。表題作以外の話はエッセイのような雰囲気で何が描きたいのかよくわからず、表題作はふぅ〜んって感じでした。大雨の時に電車が止まって帰宅難民になって・・みたいな東京の映像をよく見ますが、こうやってみんな無理やり帰ろうとするんだね、と変な感心をしました。
読了日:09月12日 著者:津村 記久子


三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)三千円の使いかた (中公文庫)
おばあちゃんの琴子を始め、そのお嫁さんも魅力的な人ばかりでした。お金をどうやって使うのか、どうやって手に入れて貯めるのか、どんな節約方法があるのかなど、お金にまつわる話で参考になることもありました。今の世の中、いつどうなるかわからないので、ある程度貯めないといけませんが、使わな過ぎるのもいけないでしょうし、お金とうまく付き合っていけたら良いですね。
読了日:09月20日 著者:原田 ひ香


時の鐘を君と鳴らそう 星の海を君と泳ごう (光文社文庫)時の鐘を君と鳴らそう 星の海を君と泳ごう (光文社文庫)
何だろう?よくわからない話でした。思いっきりSFなんですけど、恋愛要素も強くて、しかも「ノダ」って何??自分の理解力の無さが悪いんでしょうけど。どなたかの感想が読んでみたいです。
読了日:09月28日 著者:柴田 よしき



全部で5冊。特に印象に残ったのは「あきない世傳金と銀 大海篇」です。
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2022年09月30日

買った本

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 高田郁 著
 「あきない世傳 金と銀<十三> 大海篇」
 (ハルキ文庫)


いよいよ最終巻。素敵な終わり方でした。


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 北大路公子 著
 「生きていてもいいかしら日記」
 (PHP文庫)


苦手なエッセイですがサラリと読めました。


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 西條奈加 著
 「芥子の花 金春屋ゴメス」
 (新潮文庫)


やっと出た新装版。ずっと読みたかったシリーズが読めて嬉しいです。


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 上橋菜穂子 著
 「風と行く者 守り人外伝」
 (新潮文庫)


久々の守り人シリーズ。バルサにまた会えて嬉しいです。

2022年09月27日

シャンナ・スウェンドソン「偽のプリンセスと糸車の呪い」

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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「偽のプリンセスと糸車の呪い」
 (創元推理文庫)


今日はルーシーと親友ドーンの16歳の誕生日。ずっといっしょに祝ってきたのに、今年に限ってドーンは育ての親である3人のおばさんに、家から出ることを禁止されたのだ。ひとりさえない誕生日を過ごしていたルーシーは、奇妙な騎馬の男たちに拉致される。巨大な光る門を通って着いたのは、おとぎ話の世界だった・・。(株)魔法製作所の著者が贈る、ロマンチックなファンタジイ。−裏表紙より−


(株)魔法製作所の作者による新たなシリーズです。魔法製作所シリーズを越えるのはなかなか難しそう。


物語の始まりは何てことのない高校生たちの日常でした。そして迎えた16歳の誕生日。ルーシーは親友のドーンと同じ誕生日なので毎年2人で祝っていました。今年も同じと思っていたら、ドーンは家から出してもらえないことに。

育ててくれているおばが3人いて、彼女たちに外出を一切禁止されてしまったのです。そのことを知らされたドーンはルーシーにお詫びとしてペンダントをあげます。誕生日に付けてくれたら、一緒にいる気分になれるということで、ルーシーは誕生日にそのペンダントを付けて過ごしていました。

読者としては、それが「偽のプリンセス」の始まりなんだなと勘づきますね。

いきなり現れた西洋の騎士団みたいな男たちに連れ去られてしまったルーシー。普通なら大パニックを起こしそうなものですが、意外と冷静です。彼らから救ってくれた別の男性にちょっと恋する余裕すらありました。

もしかして、プリンセスと間違われてる??と本人も気づくのですが、それを明かしてしまうと誰も助けてくれないかもしれないと思い、ずっとプリンセスのふりをして過ごします。

その辺りも冷静です。

誰が敵で誰が味方か?的なハラハラした展開が続く中、ルーシーが冷静なだけに何となく盛り上がりに欠ける感じがありました。意外とあっさりと正体を明かしてしまいますし、正体を明かされた時の反応もあっさりしていますし。

最後はそういう展開になるのか・・とちょっとびっくりです。

まあそうでもしないとロマンスの部分が続きませんけどね・・


それにしても、魔法製作所シリーズの恋愛部分は嫌じゃなく普通に読めるんですけど、これはどうして恋愛部分がいらないと思ってしまったんだろう?不思議です。

面白くないわけではないんですけど、続きはどうしようかな??


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2022年09月16日

乃南アサ「六月の雪」

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 乃南アサ 著
 「六月の雪」
 (文春文庫)


三十二歳独身、声優になる夢に破れた未來は、入院した祖母を元気づけるため祖母の故郷、台湾・台南市を訪れる。ひと癖もふた癖もある台湾の人たちに助けられながら祖母の生家を捜す旅の中で、未來は台湾の人々が生きてきた過酷な時代の傷跡を知る。そして旅路の果てに、自らの人生に下した大きな決断とは?−裏表紙より−


台湾好きな作家さんらしい作品でした。台湾に関するエッセイを読んで興味をもったのですが、これはまた一段と重かった・・・。

32歳にして、声優の道を挫折した未來。確かに若い子に比べたら仕事の幅も狭くなるでしょうし、難しいのかもしれませんが、アスリートと違ってまだ頑張れるような気もします。でも本人はもう無理だと諦めてしまい、目標を失って日々何となく過ごしている状態でした。

そんな時、同居していた祖母が実は台湾で生まれ育ったと知り驚きます。その祖母が入院してしまったのをきっかけに、未來は台湾に行って祖母の生まれ育った家を捜して写真に収めることにしました。

台湾の言葉がしゃべれるわけでもない未來は父親の知り合いだという女性に案内を頼み単身台湾へ。祖母の記憶もあいまいで、ほんのわずかしかない地名などを頼りに旅をすることになりました。

台湾では父親の知り合いの女性だけではなく、その知人3名とも知り合い、彼らに助けられながら色々な場所を見て回ります。どうやらこの辺りで祖母が生まれたのではないか?という場所では、ある台湾の女性と出会い、何日かかけて長い長い彼女の人生を聞くことになりました。

戦中戦後の日本でもきっと同じようなことはあったのでしょうが、彼女の語る言葉をしっかり頭に入れてかみ砕こうとしたら自分が辛くなりそうで、出来るだけ斜め読みするようにしました。

戦争は国のトップの人が起こすことではありますが、結局被害を受けるのは国民。どんな大義名分を掲げても、勝っても負けても辛いのは国民です。なぜ戦争なんてするんだろう?そればかり考えてしまいました。


台湾は特に被害が大きく、色んな国に支配されたのでその度に言葉や文化まで変えないといけなくて大変な思いをしています。よく日本が好きでいてくれたと感謝しかありません。

物語という形態をとってはいますが、台湾の旅行記のような内容で、台湾の歴史を知ることが出来る作品でした。

台湾のことをあまり知らない方、ぜひ読んでもらいたいです。


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2022年09月14日

柴田よしき「あんの信じるもの」

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 柴田よしき 著
 「あんの信じるもの お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


飃風の被害から建て替えられた「紅屋」は、お勝手も新しくなった上に、やすのための部屋も作られた。そしてお勝手で働く新しい小僧として、とめ吉が加わった。料理人としての立場に緊張しながら、やすは期待に胸を膨らませつつ、お小夜さまと清兵衛さまに工夫を凝らした料理を考える。しかし順調に見えた「紅屋」に対する何者かの嫌がらせがとめ吉を襲う。一方、江戸で知り合った山路一郎とやすとの関わりにも新たな進展が・・。大好評お勝手のあんシリーズ第六弾!−裏表紙より−


甚大な被害を受けて建て替えた時に使用人たちにも個室が与えられることになり、おやすも一部屋もらえることに。もったいないと言いつつも、それだけの期待を寄せられているということに改めて気合が入ります。

新しくなった紅屋には料理人の手伝いとして働く小僧さんが1人加わりました。とめ吉という少年で、おやすは何とか料理で生計が立てられるようになってほしいと手をかけて育てようとしていました。

そんな時に紅屋に対して嫌がらせが。

別に阿漕な商売をして大きくなったわけではないのに、商売がうまくいっていることに嫉妬する人がいるようです。自分の店は被害を被っているのになぜ紅屋は建て替えまでできるのか!と腹が立つんですね。

気持ちはわからなくもないですが、嫌がらせする暇とお金があるなら商売がんばれよ!って思ってしまいます。

働き始めたばかりのとめ吉が被害に合い、傷ついてしまったことに、おやすは憤りを感じます。

敵の正体がわからないのはかなり不安です。更にはおやすの師匠も何やらフワフワ落ち着かない感じ。

どうなっていくのか気になることがたくさんあります。


そして何より気になるのはおやすの恋。まだまだ恋と呼べるほどの進展は何もありませんが、彼女には料理人としてだけではなく、普通の女性としても幸せになってもらいたいので、こちらも楽しみです。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」
「あんのまごころ」
「あんの夢」


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2022年09月08日

今野敏「清明 隠蔽捜査8」

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 今野敏 著
 「清明 隠蔽捜査8」
 (新潮文庫)


大森署署長として功績を挙げた竜崎伸也は、神奈川県警に刑事部長として招かれた。着任後まもなく、東京都との境で他殺体が発見され、警視庁との合同捜査に。被害者が中国人で、公安が関心を寄せたため、事案は複雑な様相を呈してゆく。指揮を執りつつ、解決の鍵を求めて横浜中華街に赴く竜崎。彼は大規模県警本部で新たな重責を担うことができるのか―。隠蔽捜査シリーズ第二章、ここに開幕。−裏表紙より−


前作で異動となった竜崎。慣れ親しんだ大森署を離れ、今作から神奈川県警の刑事部長になりました。

大森署の面々が出てこなくなるのは本当に残念ですが、神奈川県警は大きな署なので、面白い人材もいそうで楽しみでもあります。


異動になって、やり方の違いに戸惑いながらも仕事を始めていたら、さっそく殺人事件が発生し、警視庁との合同捜査本部が出来ることになりました。

警視庁といえば、竜崎の同期・伊丹の登場です。これは面白いことになるぞ〜とワクワクしたのですが、こちらはそこまでの大きな問題には発展せず。伊丹が何だか丸くなったような??


今回の目玉は、やはり奥さんの冴子さん。少し不便な所に官舎があるので車が運転で来た方が良いだろうと、ペーパードライバー講習を受けることにしたのですが、自動車学校でちょっとした事故を起こしてしまいます。

事故を起こしたということで警察が対応するわけですが、教官が隣りに座っていたのにも関わらず、全て冴子さんの責任のように言われ、納得がいかなかった奥さんは竜崎に電話してきました。

普段は「家のことは私がやるから、あなたは国を救ってきなさい」と強いことを言う彼女ですが、さすがに今回は警察官僚である夫を頼る気になったようです。

でも実際に竜崎が来て口出しをすると「そこまでやらなくていい」とやはり強い女性に戻っていました。


冴子ともめていたのは自動車学校の所長で、元県警という人で、変にプライドがあるのか、竜崎を相手にして怯むどころか、どちらかというと逆に意固地になって反撃してくる状態になり、ややこしくなった・・と思っていたら、さすが竜崎、うまく相手を誘導して仲間に引き入れてしまいます。

その辺りが一番爽快だったかもしれません。

事件についてはあまり印象に残らない感じでした。他のシリーズも読んでしまったので混ざってしまうくらいの薄さでした。でも竜崎がいなかったらこんなにスムーズには解決していなかったかもしれません。

しかし、あの国はやはり色々あるのかな?現実でもこんな感じなんだろうか?とますます不安になりました。


今回だけでは神奈川県警の中身がわからなかったので、今後どんな改革をしていくのか、どんな部下たちが出て来るのか次からのお楽しみになりました。

早く文庫化されないかな。


<隠蔽捜査>
「隠蔽捜査」
「果断」
「疑心」
「初陣」
「転迷」
「宰領」
「自覚」
「去就」
「棲月」


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posted by DONA at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏

2022年09月05日

買った本

紹介するのが遅すぎて、全て読み終わっていますし、何ならそろそろ感想忘れそうな物も・・・


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 柴田よしき 著
 「あんの信じるもの」
 (ハルキ文庫)



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 今野敏 著
 「清明 隠蔽捜査8」
 (新潮文庫)


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 乃南アサ 著
 「六月の雪」
 (文春文庫)


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 シャンナ・スウェンドソン 著
 「偽のプリンセスと糸車の呪い」
 (創元推理文庫)


2022年09月01日

8月のまとめ

焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫)焦眉 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫)
ちょっと性格が丸くなった気がします。もっととがっていたような。解説を読んで納得しましたが。安積班とも似ている雰囲気がありますが、こちらも面白いです。こんなに誠実な対応をしてくれる警察官ばかりだと良いですね。
読了日:08月02日 著者:今野敏


風と行く者 (新潮文庫)風と行く者 (新潮文庫)
大人になった今のバルサの姿から始まり、メインはジグロと用心棒をしていた少女のころのバルサ。両方の姿を読むことが出来て満足でした。国を守るために画策する人々の姿にはついていけないところもありましたが、国民を守るためには仕方ない部分もあるのもわかるので色々考えてしまいました。何より作者のあとがきに泣かされました。
読了日:08月15日 著者:上橋 菜穂子


金春屋ゴメス 芥子の花 (新潮文庫)金春屋ゴメス 芥子の花 (新潮文庫)
かなり久しぶりに読んだゴメスシリーズ。細かい所は覚えていませんでしたが十分楽しめました。そういえば女性でしたね〜。相変わらずの迫力でした。目をそむけたくなるような場面もありましたが、感動する部分もあり面白かったです。続きも読みたいです。
読了日:08月23日 著者:西條 奈加


生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫)生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫)
苦手なエッセイですが、楽しく読めました。共感できる部分が多かったからかもしれません。しかし、ここまでお酒を飲んで失敗もしているのにやめられないのはわかりません。身体も心配になります。でも楽しそうなのである意味羨ましくもあります。電車の中でニヤニヤしてしまったのは恥ずかしかったな・・
読了日:08月27日 著者:北大路 公子



全部で4冊。相変わらず少ないですが、色んなジャンルで充実した読書時間になりました。

印象に残ったのは「焦眉」「風と行く者」「芥子の花」です。

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2022年08月30日

今村翔吾「鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」

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 今村翔吾 著
 「鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」
 (祥伝社)※電子書籍


「人も同じ、身分は違えども煙草(たばこ)の銘柄ほどのもの」煙管(きせる)の吸い口を見つめ、平蔵(へいぞう)は人の儚(はかな)き生を思い、正義と悪との境(さかい)を憂(うれ)えていた――。京都西町奉行長谷川(はせがわ)平蔵は、火を用いた奇(き)っ怪(かい)な連続殺人を止めるため、最も頼りにする江戸の火消、松永源吾(まつながげんご)を京に呼ぶ。源吾は平蔵の息子・銕三郎(てつさぶろう)と真相に迫るが、やがて銕三郎が暴走し――。勇壮な男たちが京の街を駆け抜ける!−出版社HPより−


今回の話は京が舞台です。今と違って江戸(東京)から京(京都)に行くのは簡単ではありません。何日もかかってしまうというのに、それでも江戸から松永を呼び寄せようというのですから、いかに平蔵の信頼が厚いかってことです。

今回も当然、松永を始め火消の人たちは大活躍、そしてとてもかっこよかったですが、今回一番驚いたのは、今まで読んでいた長谷川平蔵が、私のよく知っている「鬼平」とは違っていたことです。

まさかその父親だったなんて!

今回、事件を引っ掻き回すようなことになった平蔵の息子が、実は「鬼平」だったようです。えー!?って叫びそうになりました。勘違いするほどこの親子は人情に厚くカッコいいってことなんですけど。

昔は親子で同じ名前を名乗ることが多かったから大変です。


いつもは松永や、他の火消のカッコいいセリフに泣かされそうになるのですが、今回は長谷川平蔵に全てもっていかれた感じがしました。電車の中で読んだのでこらえましたが、家で読んでいたら号泣していたと思います。

こんなところで、こんな目に合うとは・・・

武士らしくかっこよかったですけど、悔しくてたまりませんでした。

息子が立派に継いでくれるわけですからまだ救われますけど。


そして、今回ほとんど登場しなかった奥様ですが、松永の落ち込むタイミングで的確な手紙を送ってきて、その内容は励ましつつ愚痴りつつ、本当に素敵でした。手紙だけでも私の心を鷲掴みしてくれました。

次はどんな活躍をみせてくれるか楽しみです。


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タグ:今村翔吾